「ピュリナ ワン」シリーズから、獣医師と栄養学者が本来肉食動物である猫の特性を考慮して開発した穀物不使用の「ピュリナ ワン グレインフリー 白身魚」が新たに発売されました。
この記事では「ピュリナ ワン グレインフリー 白身魚」を、含まれる原材料や成分から徹底評価しています。評価は「子猫(離乳~1歳)」と「成猫(1歳以上)」に分けて、それぞれ100点満点にて行っています。
この記事でまとめたこと
キャットフード「ピュリナ ワン グレインフリー 白身魚」を評価

ピュリナ ワン グレインフリー 白身魚の総合得点
- 94点(100点中)
内訳 | 得点/配点 | |
---|---|---|
子猫 | 成猫 | |
主原材料 評価 | 30/30点 | 30/30点 |
その他原材料 評価 | 34/40点 | 34/40点 |
合成酸化防止剤不使用 | 10/10点 | 10/10点 |
人工添加物不使用 | 10/10点 | 10/10点 |
タンパク質量 | 5/5点 | 5/5点 |
粗脂肪量 | 5/5点 | 5/5点 |
合計得点 | 94/100点 | 94/100点 |
キャットフード「ピュリナ ワン グレインフリー 白身魚」の得点の内訳は?

主原料評価
動物性タンパク質を使用している場合、満点(30点)と評価しています。
本フードの場合、主原材料に動物性タンパク質源である「白身魚」を使用しているため、30点となります。
白身魚は高タンパク・低脂肪で消化吸収の良い食材です。ヒスチジンの含有量が少なく、獣肉類よりもアレルギーを起こしにくいのも特徴の一つです。
その他原料の評価
原材料表を参考に、全原材料のうち粗悪な原材料が含まれる割合を考慮し、減点しています。粗悪な原材料を1つも使用していない場合、満点(40点)と評価しています。
本フードの場合、「チキンミール」と「たんぱく加水分解物」が使用されているため34点となります。
「〇〇ミール」と呼ばれるものは、毛や羽、トサカ、角、ひづめなど通常では食用とされることのない副産物を肉と一緒にすり潰し加工されている可能性があります。どのような状態のどの部位を使用しているか明確ではないため、不安の残る原材料です。
ネスレの公式サイトでは、ピュリナ ワン グレインフリー 白身魚に使用されているミールには、フードとして適さないひづめや毛、血液などは不使用であると記載されていますが、気になる方は避けることをおすすめします。
「たんぱく加水分解物」は、タンパク質を含む原料を酵素や塩素、熱水などを用いて加水分解したものです。どのような原料を使用しているのか定かでないため、もしアレルギーを発症した場合に、どのタンパク質に反応したのかを特定することができない懸念があります。
合成酸化防止剤
不使用の場合、満点(10点)と評価しています。
本フードの場合、合成酸化防止剤が使用されていない(原材料表に合成酸化防止剤の名称がない)ので10点となります。
保存食であるキャットフードの酸化や品質の劣化を防ぐためには、酸化防止剤や保存料が必要となります。
しかし人工的に合成された化学物質である合成酸化防止剤は、愛猫の体に害を及ぼしかねない危険なものです。キャットフードを選ぶ際には、天然由来の酸化防止剤が採用されているものを選ぶことをおすすめします。
本フードは天然由来成分のミックストコフェロールが使用されているため、安全性が高いですよ。
人工添加物(着色料、着香料、発色剤など)
不使用の場合、満点(10点)と評価しています。
本フードの場合、これらの人工添加物が使用されていないので10点となります。
着色料や発色剤はキャットフードを鮮やかに見せる目的で使用されますが、猫は嗅覚で食べ物を判断するためそれはほとんど意味をなしません。
また嗜好性を上げるために用いられる着香料ですが、そもそも原材料の質が良ければ添加する必要のないものです。粗悪な食材をごまかそうとしている可能性があります。
人工添加物は食べてすぐに影響が出るものではありませんが、ほとんどが石油や化学物質でできているため、与え続けると愛猫の体に悪影響を及ぼす恐れがあります。
タンパク質
AAFCO最低基準
- 子猫:30.0%以上
- 成猫:26.0%以上
AAFCOが定めるタンパク質(乾燥重量比)の最低基準を満たしている場合、満点(5点)と評価しています。
本フードの場合、「39.8%」と、子猫・成猫の各基準を満たしているため、どちらも5点満点となります。
粗脂肪
AAFCO最低基準
- 子猫:9.0%
- 成猫:9.0%
AAFCOが定める粗脂肪(乾燥重量比)の最低基準を満たしている場合、満点(5点)と評価しています。
本フードの場合、「15.9%」と、子猫・成猫の各基準を満たしているため、どちらも5点満点となります。
キャットフード「ピュリナ ワン グレインフリー 白身魚」の基本情報は?
※赤字で示した部分がペットにとって「好ましくない」といえる原料です。
商品名 | ピュリナ ワン グレインフリー 白身魚 |
---|---|
分類 | 総合栄養食 |
定価 | 1,880円(税込) |
定期価格 | 1,489円(税込) 【20%オフ】 |
内容量 | 1.6kg |
カロリー | 365kcal/100g |
賞味期限 | 製造日から18ヶ月 開封後:約1ヶ月 |
生産国 | アメリカ |
販売元 | ネスレ |
対応年齢 | 1歳から全年齢 |
メイン食材 | 白身魚 |
穀物 | 不使用 |
酸化防止剤 | 不使用 |
人工添加物 | 不使用 |
キャットフード「ピュリナ ワン グレインフリー 白身魚」の詳しい原材料と成分一覧は?

ピュリナ ワン グレインフリー 白身魚の原材料
※赤字で示した部分がペットにとって「粗悪」といえる原料です。
主原料 | 白身魚 |
---|---|
その他原材料 | チキンミール、えんどう豆でんぷん、キャッサバ粉、大豆たんぱく、牛脂、脱脂大豆、えんどう豆たんぱく、卵、キャノーラミール、たんぱく加水分解物、酵母、チキン、ミネラル類(カルシウム、リン、カリウム、ナトリウム、クロライド、鉄、銅、マンガン、亜鉛、ヨウ素、セレン、硫黄)、グリセリン、アミノ酸類(リジン、タウリン、シスチン、メチオニン)、ビタミン類(A、D、E、K、B1、B2、パントテン酸、ナイアシン、B6、葉酸、B12、コリン、ビオチン)、酸化防止剤(ミックストコフェロール) |
ピュリナ ワン グレインフリー 白身魚の成分分析値
成分名 | 成分含有率 | 乾燥重量比 |
---|---|---|
粗タンパク質 | 35% | 39.8% |
粗脂肪分 | 14% | 15.9% |
粗繊維 | 2% | 2.3% |
粗灰分 | 9% | 10.2% |
水分 | 12% | – |
※乾燥重量比…フード中に含まれる水分量を除外した、残りの部分に対する成分値の割合のこと。AAFCO栄養基準は乾燥重量比に基づいている。
キャットフード「ピュリナ ワン グレインフリー 白身魚」の賞味期限は?

賞味期限
- 製造日から:18ヶ月
- 開封後:約1ヶ月
キャットフードの賞味期限はあくまで目安です。
保管方法によっては記載されている賞味期限よりも早く品質の低下が進行することもあります。開封後は袋をしっかりと密閉し、なるべく早く消費するようにしてくださいね。
キャットフード「ピュリナ ワン グレインフリー 白身魚」の保管方法は?

キャットフードの保存場所で気をつけるポイント
- 高温多湿でない
- 温度の変化がない
- 直射日光が当たらない
キャットフードは封を切った瞬間から、空気に触れることで脂質の酸化や品質の劣化が始まります。酸化や品質の劣化は愛猫の健康に害を与える恐れがあるため、開封後はしっかりと密閉し、できるだけ空気に触れさせないことが大切です。
また温度や湿度の変化もキャットフードを劣化させる原因となります。風通しが良く、直射日光が当たらない場所を選んで保管するようにしてください。
特に夏場は室内でも高温になりやすいため、場合によっては冷蔵庫での保存をおすすめします。
本フードは400g×4パック(1.6kg)の小分け包装で、風味や品質を保ちやすい工夫がなされています。
キャットフード「ピュリナ ワン グレインフリー 白身魚」の体重ごとの目安給餌量、1日あたりの価格は?

体重 | 目安給餌量 | 1日あたりの価格 |
---|---|---|
1kg | 27g | 32円 |
2kg | 45g | 54円 |
3kg | 61g | 72円 |
4kg | 76g | 90円 |
5kg | 90g | 106円 |
6kg | 103g | 121円 |
7kg | 116g | 136円 |
8kg | 128g | 151円 |
9kg | 140g | 164円 |
10kg | 151g | 178円 |
15kg | 205g | 241円 |
20kg | 254g | 299円 |
30kg | 344g | 405円 |
40kg | 427g | 502円 |
50kg | 505g | 594円 |
目安給餌量は「避妊・去勢済の成猫のカロリー必要量÷本フードのカロリー×100」で算出、1日あたりの価格は「目安給餌量×価格÷内容量」で算出しています。
キャットフードの目安給餌量は、ライフステージや活動量などで計算方法が異なります。
編集部まとめ

ピュリナ ワン グレインフリー 白身魚は、従来の「ピュリナ ワン」シリーズよりも肉の含有量が増え、本来肉食動物である猫が消化を苦手とする穀物が一切使用されていません。
主原材料には高タンパクで低脂肪の白身魚がふんだんに使用されています。愛猫の健康的な体づくりに必要不可欠な良質なタンパク質をしっかりと摂取することができますよ。
また摂取しすぎると尿路疾患を引き起こす原因となるリンとカルシウムのバランスが理想に近い成分値で、愛猫の尿路疾患ケアにも役立ちます。
さらに抗酸化作用のあるビタミンEやタウリンが免疫力をあげ、愛猫の生涯の健康維持をサポートしてくれますよ。
愛猫の体に害を及ぼす可能性のある合成酸化防止剤や不要な添加物が使用されていない点も高評価です。
しかし「チキンミール」や「たんぱく加水分解物」など、粗悪とされる原材料が使用されている点が残念なポイントです。
キャットフード「ピュリナ ワン グレインフリー 白身魚」の商品購入ページへ
