19世紀後半に誕生した、アメリカ原産種として3番目に古い歴史を持つボストンテリア。
起源が不明確な犬種が数多くいるなかで、明確な記録が残っている珍しい犬種ですよ。
この記事では、ボストンテリアの特徴、性格やしつけの方法といった飼い方のコツをまとめました。
この記事でまとめたこと
ボストンテリアの基本情報

大きさ・体重
ボストンテリアは体高38~43cm、体重5~12kgで小型犬に分類されます。
体重によってライト(6.8kg以下)、ミドル(6.8〜9.1kg)、ヘビー(9.1〜11.4kg)の3つに区別されていますが、外見上の特徴は同じです。
外見の特徴

タキシードを着ているような外見から、「小さなアメリカ紳士」とも呼ばれています。日本の漫画「のらくろ」のモデルになったともいわれていますよ。
「離れ気味で大きな目」「短い鼻」「ぴんと立った耳」など、愛らしさを感じる顔立ちの持ち主です。体型は小柄な割に角ばっていて、がっちりとしています。
被毛の特徴
コートのタイプ | スムースコート |
---|---|
被毛カラー | ブリンドル×ホワイト、ブラックブリンドル&ホワイト、シールポイント&ホワイト、ブラック&ホワイト、マホガニーブリンドル&ホワイト |
毛質はスムースコートでとてもなめらか、光沢があります。
毛色は「ブリンドル&ホワイト」が基本で、「ブラックブリンドル&ホワイト」「シールポイント&ホワイト」「ブラック&ホワイト」「マホガニーブリンドル&ホワイト」などがあります。
フレンチブルドッグとの違い
フレンチブルドッグはボストンテリアの誕生に深く関わっており、両種とも親戚のような関係になります。
体高や体重はほぼ同じですが、「耳の形」「被毛の色」「性格」などに違いがみられますよ。
ボストンテリアの性格について

ボストンテリアの性格は、「愛情深い」「友好的」「感受性が高い」などです。
穏やかで友好的、寛容で辛抱強さがあり、子供のいる家庭でも安心して飼うことができますよ。
感受性が高く、飼い主の意思や気分、声に敏感に反応する知的な一面も持ち合わせています。
ボストンテリアの食事について

この見出しでまとめたこと
- 食事量
- おすすめドッグフード
ボストンテリアはアレルギー性皮膚炎などの様々な皮膚トラブルを抱えやすく、また食欲旺盛で肥満になりやすい子が多いです。
人口添加物不使用、低脂肪かもチェックするようにしてくださいね。
食事量
基本は、普段与えているドッグフードの裏面に記載されている量をあげるようにします。
ただ、体重との換算表は愛犬が「理想体型」であることが前提なので、太っている子や痩せている子には量の調整が必要です。
おすすめドッグフード

ボストンテリアには「モグワンドッグフード」がおすすめです。
モグワンは動物性タンパク質が全体の50%以上を占めているので、犬が最も必要とする動物性タンパク質を効率よく摂取することが出来ますよ。
着色料や香料も不使用です。
ボストンテリアの散歩について

ボストンテリアは太りやすい体質なので、1日2回、30分程度の運動が必要です。
夏場は熱中症や熱射病、急激な温度差により呼吸困難になりやすくなります。涼しい朝方や太陽が沈んだ夕方から夜にかけてがおすすめです。
ボストンテリアのお手入れについて

ボストンテリアのお手入れ項目
- トリミング
- シャンプー
- 歯磨き
- 爪切り
- 耳掃除
ボストンテリアと過ごす時間をより充実したものにするためには、日頃のケアが欠かせません。
トリミング
ボストンテリアは一年を通して毛が抜けますが、春と秋の換毛期には大量の毛が抜けます。
毎日のブラッシングの他に、散歩の後などにもブラッシングを心がけるといいですね。
シャンプー
ボストンテリアは皮膚が弱いので「シャンプーは月1~2回」「弱酸性のシャンプーを使う」の2点に気をつけてくださいね。
刺激の強すぎるシャンプーは皮膚を乾燥させることにもなるので、皮膚炎や抜け毛の原因になることもありますよ。
歯磨き
歯のケア不足は、歯周病や歯槽膿漏を引き起こす原因になります。
歯ブラシや濡れたガーゼを使って、歯と歯茎の間を優しく磨いてあげてくださいね。
爪切り
ボストンテリアは室内で飼育されることが多いため、定期的な爪切りが欠かせません。
伸びたままの爪は肉球に食い込んだり、引っかかったりと犬にとってストレスになってしまいます。
耳掃除
耳掃除は耳が汚れていたタイミングで行います。
「急な耳垢の増加」や「いつもと違うニオイがする」などいつもと違う場合は外耳炎かもしれません。病院で診察を受けるようにしてください。
ボストンテリアの生活環境について

ボストンテリアとの生活をより快適なものにするために、「ケージ」「トイレ用品」「食器類」「首輪やリード」「ケア用品」をまず揃えるようにします。
ボストンテリアの体温調節について

短頭種であるボストンテリアは、呼吸の効率が悪く体温コントロールを苦手としています。
極端な暑さ・寒さは呼吸障害の原因にもなってしまうので、夏は少し低めの23~25℃、冬は26~28℃を目安に調整してあげてください。
ボストンテリアのしつけについて

まずは飼い主がリーダーであるということを理解してもらうことが大切です。
しつけは大声で強制するのではなく、ポジティブなトレーニングが合っていますよ。オーバーなくらいに褒めることを心がけるといいですね。
感受性が豊かなので、いたずらや問題行動に対しては無視するのがおすすめです。
ボストンテリアの多頭飼育について

温厚な性格をしているので、多頭飼いにも向いています。
ただ、初対面の犬に対しては攻撃的になる一面があるので、他の犬と同居させる場合は少しずつ慣れさせる気遣いも忘れないでくださいね。
ボストンテリアの寿命や病気について

寿命
ボストンテリアの寿命は、およそ14年です。
小型犬の中では若干短めですが、日々の健康管理に気をつければより長く一緒に入られますよ。
病気
白内障などの目の病気や膝蓋骨脱臼、そのほか皮膚の病気などに気をつける必要があります。
散歩中に目に外傷を負っていないか、不衛生になりやすい箇所(シワの間など)を小まめに拭いて清潔を保つことなどを心がけるといいですよ。
ボストンテリアの迎え入れについて

この項目では、ボストンテリアの迎え入れにかかる費用、迎え入れ先について紹介します。
迎え入れにかかる費用
迎え入れにかかる費用は、20万円前後です。
両親の血統や骨格構成、模様の入り方によっては高くなる傾向があります。
ボストンテリアの迎え入れにかかる費用は関連記事をご確認ください。
迎え入れ先
迎え入れ先としては、ブリーダー、ペットショップ、里親制度などがあります。
それぞれにメリット・デメリットがあるので最適な方法で迎え入れてくださいね。
↓犬種210種類まとめ記事を読む↓
気になることは獣医師に相談を!

この記事では、ボストンテリアについて紹介をしました。飼い主の皆様のお役に立てれば幸いです。
もし、しつけの仕方がわからない、なにかいつもと様子がおかしいといった飼い主さんだからこそ気がつく初期症状を感じていたら、放置することはよくありません。
できれば様子がわかる写真や動画を撮ったうえで、些細なことでもまずはプロの方へ相談してみることをおすすめします。
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