犬の基本しつけ3「待て」のやり方、コツをわかりやすく解説!

  • 監修者:中西典子
  • 所属:Doggy Labo
日本メンタルドッグコーチ協会代表理事。ドッグテックインターナショナル(シドニー)ドッグトレーニングアカデミー修了。書籍26冊、「愛犬の友」連載、「WAN」他取材多数。TBS、BSフジ、BS朝日、J-WAVE、Tokyo Fm、Fm yokohama他出演。

どんな愛犬にも教えておきたい基本しつけは全部で5つあります。「おすわり」「おいで」「まて」「ハウス」「トイレ」の5つです。

愛犬の身を危険から守るために、他人に迷惑をかけないために、飼い主さんと愛犬の清潔な生活空間を守るために、どれも最低限必要なしつけです。

この記事では「待て」のしつけについて、その大切さと愛犬に教えるときの具体的な方法について解説しています。

 

愛犬に「待て」を教える理由

待てのしつけは、様々な危険から愛犬を守る、他者に迷惑をかけないために必要です。

犬は視界に入ったものに興味を惹かれ、急に飛び出してしまう、すれ違った犬や人に興奮して飛びかかってしまうことがあります。

愛犬にとってはじゃれついただけでも、人様に思わぬ怪我をさせてしまうことも起こりかねません。

待てを教えて、愛犬の行動を制御することができれば、愛犬自身の身を守るだけでなく他者にかける迷惑を減らすことにもつながるのです。

 

愛犬に待てを教えるときのポイント

待てを教える時のポイント3つ

  • まずはおすわりから始める
  • 集中できる場所で行う
  • 短い時間から始める

愛犬のしつけは愛犬のキモチを尊重したやり方を心がけます。待てをしつける際には具体的に以下3つのことを意識して行ってください。

 

まずは「おすわり」から教える

待ては飼い主さんが「よし」というまでじっとしている行動のことをいいます。

立ったまま待たせることも可能ですが、おすわりしてる状態の方が待てがしやすいので、まずはおすわりを教えてから挑戦してください。

 

集中できる場所で行う

最初はなるべく愛犬が気が散らない場所で練習するようにします。

他の人や気になるおもちゃが無いなど、他に誘惑がないようなしつけに集中できる場所がいいですね。

慣れてきたら、刺激が多い場所公園などに場所を移してやってみてくださいね。

 

短い時間から始める

まずは、1秒、2秒など短時間から練習するようにします。

いきなり長時間に挑戦すると失敗をさせてしまい、学習がストップするどころか愛犬がどうしたらよいのかわからずストレスを感じてしまいかねません。愛犬が待つことに嫌悪感を感じてしまうと、待てを教えづらくなってしまうので注意が必要です。

 

待てを教えるわかりやすい動画を紹介

メンタルドッグコーチ中西典子さんのYouTube動画がわかりやすくておすすめです。

以下の見出しではこの動画で紹介している手順を端的に文章で説明しています。

 

愛犬に待てを教える手順1:「おすわり」してもらう

飼い主さんが手におやつを持った状態で、愛犬におすわりをしてもらいます。

おすわりをまだ覚えていない場合は、こちらの記事をまずご確認ください。

 

愛犬に待てを教える手順2:おすわりの間に「よし」

愛犬がおすわりをして待てている内に「よし」と声をかけて、手を開きおやつをあげます。

座り続けていればご褒美がもらえると学習してもらうことが大切なので、愛犬が立ち上がってしまった場合にはおやつをあげてはいけません。

愛犬がおすわりをして、お尻が地面についているときにおやつをあげることがポイントです。

 

はじめはおすわりをしてから1~2秒で「よし」といって待てを解除します。逆に「よし」と言う前に立ち上がってしまったら、待たせる時間が長すぎたということになります。おやつをあげずに最初からやり直してください。

 

愛犬に待てを教える手順3:徐々に時間を伸ばす

1~2秒の短時間から始めて、愛犬の様子をみながらもっと待てそうだったら徐々に時間を5秒、10秒、30秒と伸ばしていくようにします。

いきなり何十秒も増やすのではなく、「1日2秒ずつ延ばして、1ヶ月間で1分を目指す」くらいの心構えで気長に取り組むことをおすすめします。

 

愛犬から少し離れていても「待て」ができるようになるには?

愛犬におすわりしてもらっている状態で、一歩ずつ後ろへ下がって距離をとります

「距離を取る→愛犬が動き始める前に戻る→『よし』といっておやつをあげる」を繰り返して徐々に距離を伸ばしていくと良いです。

 

まとめ

「まて」に限らず、しつけを覚えるまでの期間には愛犬によって個体差があります。

早く覚えて欲しいという気持ちが強くなってしまうと、飼い主さんにあせりが生じてイライラしてしまうこともあるようです。そうなるとしつけが楽しくなくなってしまうので、広い心をもってじっくり時間をかけて楽しむ気持ちで向き合ってあげてください。

 

↓次の基本しつけ4「ハウス」を確認する↓

 

この記事の監修者

氏名 中西典子
職業 日本メンタルドッグコーチ協会代表理事
経歴 ドッグテックインターナショナル(シドニー)ドッグトレーニングアカデミー修了。書籍26冊、「愛犬の友」連載、「WAN」他取材多数。TBS、BSフジ、BS朝日、J-WAVE、Tokyo Fm、Fm yokohama他出演。
公式HP https://www.doggylabo.com/

 

おすすめ書籍1:犬とのよりそイズム

 

おすすめ書籍2:やってはいけない愛犬のしつけ