まん丸で可愛いピンポンパールは、金魚好きの間でも1位2位を争う人気者です。最近では、ペットショップで目にする機会も増えてきていますよ。
この記事では、飼育前に知っておきたいピンポンパールの餌やかかりやすい病気についてまとめました。
この記事でまとめたこと
ピンポンパールの餌は何をあげる?
ピンポンパールの餌は、市販されている金魚の餌を与えます。
餌には水に浮くタイプと沈むタイプがありますが、ピンポンパールは泳ぎが下手で水中での動きも遅いため、食べやすい沈むタイプの餌を選ぶようにしてください。
ピンポンパールは、健康な状態であれば1週間ほど絶食しても問題はありません。代用の利く餌はないため、金魚の餌を必ず用意するようにしてくださいね。
ピンポンパールにおすすめの餌. 「咲ひかり金魚」
咲ひかり金魚には、腸内で活性化し消化吸収を助ける生菌剤(ひかり菌)が配合されています。
スピルリナ、マリーゴールド色素、アスタキサンチン、ファフィア酵母と4種類の色揚げ原料を駆使しているので、より強力な色揚げをより短期間で実感している飼い主さんも多いですよ。
また、水質悪化などから受けるストレスにも配慮しており、ビタミンEとビタミンCも豊富に配合しています。
ピンポンパールがかかりやすい病気1. 「転覆病」
転覆病は、病名が示す通り金魚が水平を保てなくなり、転覆してしまう病気です。
ピンポンパールのような丸い体型をした金魚によくみられ、「体が斜めになる」「前のめりになる」「ひっくり返る」など様々な症状がみられるようになります。
ただ、転覆病になったからといって、すぐに死んでしまうといったことはありません。他の病気と違い、餌もよく食べますし、数匹で飼育している場合でも他の金魚に病気が伝染することはありませんよ。
原因
2つ持っている浮き袋に異常をきたすことで、転覆病を発症します。
最も多い原因は餌のやり過ぎによる消化不良ですが、騒音や振動によるストレスによって浮き袋の機能・平衡感覚が狂ってしまいバランスを保てなくなることも原因の一つです。
治療法
症状が軽い場合は、水温を25℃前後に設定した水槽を用意して隔離します。
症状が変わらない場合は、別の容器に水1リットルに対し塩5グラムの濃度0.5%の塩水を作ってピンポンパールを隔離、塩水浴を行ってください。
次に、ヒーターを使用して1日1℃を目安に水温を上げるようにします。
対策法
餌を欲しがる姿が可愛くても、餌を与えすぎないことが一番大切です。泳ぎ方が不安定な時は、1日絶食して調節することも対策法の一つになりますよ。
冬の時期は、水温が下がり金魚の活性、内臓の消化機能が低下しがちなので特に注意が必要です。騒音や振動によるストレスを受けない静かな場所に水槽を設置することと併せて気をつけてあげてくださいね。
ピンポンパールがかかりやすい病気2. 「白点病」
白点病は、体表やヒレに白ゴマをふりかけたように白い点があちこちに見られる病気です。
ピンポンパールの体に付着していた白点虫が成長、体を離れて水槽や砂利の上で繁殖、再び金魚の体表やヒレに付着して寄生することで発症します。
初期は白点がぽつぽつと見られる程度ですが、重症になると体一面白点で覆われるようになりますよ。
治療法
水温を28~30℃に上げて、白点虫がピンポンパールから離れる環境を作ります。
急に水温を上げるとピンパンポールのストレスになるので、ゆっくり時間をかけることが大切です。
ニューグリーンFやメチレンブルー等色素剤を使った薬浴がおすすめです。効くまで何度か繰り返すようにしてくださいね。
対策法
新しいピンポンパールを迎える時に体に付着していることがあります。
すぐに合流させずに別の水槽でしばらく様子をみて病気がないかを確認することが対策に繋がります。
ピンポンパールがかかりやすい病気3. 「松かさ病」
松かさ病は、ウロコが逆立ち松かさ(松ぼっくり)のようになる病気です。
水質が悪化している状態で発生するエロモナス菌の感染によって発症し、症状が進行するとゴム製のボールのようになってしまいます。眼球が突出することもありますよ。
治療法
水槽内をきれいにし、抗菌剤と食塩を併用して治療します。
食塩浴の場合は水1ℓあたり3~5gが適量で、薬浴には観パラDやグリーンFゴールド等の治療薬がおすすめです。そのほか、薬剤餌を与えて直接エロモナス菌を死滅させる治療法もありますよ。
対策法
水質管理をしっかりしてピンポンパールがストレスなく過ごせるような綺麗な環境を保つことが対策に繋がります。
正しい知識を身につけて、ピンポンパールとの楽しい時間を過ごそう!
餌の量や病気対策を正しく知っていれば、ピンポンパールはぐんぐん成長していきます。
まん丸とした可愛らしいピンポンパールがスイスイ泳ぐ可愛い姿に、きっと癒されるはずですよ。