キースホンドの性格や特徴、価格は?注意する病気はファロー四徴症?

かつてはオランダで船舶の番犬として活躍し、現在ペットとして世界中で親しまれているキースホンド。

この記事では理想的な家庭犬とも称されるキースホンドの性格や特徴、価格、注意する病気についてまとめました。

 

キースホンドの歴史、性格や特徴は?

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キースホンドはスピッツ系の犬種と考えられていますが、正確なルーツについてはわかっていません。はっきりわかっているのは、18世紀以降のオランダで船舶犬や狩猟犬として活躍し、一時は絶滅の危機に瀕しつつも、愛好家の手によって生きながらえてきた犬種だということぐらいなのです。

現在、キースホンドは魅力的なペットとして世界各地の家庭で飼育されています。活発で冒険心あふれる性格をしている一方で、愛情深い一面も持っており、学習能力の高さも抜群です。
子どもの遊び相手に最適ですし、しつけも簡単です。スピッツ系ならではの警戒心の高さも持ちあわせているので番犬としても頼りになりますよ。

キースホンドはまさに理想的な家庭犬なのです。

 

キースホンドの販売価格は?

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キースホンドのブリーダーでの販売価格は15〜25万円程度です。それほど高額な犬種ではありませんが、国内ではブリーダーが多くないので、欲しいと思った時にすぐに入手できないこともあります。飼育を検討されている方は、早い段階でブリーダーを見つけて犬舎見学の予約をとることをおすすめします。ペットショップでも購入は可能ですが、大規模ショップでもない限り展示販売がされておらず、取り寄せになる可能性が高いです。

 

キースホンド購入時の注意点は?

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購入時には健康に問題がないか充分に確認してください。子犬を選ぶ際は、立ち姿が不自然でないか、痩せすぎていないかといった点を中心にチェックしてください。また、病気の兆候がないかどうかもしっかりと確認してください。

かかりやすい病気は犬種によって違いますが、キースホンドの場合は先天的にファロー四徴症を患っている場合があるので注意が必要です。ほかにも、キースホンドはてんかんになりやすい犬種であることも覚えておいてください。てんかんは後天的な要因で起こる場合もあれば、先天的な要因で起こる場合もあります。将来の発症が心配ならば、念のために親犬や兄弟犬などの血統の中で、てんかんを患った犬がいないかどうかブリーダーに確認してみてくださいね。

 

キースホンドのかかりやすい病気、ファロー四徴症とは?

本 ルーペ

ファロー四徴症とは、19世紀後半にフランス人医師であるエティエンヌ・ルイ・アルチュール・ファローにより報告された先天性心奇形の一種です。心臓の形状が異常で、右心室から大動脈へ静脈血(二酸化炭素を多く含んだ血液)が流れ込んで低酸素血症になり、皮膚や粘膜が紫色になるチアノーゼが表れます。ファロー四徴症を持って生まれた個体は、呼吸困難や貧血を頻繁に起こします。自然治癒は望めないので、投薬による症状緩和や運動制限、重度の場合は手術による治療が必要になります。放置しておくと命に関わる病気なので、早期発見が重要です。少しでも気になることがあれば、早めに動物病院を受診してくださいね。

 

キースホンドは飼いやすく、どんな家族構成でもペットとして迎え入れやすいおすすめの犬種です。はじめて飼う方にもおすすめですよ。