ゴールデンハムスターの歴史は？特徴は？飼い方は？

ハムスターといえば、飼ったことがなくてもゴールデンハムスターを思い浮かべる人が多いと思います。

ゴールデンハムスターの色はシンプルな茶色をイメージしやすいですが、シルバーやブラック、アプリコットなど様々な色の子もいますよ。

この記事では、ゴールデンハムスターの歴史、性格、飼い方、おすすめ商品などについてまとめました。

ゴールデンハムスター、歴史は？

ゴールデンハムスターはシリア、レバノン、イスラエルが原産のハムスターです。

1930年のシリアで捕獲されたことがきっかけとなり研究され、繁殖の末、ペットとして定着しました。

1930年というと、生き物の歴史としては浅く感じるかもしませんが、ハムスターの中では最も歴史が古く、人間との関わりが最も強い種類です。

出典：河野朝城「小動物の買い方図鑑」

ゴールデンハムスター、性格は？

ゴールデンハムスターは温和で賢く、人懐こい性格をしています。

人に慣れやすいため初心者でも飼育しやすいとされていますが、縄張り意識が強い種類でもあります。

多頭飼いには向いていないため、単独での飼育をおすすめしますよ。

ゴールデンハムスターが噛む！原因や対処法は？

原因1.怯えさせている

ゴールデンハムスターは何かに怯えたときに、誤って噛んでしまうことがあります。

餌を持っている飼い主さんの手を噛んでしまうことがありますが、それは飼い主さんのことを怖がり、急いで餌を取ろうとした結果です。

原因2. 睡眠の邪魔をしている

ゴールデンハムスターは夜行性のため、昼間は寝ていることが多いです。

可愛いからといって触ろうとするとびっくりして噛んでしまうことがあります。

ストレスにもつながるため、無理に触ることは控えることをおすすめします。

原因3. 何かを要求している

ケージや手を噛む行動は何か要求があるときにも見られます。

「ケージ内が汚い」「餌が欲しい」「外に出たい」などの不満を伝えているのです。

対処法

噛む原因はさまざまでわかりにくいことですが、まずは人に慣れてもらうことが大切です。

何かを要求している場合は、ストレスや不満を解消するためにもケージ内を模様替えしたり、ケージの外に10分程度出すなどハムスターが快適な生活をできるように工夫することをおすすめしますよ。

ゴールデンハムスター、特徴は？

体長16～19cmでペットとして飼われているハムスターの中では大きい種類です。

トイレを覚えてくれるので、しつけがしやすいことも特徴ですよ。

他の品種より体が大きいので、異変に気付きやすく初心者の方には扱いやすいです。

ゴールデンハムスター、毛色は？

ノーマル

オレンジと白の毛色で一般的なゴールデンハムスターです。

ゴールデンという名はオレンジ色の毛色からつけられました。

ホワイト

全身真っ白の毛色ですが、グレー系統に属しています。

真っ白のホワイト同士でもグレーの子が生まれることもありますよ。

キンクマ

全身クリーム色でアプリコットと呼ばれることもあります。

ゴールデンハムスターの中で最もおとなしい種類ですよ。

アンブロウス

白いお腹以外は全身こげ茶色の毛色です。

ブラック

短毛で全身真っ黒の毛色です。

ゴールデンハムスターの中でも珍しい種類ですよ。

グレー

全身が白っぽい毛色で人気の種類です。

ミンク

茶色ベースの毛色で目の周りが白く、眼鏡のように見えるのが特徴ですよ。

トリコロール

白、黒、茶色の三毛猫のような三色の毛色です。

トリコロールはほとんどがメスですよ。

バンデッド

背中の真ん中に白い模様があり腹巻のように見えることが特徴です。

ドミナントスポット

まだら模様の毛色の総称でダルメシアンとも呼ばれています。

ゴールデンハムスター、値段は？

ゴールデンハムスターは1匹1,000～3,000円で売られています。

オス、メスに値段の差はありません。

ハムスターの中でも代表的な種類なので、ペットショップだけでなく、ホームセンターやデパートでも販売されていますよ。

ゴールデンハムスターを飼う！必要なものは？

ケージ

ケージは小型用のサイズだと狭いため、幅45cm程度の大きさを用意することをおすすめしますよ。

金網タイプより水槽の方が大きいものもあるので良いです。

床材

床材は木くずや紙などやわらかい素材のものを使用することをおすすめします。

怪我する恐れが少なく、アレルギーの心配がないためです。

巣箱

巣箱はハムスターが寝るための場所であり、出産や子育てのためにも必要なアイテムです。

大きさは成長した体の2～3倍のもの用意すると良いですよ。

木材や陶器のものがあります。

トイレ

トイレは中に砂を入れるハムスター専用のものがあります。

固まる砂と固まらない砂がありますが、誤飲を防ぐため固まらない砂がおすすめですよ。

回し車

回し車は運動不足解消のために必要なアイテムです。

小型ハムスター用の回し車は小さく回りにくいため、大きめのものを選ぶことをおすすめしますよ。

エサ入れ

エサ入れは陶器のものを使用することをおすすめします。重みがあってひっくり返すことが少ないためです。

家庭にある小鉢でも代用できますよ。

給水ボトル

給水ボトルは置き型よりケージにつけるタイプの方が清潔を保てますよ。

中の水は毎日取り換えることが大切です。

ヒーター

ゴールデンハムスターは寒さに弱いため、20℃以上の室温が必要です。

10℃以下になると冬眠モードに入ります。冬眠をすると体力を消耗してしまうので、体調を崩したり、冬眠で眠ったまま命を落としてしまうこともあります。

何回も冬眠をさせないように、ケージや巣箱の下にヒーターを敷いて暖かくしてあげてくださいね。

ケージや巣箱の下に敷いて直接身体に当たらないようにすることもポイントですよ。

ゴールデンハムスター、飼育に向く人は？

ゴールデンハムスターはマンションなど集合住宅に住んでいる人でも飼育でき、しつけもしやすいため、初心者向きのハムスターです。

小型のハムスターに比べて診てもらえる病院が多いことも初心者が安心できるポイントです。

夜行性なので、夕方や夜に世話ができる人であれば問題なく飼育できますよ。

ゴールデンハムスター、寿命は？

ゴールデンハムスターの平均寿命は2～3年です。

栄養価の高い食事を与えたり、適度な運動をしたりすることによって4年以上生きる子もいますよ。

ゴールデンハムスター、何を食べさせる？与え方は？

ペレット

ペレットとは必要な栄養を含んだ食べ物を、粉末にしてから固めた固型の餌のことです。

栄養バランスがよく、主食として与えると良いですよ。

種子

ひまわりの種やナッツ類は好物なのでよく食べてくれます。

与えすぎると肥満の原因となるため、他の餌もバランスよく与えることをおすすめしますよ。

動物性たんぱく質

動物性たんぱく質は筋肉や血液の材料となるものです。

たんぱく質が不足すると噛みつく原因にもつながります。

ミルワームなどの昆虫を与えると不足しているたんぱく質を補えますよ。

野菜

野菜には水分が多く含まれているため、少量を補助的に与えることをおすすめします。

「キャベツ」「人参」「カボチャ」などがおすすめです。

ゴールデンハムスター、気をつけたい病気は？

腫瘍

腫瘍はゴールデンハムスターに一番多い症状です。

良性と悪性があり、悪性は人間と同じでガンになるケースが多いです。

腫瘍のようなものを見つけたら早めに動物病院に連れて行くことをおすすめしますよ。

アレルギー性皮膚炎

アレルギー性皮膚炎は「偏った餌ばかり与える」「ケージの掃除を怠る」「生活環境の変化」などで現れる症状です。

栄養バランスの良い餌を与え、ケージ内を清潔に保つために、トイレや餌、水は毎日取り換えることをおすすめしますよ。

ニキビダニ症

ニキビダニ症はお尻や首の後ろから背中にかけて毛が薄くなり、赤く炎症を起こす皮膚病です。

ストレスや免疫力の低下が原因で発症しますよ。

強いかゆみを生じさせるので、ハムスターが肌を掻きむしる様子を見付けたら、すぐに病院へ連れて行ってあげてくださいね。

下痢

水っぽいフンが出るときやお尻が濡れているときは下痢の恐れがあります。

ストレスやウイルス性の菌が体に入ったときになりやすいです。

野菜や果物の与えすぎでも下痢になりますよ。

ゴールデンハムスター、飼育する上で、気をつけることは？

健康チェック

「毛並にツヤがあるか」「耳や体は汚れていないか」「爪や歯が伸びすぎていないか」などを普段からチェックすることで、病気の早期発見につながります。

少しでも気になることがあったら、獣医師に相談することをおすすめしますよ。

飼い主さんを認識させる

臆病な性格なので、怯えさせることがないよう飼い主さんだと認識してもらうことが大切です。

飼い主さんのニオイを付けた床材を入れたり、餌を手渡しであげることで認識してくれるようになりますよ。

名前を呼んで適度なスキンシップも忘れず毎日行ってくださいね。

ケージを清潔に保つ

ケージ内が汚れていると病気の原因に繋がります。

床材が濡れていたら取り換えて、汚れている部分は拭き取るよう心掛ることをおすすめしますよ。

脱走対策

金網タイプのケージは登って脱走する恐れがあります。

壁をつたって登れない水槽タイプにすることで防げますよ。

ケージのふたは毎回必ず閉めるようにすることをおすすめします。

繁殖

ゴールデンハムスターは1回に8匹程度の子が生まれます。

繁殖させる前に育てる環境を整えることが大切ですよ。

ゴールデンハムスターを繁殖させたい！方法は？

ゴールデンハムスターは生まれてから2ヶ月～1歳半までの間に繁殖させると元気な子を生めます。

気温が適度(20～22度)で、栄養が十分取れているといつでも繁殖できますよ。

繁殖時の注意点

単独飼育がほとんどのゴールデンハムスターは、いきなり同じケージに2匹入れるとケンカをする恐れがあります。

まずは、別々に入れたケージを隣り合わせに置き、5日程度様子を見て問題なさそうなら同じケージに入れてくださいね。

最初はケンカを始めても焦らず様子を見て、仲良くなると繁殖できる可能性があります。

いつまで経ってもケンカをやめない場合は繁殖の可能性は低いですよ。

妊娠後の注意点

妊娠したメスは気が強くなり、オスを攻撃してしまいます。

交尾が終わったらすぐに別々のケージに分けることをおすすめしますよ。

妊娠しているかわからない場合は、オスとメスを近づけてみます。メスが攻撃的になっていれば妊娠した可能性が高いです。

妊娠、出産後のメスは普段の2～3倍の栄養分が必要なため、多めに餌を与えることが大切です。

ゴールデンハムスター、おすすめ商品1：ジェックス マリーナ

「ジェックス」が製造している、ペット用の水槽です。

シンプルなガラス水槽ですが、ゴールデンハムスターの飼育にもおすすめです。

別売りのふたをセットにすれば脱走も防止できますよ。

ゴールデンハムスター、おすすめ商品2：SANKO サイレントホイール

「SANKO」が製造している、ゴールデンハムスター用の回し車です。

スタンドタイプで吸盤もついているため水槽にもつけることができます。

静音設計なのでうるさくなく、飼い主さんが安心して室内で飼うことができますよ。

ゴールデンハムスター、おすすめ商品3：マルカン ふわふわベッド お徳用

「マルカン」が製造している、ハムスター用の床材です。

天然のモミ材でできているので柔らかく、ハムスターにストレスを与えにくいです。

スギやヒノキより低刺激で保湿、防臭、吸湿に優れているのもおすすめするポイントですよ。

ゴールデンハムスター、おすすめ商品4：SANKO ゴールデンハムスターの快適トイレ

「SANKO」が製造している、ゴールデンハムスター用のトイレです。

周りに囲いがあり、砂かきをしても飛び散りにくくなっています。

蓋が開きやすく、掃除がしやすいのもおすすめするポイントです。

ゴールデンハムスター、おすすめ商品5：マルカン ゴールデンハムスターのおへや

「マルカン」が製造している、ゴールデンハムスター用の巣箱です。

ゴールデンハムスターに合わせて作られているので、サイズ感がぴったりです。

肌触りがよく、夏にはひんやりと快適に過ごせますよ。

ゴールデンハムスターと楽しく過ごそう!

ゴールデンハムスターはハムスターの中でも体が大きい方ですが、性格は意外に臆病で愛くるしいですよね。

慣れれば手乗りもできるので、スキンシップを取って楽しく過ごしてくださいね。