アジリティーに愛犬を出したい!準備や手続きは?

人と犬が一緒に参加する障害物競走アジリティー。アジリティーの理念は「すべての犬が参加できる競技で、犬と社会との調和を促進することを意図した教育活動・スポーツ活動」であるとされています。今回はアジリティー競技に参加するために必要な準備や手続きについてまとめました。

 

アジリティーはどんな競技?

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アジリティーはイギリス発祥のドッグスポーツです。犬の体高(地面から背中までの高さ)によって、Sクラス、Mクラス、Lクラスに分類され、それぞれのクラスに合った大きさ・高さの障害物が設置されるので、どんな犬でも参加が可能です。
障害物は「ハードル」「ウォール(壁)」「タイヤ」「トンネル」「テーブル」「ドッグ・ウォーク(歩道橋)」「シーソー」「ウィービング・ポール(スラローム)」など様々で、全長100~200mのコースを早く正確にクリアすることを競います。詳しくは関連記事にまとめているので参考にしてくださいね。

 

アジリティーに出場するためには?

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日本国内では、JKCが主催しているアジリティー競技会が有名です。初めての場合は参加できるクラスが決まっています。初心者のクラスに何度か参加し、一定以上の成績を修めると上のクラスに参加できるようになります。JKCが主催する大会にはJKCの会員のみが参加できる場合がほとんどです。

どこの団体にも属さない飼い主が、純血種でない、もしくは血統書を持たない犬と一緒に参加できる、「誰でもどんな犬とでも参加が可能」なアジリティー競技会もあります。競技会に興味のある方は実際に見学してみるのがおすすめです。インターネットで検索すればたくさん情報が出てきますよ。

 

出場できない犬種はいる?注意点は?

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アジリティーに出場するために、特定の犬種である必要はありません。向き・不向きの観点からいうと、足を悪くし易い小型犬(膝蓋骨脱臼の犬)、椎間板ヘルニアを患い易い犬、鼻腔狭窄症の犬(パグやシー・ズー、フレンチ・ブルドッグなど短頭種)、股関節形成不全の大型犬などは激しい運動に向きません。

アジリティー出場を考える場合は、定期的に動物病院に通って健康診断やワクチン接種を受けることをお勧めします。飼い主の希望だけでなく、無理をしないで愛犬の体調を第一に考えながらチャレンジして下さいね。

高齢になると、集中力が低下したり、激しい運動を長時間続けられなくなったり、ひとつのことに夢中になれなくなったりしてきます。このような兆候が見られる場合、ケガのリスクが高まるので、参加に向いていません。
感染症を患っていたり、しつけができていなくて周囲に迷惑をかける可能性があったりする犬も参加ができない場合がありますので、注意してくださいね。

 

 

犬のアジリティー競技は原則、誰でも参加が可能です。障害物をクリアできるようになる、できるだけ早くコースをクリアできるようになる、上位入賞を目指す等、様々な目標があります。目標を目指して愛犬とのトレーニングに励めば、犬との絆を深めることができますよね。気軽にチャレンジできるドッグスポーツなので、興味があればまず見学にいくことからはじめてみてくださいね。

アジリティーの障害やトレーニングについて、詳しくはこちらの記事で紹介しています。