犬のアジリティー、どんな競技?活躍する犬種は?

犬の「アジリティー」と呼ばれる競技をご存知でしょうか。

アジリティーとは、誰でも、どんなサイズの犬でも参加できる、人と犬が一緒に挑戦する障害物競走です。

この記事では愛犬と一緒に楽しめるスポーツ「アジリティー」についてまとめました。

 

犬のアジリティーの歴史は?

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犬のアジリティーは、イギリス発祥のドッグスポーツのひとつです。

「飼い主と犬の絆を深める」「犬の本来の能力を発揮させる競技」として世界中で人気が高く、多くの飼い主が参加しています。

日本には1990年代に初めて持ち込まれ、国内での競技人口は年々増加しています。競技を主催する団体としては「ジャパンケネルクラブ」「OPDES」などがメジャーです。

 

犬のアジリティー、どんな競技?

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アジリティーは、犬と人がペアとなって、障害物が設置されたコースを走り抜け、そのタイムを競う競技です。

人はハンドラーと呼ばれます。ハンドラーは犬に指示を出し、決められた順番で障害をクリアしながらコースを進みます。コースの全長は100〜200mで、ハードルやシーソー、トンネルなど数々の障害物15〜20個が立ちはだかります。

タイムが早くても、障害物を拒絶、失敗した場合はタイムから減点されます。犬のサイズ、純血種や雑種などの犬種を問わず、誰でも気軽に参加できますよ。

アジリティーの競技会は、競技の難易度、障害の種類や数、犬の体高などによって部門別になっています。犬の体高(地面から背中までの高さ)では、S(スモール)クラス、M(ミディアム)クラス、L(ラージ)クラスの3つに分かれます。

コースにはそれぞれのクラスに合った大きさ・高さの障害物が設置されます。設置される障害物は「ハードル」「ウォール(壁)」「タイヤ」「トンネル」「テーブル」「ドッグ・ウォーク(歩道橋)」「シーソー」「ウィービング・ポール(スラローム)」など多岐に渡りますよ。

 

アジリティーで活躍する犬種は?

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どんな犬種でも参加できるアジリティーですが、記録を追求するには犬種によっては向き・不向きが出てきます。

障害物を正確に早くクリアする競技なので、「飼い主の指示を聞く」「理解が早い」「障害物を恐がらない」「速く走れる」犬が活躍できます。適している犬種をクラス別にご紹介します。

 

Sクラス:体高35cm未満

・ジャック・ラッセル・テリア
・トイ・プードル
・ミニチュア・シュナウザー

Mクラス:体高35cm〜43cm

・シェットランド・シープドッグ
・イングリッシュ・コッカー・スパニエル
・ビーグル
・ミニチュア・プードル

Lクラス体高:43cm以上

・ボーダー・コリー
・ラブラドールレトリバー
・スタンダード・プードル

 

訓練しやすく、物覚えが良い、しつけやすい犬で、運動が好きな犬種が多いですね。アジリティーにはどの犬種でも参加でいますが、記録を狙うのであれば、ご紹介した犬種が訓練しやすくおすすめです。

「椎間板ヘルニアになりやすい犬種」「膝蓋骨脱臼になりやすい小型犬」「股関節形成不全の大型犬」「鼻腔狭窄を患う短頭種」「心疾患を患う犬」は、激しい運動を避けるべきなのでアジリティーには不向きです。

参加したい場合は、まず激しい運動をしても大丈夫か動物病院で確認してくださいね。

 

犬のアジリティーを見たい!参加したい!訓練や手続きは?

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アジリティーはジャパンケネルクラブ主催のものだけでも年間約30回、全国各地で開催されています。

イベントスケジュールはジャパンケネルクラブのホームページで公開されているので、チェックしてみてください。

愛犬を参加させたい場合は訓練所に通うのがおすすめです。専門のドッグトレーナーから指導を受けることができますよ。ジャパンケネルクラブ公認の訓練所であれば、競技会への参加方法や手続きなども教えてくれます。

 

愛犬と一緒に楽しもう!

アジリティーは人と愛犬が一緒に楽しむドッグスポーツです。

同じ目標に向かって愛犬と共に努力し、大会に参加して涙し、喜びを分かち合うのは、ドッグライフをより充実したものにしてくれますよ。興味を持った方は、まず競技会へ足を運んでみてくださいね。

アジリティーの障害やトレーニングについて、詳しくはこちらの記事で紹介しています。