日本犬の中でも飼育しやすい中型犬に分類され、どんな住環境にも順応するといわれている柴犬。
古くから屋外で飼われることが多い犬種ですが、最近はマンションなど室内で飼われることも増えています。
この記事では、柴犬を室内飼いする際の注意点や必要なしつけについてまとめました。
目次
柴犬は室内飼いがおすすめ
柴犬は室内飼いがおすすめです。
「群れのリーダーである飼い主と一緒の空間だと安心できる」「愛犬の体の異変に気付きやすい」からです。
柴犬はベタベタ甘えるような性格ではありませんが家族と過ごすことを好みますし、毎日一緒に過ごすことで体の異変にも気付きやすくなりますよ。
柴犬を室内飼いする上での注意点
ペット不可のマンションでの飼育はNG
ペット不可のマンションでの飼育がNGなのは、「住民間でのトラブルを防ぐため」「原状回復が大変」「過去にトラブルがあった」などの理由からです。
規約を破って飼育した場合は、「強制退去」「罰金」などの処分が下ることがほとんどです。
近所迷惑
鳴き声や吠える声、ペットのニオイ(獣臭)がトラブルの元になることもあります。
鳴き声や吠える声は、飼い主以外の人にとっては「騒音」となりうることがあるからです。
柴犬のしつけの大方針
トレーニングの基本は「褒める」「行動すると嬉しいことがあると覚えてもらう」です。
頑固な面があるので時にうまくいかず叱りたくなることもあると思いますが、焦らず時間をかけて教えることが大切です。
賢い犬種なので、繰り返せばきちんと覚えてくれますよ。
柴犬の室内飼い、近所迷惑を解消するためのしつけ
吠え癖のしつけ
騒音トラブルの原因になるので、吠えている理由を調べそれぞれ対処することが大切です。
「ストレス」で吠えているのであれば、散歩や一緒に遊ぶ時間を増やすなどして「遊んでくれない!」という不満を解消します。
「恐怖」で吠えているのであれば、できるだけ危険や恐怖を感じさせる対象を取り除いてあげてください。
引っかき癖のしつけ
分離不安が原因かもしれません。
過去の寂しかった思い出がトラウマになっている可能性もあるので、一緒に過ごす時間を増やすといいですよ。
柴犬の室内飼い、お部屋の使い方を覚えるためのしつけ
トイレのしつけ
本来、犬には決められた場所で排泄をする習慣がありません。
そのため、トイレのしつけを行わないと所構わず排泄をするようになってしまいます。
トイレのしつけで大切なことは「排泄のタイミングでトイレに連れて行くこと」と「失敗しても決して叱らないこと」。焦らず気長に続けるといいですよ。
噛み癖のしつけ
甘噛みであっても噛まれると痛いですし、家具をはじめとした生活用品がダメになってしまいます。
「遊びの一環」で噛むのであれば、「噛むと楽しいことが終わってしまう」ことを覚えてもらう。「触られるのを嫌がっている」のであれば、コミュニケーションを増やし「触られることに慣れてもらう」といいですよ。
お留守番のしつけ
柴犬は自分の時間も大切にする犬種なので、行儀よくきちんとお留守番できる子が多いです。
ただ、留守番前にソワソワしているようであれば「しっかりと遊んであげる」、「長めの散歩に行く」などの配慮は忘れずにしてあげてください。
柴犬の室内飼いのコツ、指定場所を作る
トイレ
生活の基盤となるクレートや寝床とは離れた場所に設置します。
寝床に近い場所にトイレを設置すると粗相の原因になるからです。サークル内にトイレを設置する場合は、できるだけ離れた場所に置くようにして下さいね。
寝床
愛犬の性格に合わせて、設置する場所を決めるといいですよ。
「周囲を見渡せる」「静か」「ドアや窓が近くにない」の3つを満たす、リビングを選ぶ飼い主さんが多いですね。
食事
食事場所も愛犬の性格に合わせて選ぶといいですよ。
仲間の近くで食べたい子、一人で落ち着いて食べたい子など性格は様々だからです。
ルールを守った飼育を心がけよう!
ルールを守らないで飼育することは、ご近所トラブルの元にもなります。
トラブルの中には毎日のケアやしつけで防げるものも多いですよ。
飼育している人・していない人、それぞれが気持ちよく過ごせるようにルールを守って楽しい愛犬ライフを過ごして下さいね。