ペルシャ猫はふさふさと長い毛並みが印象的で、大きい体と短い足が可愛らしいと人気の猫種です。古くから猫界の王様として広く知られ、ショーキャットとしても活躍してきました。
一般社団法人ペットフード協会の調査において、平成29年度で飼猫頭数の種類別で5位に入るほど、日本人に人気の猫種となっています。(メインクーンと同列 *雑種はランキングから除く)
この記事では、ペルシャ猫の性格やチンチラの毛色、値段、特徴、手入れの仕方、歴史についてまとめました。
この記事でまとめたこと
美しいペルシャ猫、性格は?

ペルシャ猫の性格
- 穏やかで温和
- 飼い主やその家族に愛情深い
- のんびりマイペース
ペルシャ猫は穏やかで温和な性格をしていて、愛情深いので飼い主やその家族とも良好な関係を築くことができます。
体が大きいこともあり活発に動きまわることも少ないです。のんびりマイペースなので、飼い主もあまりかまい過ぎないように気をつけてくださいね。ストレスを感じてしまうことがありますよ。
鳴き声は小さく、発情期でも鳴くことが自体まれです。日頃からのんびりとマイペースに過ごすことが多いため、わがままを言うことも少ないです。総じて室内でも飼いやすい猫種といえますよ。
ペルシャ猫の歴史は?
ペルシャ猫の歴史は古く、古代から存在していたとされています。正確な起源は不明ですが、最も古い記録は1500年代半ばのものとされ、もっと遡って古代の象形文字に登場しているとも言われています。
1800年代に入ると、ペルシャ猫はブリーダー達による計画的な交配が進められました。長毛種の猫は、世界各地の猫と交配を繰り返しながら、チャーミングな外見で人気を得ました。
1871年にロンドンで行われた、世界初の大規模なキャットショーでペルシャ猫が紹介されたとの記録があります。当時から人気の猫種となり、現在に至っています。
出典:TICA「Persian Breed」、タムシン・ピッケラル著/五十嵐友子訳/アストリッド・ハリソン写真「世界で一番美しい猫の図鑑」
ペルシャ猫の中でも人気のチンチラ、毛色や値段は?
ペルシャ猫の特徴といえば、猫界随一の美しい長毛です。艷やかで厚みのある被毛は、手触りがやわらかくなめらかですよ。眼の色は毛色に準じて異なり、「サファイヤブルー」「ゴールド」「グリーン」など多数あります。
ペルシャ猫は毛色によって、種類が分けられる
ペルシャ猫には複数の種類があり、それによって種類が分けられています。好きなペルシャ猫の種類を探してくださいね。
シルバー&ゴールデン

一般的に「チンチラ」という名前で人気があります。「シルバー」「ゴールデン」の色があり、首周り、耳の周辺、しっぽ周りは長めの飾り毛が多いです。チンチラペルシャのシルバーは、ホワイトに近いシルバーで、毛並みに艶があり、輝いているように見えます。ゴールデンは黒と茶系の混合色で、「猫の王様」らしい風格が漂っています。
ソリッド

毛の色は、「ホワイト」「ブラック」「レッド」「ブルー」があります。
ペルシャのホワイトは、瞳の色の種類を「カッパーアイ」「ブルーアイ」「オッドアイ(左右で色が異なる)」の3種類に分けることができます。カッパーとは銅を、オッドとは英語で「風変わりな」を意味しています。
スモーク&シェーデット

シェーデッド(Shaded)で、英語で「影」という言葉が意味する通り、毛の色に明暗があるのが特徴です。毛先の半分2分の1程度まで色が付き、根本の方は白く明るい色になっている毛の事を指します。
パーティーカラー

「トーティシェル」と「ブルークリーム」の2種類があります。「トーティシェル」はブラック、レッドまたはブラウンの混合色、「ブルークリーム」はベースの色のブルーで、少しクリーム色が混ざったような色をしています。
タビー

タビーとは、縦模様の入った動物のことを指し、「シルバー」「ブラウン」「レッド」「ブルー」「クリーム」といった種類があります。
キャリコ&バイカラー

「キャリコ」は三毛、バイカラーは「二毛」のことです。色はホワイトをベースに「ブラック」「ブルー」「レッド」「クリーム」との混合色で、キャリコの場合は「ブラック&レッド&ホワイト」をトーティシェル・アンド・ホワイト、「ブルー&ホワイト&クリーム」をのダイリュートキャリコ(薄い色の三毛)と呼びます。
ヒマラヤン

ベース色のホワイトに、顔や足、しっぽにブラックが入っているのが有名です。他の色には「シール」「ブルー」「ライラック」「チョコレート」「クリーム」があります。
チンチラの説明(毛色)
ペルシャ猫の値段
「ゴールド」や「シルバー」の毛色を持つペルシャ猫のことを「チンチラ」と呼びます。独立した種類として公認はされておらず、ペルシャ猫のなかの一種という位置づけです。
特に外見が美しい毛並みを持つことで人気の高い猫種のひとつですよ。平均価格は10〜20万円ですが、血統書が付いていると30万円を超えることもありますよ。
ペルシャ猫の特徴、体型は?飼い方次第では肥満になってしまうかも

ペルシャ猫の体重
- オス 3.0~5.5kg
- メス 3.0~5.0kg
ペルシャ猫は、中〜大型に分類され、成猫の体重はオスが3〜5.5kg、メスが3〜5kgです。体型はコビータイプで、骨太でがっしりした体つきをしています。
骨格がしっかりしている上に被毛もボリュームがあるため、ずんぐり丸いシルエットでなんとも愛らしいです。
幅広でドーム型の頭、離れてついたクリクリの丸くて大きな目、「ピークフェイス」と呼ばれるくぼんだ鼻筋が特徴的です。
ペルシャ猫は遊びが大好きですが、運動量がそれほど多くありません。疲れるとお気に入りの場所ですぐに眠ってしまいますので、一日の大くの時間を寝て過ごす日もあります。
肥満になりやすいので、食事と運動のバランスに気を使ってあげてくださいね。
ペルシャ猫のお手入れは?美しい被毛はどうやってキープする?

ペルシャ猫が長く密集した被毛をもつので、自分で十分に毛繕いをすることが困難です。外見の美しさを保つには、飼い主が毎日ブラッシングとコーミングをしてあげる必要があります。
もつれてしまうと切るしかありませんので、しっかりと丁寧に抜け毛もできるだけ取り除いてあげてくださいね。
特に、季節の変わり目は抜け毛が増えますので、マメにケアすることをおすすめします。
また、つぶれたような鼻のために、鼻涙管が圧迫されて涙が出やすくなっています。放置していると、涙やけで目頭の下の被毛が変色しやすいので、こまめに目やにをとってあげてください。
もし固まってしまった場合は、濡らした布で優しく拭ってあげてくださいね。
ペルシャ猫がかかりやすい病気は?

ペルシャ猫がかかりやすい病気と言われているのは、流涙症、多発性嚢胞症(たはつせいのうほうじん)、毛球症、角膜炎、心筋症の5つです。もっと詳しく知りたい方は、下記の関連記事を確認してくださいね。
ペルシャ猫におすすめのキャットフードは?
シンプリー

ペルシャ猫には、「シンプリーキャットフード」がおすすめです。
シンプリーキャットフードには、美しい被毛維持に欠かせない「オメガ3脂肪酸(サーモンオイル)」や「オリゴ糖」が配合されています。
主原料にはサーモンやニシンを使用しているので、余分な脂肪を摂取することなく効率的に良質な動物性タンパク質を摂取することができます。
アーテミス『オソピュア』

「アーテミス『オソピュア』」は、良質な動物性タンパク質が摂取でき、ビタミンB1・カルシウム・カリウムなど猫に必要なビタミンやミネラルを多く含む「ガルバンゾー豆(ひよこ豆)」も使用されているためおすすめのキャットフードです。
また猫の身体にやさしいグレインフリー(穀物不使用)かつ無添加です。
「アーテミス『オソピュア』」についてさらに詳しくまとめた記事はこちらです。
アーテミス『フレッシュミックス』

「アーテミス『フレッシュミックス』」は、チキンや魚肉から良質な動物性タンパク質を摂取でき、フルーツや野菜が多く使用されていることから栄養バランスも良い、おすすめのキャットフードです。材料として使われているクランベリーには、「キナ酸」という成分が豊富に含まれており、膀胱炎のケアに役立つと期待されている食材です。
アーテミス『フレッシュミックス』についてさらに詳しくまとめた記事はこちらです。
クプレラ

クプレラは、豪華な魚類を主原料に採用した、高タンパク高品質フードです。
主原料の魚類(ギンヒラス、シロギス、豪州真ダイ)はタンパク質と脂質ともに申し分ない良質な食材です。「オメガ3脂肪酸」を多く含むため、愛猫の免疫力のサポートも期待できます。
また、クプレラは穀物と合成添加物を全く使用していない「グレインフリー」かつ「無添加」の商品です。
クプレラについてさらに詳しくまとめた記事はこちらです。
ペルシャ猫におすすめな最高級キャットフードはこちらの記事からも確認できます。