「ブレーメンパーク 2017」を取材!セカオワの想いが込められた、国内最大級の大譲渡会

ブレーメンパーク

2017年11月19日(日)に幕張メッセで開催された「ブレーメンパーク 2017」(以下、ブレーメンパーク)を、pepy編集部が取材してまいりました!

会場の雰囲気やイベント内容などを、どこよりも詳しくご紹介します。

 

ブレーメンパークとは?

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「ブレーメンパーク」は、SEKAI NO OWARIと認定NPO法人ピースウィンズ・ジャパンによる動物殺処分ゼロを目指すプロジェクト「ブレーメン」の活動の一環として行われた譲渡会イベントです。

年間約5万6千頭の犬・猫が殺処分されていること(2016年度)、動物との出会いには「譲渡」という選択肢もあるということを知ってもらい、1人1人が「命」について考えるきっかけをつくりたい、という趣旨のもとで開催されました。

36の保護団体・340頭の保護動物が一堂に会し、今までにない国内最大級の大譲渡会となりました。

 

イベントレポート

参加団体 36団体
参加保護動物 340頭
来場者数 3903名

 

譲渡関連情報

ブレーメンパーク集合写真②
申込数 400件 うち犬 247件
うち猫 153件
トライアル決定数 128件 うち犬 45件
うち猫 83件

参加保護動物340頭中128件のトライアルが決まりました。

参加した子のうち約38%が、お試しで新しい飼い主さんのもとへ。トライアル中の全ての子が正式に譲渡されることを願っています。

 

構成組織代表:ピースウィンズ・ジャパン 大西純子さんのお話

ブレーメンパーク_大西純子さん

イギリスのRSPCA(英国王立動物虐待防止協会)という保護団体が400頭もの保護された犬猫たちを集めて大規模な譲渡会をやっているということを知り、「ぜひ日本でもやりたい!」と思ったことがきっかけです。

全国にはいろいろな団体があり活動方針もそれぞれ異なるけれど、「殺処分を無くしたい」という根っこの部分はみんな一緒です。

同じゴールを目指す団体で協力して盛大な譲渡会ができれば、お客さんも来やすくなり、保護した犬猫たちを譲渡できる可能性も増えるはず。そう思い、SEKAI NO OWARIさんとも相談して「ブレーメンパーク」を企画しました。

できれば今回のような大きな譲渡会が毎年恒例になり、より多くの団体に参加していただけるようになれたらいいなと思っています。

 

イベント内容

ブレーメンパーク2017

フロア

  • 譲渡会・グッズ販売

ステージ

  • ブレーメンパーク総選挙
  • ブレーメンパーク トークセッション

 

譲渡会・グッズ販売

ブレーメンパーク2017

全日を通して、各保護団体のブースや交流広場にて保護犬・猫とのふれあいが行われました。

気に入った子や相性の良い子がいたら、各団体のスタッフに相談します。新しい飼い主さんのライフスタイルや飼育環境のなどのヒアリングを行い、問題がなければ里親希望申込書に記入、各団体に提出します※1

「保護動物の迎え方がわからない」「里親になったあとはどうすればいいのか」などの質問にも、各団体のスタッフが丁寧にお答えしていました。

各団体の紹介はページ下部で紹介しています。

※1. 譲渡までの流れは、各団体によって異なる場合があります。

 

ブレーメンパーク総選挙

ブレーメンパーク_総選挙

「クリソツ部門」「ブサカワ部門」「イチゲイ部門」のテーマごとに、ブレーメンパークに参加する各団体の保護犬・猫がステージ上でそれぞれの個性を発表し合います。

来場した方々の投票により各テーマから1番人気の子が選ばれ、SEKAI NO OWARIのメンバーからリボンが贈られました。

 

ブレーメンパーク トークセッション

ブレーメンパーク2

ブレーメンプロジェクトとして活動を続けているSEKAI NO OWARIメンバーとピースウィンズ・ジャパン大西純子さんのトークセッションが行われました。

「ブレーメンは、誰かを否定する団体にはなりたくはない。自分たちはすべての人の背中を押せる団体として、立ち止まることなく先に進んでいきたい」とFukaseさんは語っていました。

大譲渡会ブレーメンパーク「トークセッション」の全内容。SEKAI NO OWARIがブレーメンにかける思いとは。

 

各参加団体の紹介

※ 各団体名を押下すると、紹介部分にジャンプします。

 

アニマル・ドネーション

ブレーメンパーク2017 アニマルドネーション

動物のために活動する複数の団体をオンラインで寄付支援できる日本初のサイトです。

それぞれの保護団体が目指すゴールは一緒でも、そこにたどり着くまでの考え方やスタイルは団体ごとに違います。

「アニドネ」では独自の基準を持ち、スタッフが現地取材・代表者面談などを行って、支援する団体を決定しています。

愛する動物のために何かしたいという「キモチ」を寄付という「カタチ」にして全国の団体に届けています。

 

docdog

ブレーメンパーク2017 docdog

犬と人とのより良い幸福な社会を目指し、獣医学研究者とともに学術的・科学的な観点から社会問題に対するサービスの提供などを行っています。

皮膚科学・動物歯科・栄養学といった獣医学や動物行動学など、さまざまな分野のプロフェッショナルの視点から、「犬を学ぶ」「犬と暮らす」「犬とつながる」ということについて最新の研究結果や知見に基づく情報を提供しています。

またオンラインストアでは、獣医師監修のもと機能性とデザインの両方を追求した犬用の靴・靴下を専門的に取り扱っています。

靴や靴下は散歩時の怪我や肉球トラブル対策、フローリングの滑り防止、災害時の備えなどに役立ちます。靴や靴下を通して、愛犬と飼い主さんとの幸せな時間を足元からサポートしています。

 

GREEN DOG

ブレーメンパーク2017 green dog

ホリスティックケア・カウンセラー、グルーマー、獣医師、トレーナーなどさまざまな分野の専門家がひとつのチームになって安心安全なフード・ケア・サービスを提供しています。

活動のコンセプトである「ホリスティック」とは、体だけではなく心の健康も考え、幸せを追求していくことを指します。

専門家ならではの豊富な経験と知識を総動員して、さまざまな食事・しつけ・ケアの選択肢の中から「飼い主さんとパートナーにぴったりのもの」を見つけ出すお手伝いをしています。

 

ピースワンコ・ジャパン

ブレーメンパーク2017_ピースワンコ・ジャパン

動物愛護センターにて殺処分対象となった犬を保護し、本拠地である広島県神石高原町の豊かな自然に囲まれた大型シェルターにて医療ケアや健康管理、トレーニングなどを行っています。

「殺処分をなくし、ペットと人間の真の共生を実現する」をモットーに保護活動を続け、2016年4月に広島県の犬の殺処分をストップさせることに成功しました。現在においても、県内の殺処分ゼロを維持しています。

2020年までに日本全国の殺処分ゼロを目指し、保護犬事業のほか災害救助犬やセラピードッグの訓練・譲渡・飼い主さんの意識改革などの総合的な取り組みを行っています。

 

Tier Heim KOKUA

ブレーメンパーク2017_teir heim kokua

動物愛護センターに収容されている犬をはじめ、
身勝手な飼い主さんによる虐待や飼育放棄、被災地など様々な現場から助けを求める主に犬をレスキューし、保護犬シェルターで保護をしています。

シェルターでは、経験豊富な有資格者やボランティアが協力してお世話・しつけ・トレーニング・心身のケアなどを行っています。

ただ命を救うだけでなく、1頭1頭の個性を理解したうえで丁寧に愛情をそそぎながらお世話しています。

保護・譲渡活動のほか、終生飼養・適正飼育を啓蒙する活動をはじめとする、人間と動物の共生・動物の命に対するモラルの向上に向けた取り組みを行っています。

 

Fair Support Team for わんDog

ブレーメンパーク2017 fair support team for わん dog

犬の保護活動のほかに、横浜市の海の公園や日産スタジアムで手作りの無添加おやつやグッズなどを販売するフリーマーケットを定期的に開催しています。

団体名の「for わん Dog」には、「将来・先に向かって前進する」「積極的な・進歩的な」を表す “forward” と、「1頭の犬」を表す “for one dog” という2つの意味が込められています。

救った1頭の犬が将来も幸せでいられるように、そして犬の幸せを通じて人も笑顔になれるように、一歩一歩着実に活動を続けています。

 

Foster Salon. japan

ブレーメンパーク2017 foster salon. japan

保護動物を一時的に引き取り、新しい家族探しを行っているトリミングサロンを「フォスターサロン」と呼んでいます。Foster Salon. japanはそんなフォスターサロンの情報を共有し、応援している総合サイトです。

みんなそれぞれが店舗を持った「ペットのプロ」だからこそできる手厚いケアと、地域に密着した保護・譲渡活動が大きな特徴です。

現在は、全国各地に16店舗のフォスターサロンがあります。今後もさらに店舗数が増え、救える命が増えていけるよう活動を続けています。

 

シンデレラプロジェクト

ブレーメンパーク2017 シンデレラプロジェクト

現役の獣医・動物看護士・トリマー・トレーナーなど、ペットの現場最前線で活躍している技術者が中心となり、保護犬・猫が出ない社会づくりに向け分析・活動している団体です。

他の保護団体や保護した動物を預かってお世話してくださる方に対して清潔・医療・トレーニングの面でサポートし、預かり手の負担を少なくするとともに、より多くの保護犬・猫の家族探しが円滑に進むように手助けをしています。

メンバーがみなそれぞれのプロフェッショナルだからこそできるやり方で、1頭でも多くの保護犬・猫が譲渡できるよう精力的な活動を続けています。

 

RJAV 被災動物ネットワーク

ブレーメンパーク2017 RJAV災害動物ネットワーク

被災地での動物救護活動や殺処分予定や虐待を受けるペットの保護・啓蒙活動、譲渡会での里親探しを主体に活動している団体です。

東日本大震災では環境省の要請により、当団体が主軸となって原発事故による立入禁止区域内のレスキュー活動や現地シェルターの運営などを行いました。

東京都昭島市のシェルターでは犬約80頭、猫約10頭を看護・飼育し、譲渡に向けて活動中です。2013年には富士山頂に置き去りにされた可能性が高い迷い犬を救出し、「富士男くん」として大きく報道されました。

譲渡後も新しい飼い主さんのアフターフォローを徹底し、保護犬・猫に二度と辛い思いをさせないよう見守るとともに、飼い主さんやその周りの地域も幸せになれることを追求しています。

 

PAK

ブレーメンパーク2017 PAK

鎌倉市を拠点に、神奈川県や東京都の動物愛護センターに収容されていた犬・猫の保護と譲渡、行政と連携しながら動物たちの生活の質を高める活動を行っています。

2002年の創設から精力的な活動を続け、過去15年間で1960頭あまりの保護犬・猫を寒くて暗い収容所から温かい里親さんのご家庭へと送り出しています。

さらに、月に1回鎌倉市にて里親会を開催し、定期的なコミュニケーションと綿密なアフターフォローを徹底しています。

捨てられる命がなくなり、全ての犬・猫が幸せに暮らせる社会に向け、精力的に活動を続けています。

 

わんずぺ~す

ブレーメンパーク2017 わんずぺ~す

主に迷い犬や殺処分が多い地域の団体と提携しながら保護した犬を都内に構える小さな室内型シェルターにてケアし、新しい家族探しや譲渡活動を行っています。

保護・譲渡活動のみならず、高齢者やシングルであっても動物と一緒に暮らせる仕組みづくり、保護活動に対する社会の意識改革や法整備の推進などにも精力的に取り組んでいます。

「犬・猫もかけがえのない命、パートナーとして尊ばれるべき命」であることを次世代に伝え、そして人と犬とがいつまでも幸せに共存・生活できる環境に向け、活動を続けています。

 

子豚組

ブレーメンパーク2017 子豚組

子豚組というユニークな名前は、「愛玩動物や家畜など、弱い立場にいる者の視点から人間の世界を見たい」という想いで名づけられました。

殺処分の対象となった犬の他に、シニア犬や病気を持った犬など他の団体から保護されなかった犬も可能な限り保護し、心身のケアや新しい家族探しを行っています。

また、犬・猫などのペット以外にも野生動物・家畜など人間の都合によって犠牲になってしまう動物たちが少しでも減るように、情報発信や啓蒙活動を続けています。

 

ジャックの里

ブレーメンパーク2017 ジャックの里

迷子犬や保護センターに保護された犬、個人の飼育継続不能な犬などのレスキュー活動と里親探しを、ジャックラッセルテリア単犬種に特化して行っている団体です。

ジャックラッセルテリアをこよなく愛するオーナーたちにより設立された「ジャックラッセルテリア・ファンクラブ(JFC)」から集ったレスキューサポートメンバーと一般希望のサポーターにより、関東地域・愛知・大阪・滋賀を拠点に活動しています。

誰にも負けないジャックラッセルテリアへの強い愛情と、純粋に「助けたい・幸せになってほしい」という気持ちのもと、レスキュー活動の他に現在飼われている方への飼育啓蒙活動なども行っています。

 

チーム シュナウザー レスキュー

ブレーメンパーク2017 チーム シュナウザー レスキュー

全国の愛護センターや保健所に収容されたミニチュア・シュナウザーやシュナウザーのミックス犬を保護し、ケアや新しい飼い主さんのもとへとつなげる活動を行っています。

シュナウザーを愛する数名のメンバーで始めた当団体も、今では全国に60名以上のメンバーやボランティアにご協力をいただいています。

「1頭でも多くのシュナのために」をコンセプトに、大好きなシュナウザーが幸せな生活を送れるよう着実に活動を続けています。

 

BCRN ボーダーコリーレスキューネットワーク

ブレーメンパーク2017 BCRN

ボーダーコリー単犬種に特化し、迷子犬の飼い主さん探しや全国の各愛護施設に保護されたボーダーコリーの引き出しと心身のケア、新しい飼い主探しを行っています。

また、現在ボーダーコリーを飼育する飼い主さんからの相談やSOSに対しても、ボーダー飼いの先輩として親身にアドバイスを行える環境を提供しています。

同じボーダーコリーという犬種と暮らす飼い主さん同士で理解し助け合い、「全てのボーダーコリーが幸せになれること」を目標に活動を続けています。

 

野犬’s ライフレスキュー

ブレーメンパーク2017 野犬'sライフレスキュー

主に山口県周南市の野犬の保護、宮古島の保護犬の里親探しを行っています。

山口には野犬が多く、その数は年々増えています。特に周南市はネットでも話題になるほど野犬の処分が悲惨であるという現状があります。

人間の勝手で捨てられて、増えて、最終的に捕獲されて排除される。この現状をなくすために活動を始め、現在も積極的に取り組みを続けています。

野犬は普通の犬と違って人に慣れるところから始まります。簡単ではないですが、保護した野犬にはもう2度と辛さを味わってほしくないという強い想いから、丁寧なしつけやトレーニングを行っています。

 

しっぽのみかた

ブレーメンパーク2017 しっぽのみかた

殺処分の多い山口県で、次の日には殺されてしまうという犬5頭を保護して活動を開始しました。飼い主のいない動物の保護・譲渡活動などに取り組んでいます。

チャリティーマーケットではステキな掘り出し物を販売。売上金は当団体の活動費や他の動物保護団体への寄附に充てており、団体の垣根を超えた活動が特徴的です。

犬・猫を愛し、しっぽたちと一緒にしあわせに暮らせる世の中をつくることを目的に、少しずつ着実に活動を続けています。

 

茨城県水戸市動物愛護

ブレーメンパーク2017 水戸市動物愛護

茨城の犬猫処分頭数が多かったことをきっかけに2013年から個人で活動を開始し、2015年にNPO法人を設立しました。

水戸市に「水戸オープンシェルター」を開設し、捕獲動物の引き取りや保護のほかに啓蒙活動、水戸・世田谷・麻布などで月に1回動物とふれあえる譲渡会などを行っています。

人と人とのコミュニケーションや動物を愛護することは、人々の心にある「思いやり、慈しみ」を芽生えさせます。多くの人の思いやりを育て、それがさらなる動物愛護・街づくりにつながっていくことを願っています。

 

Wonderful Dogs

ブレーメンパーク2017 

小型犬から大型犬まで、人間の都合により不幸な目に遭ってしまった犬たちを1頭でも多く救うための活動を続けている団体です。

埼玉県川口市にて小型シェルターの「ワンドック」を開設し、レスキューした犬のお世話や心身のケア、家庭犬としてのリハビリを行っています。

また月1~2回の譲渡会、2ヶ月に1回老人ホームのふれあい訪問などを行って保護犬と人とがふれあえる機会を積極的に創出しています。

1頭1頭の親身なケアはもちろん、多くの方が訪れやすいようなアットホームなシェルター運営を目指し、今できることから少しずつ活動しています。

 

HappyLabs

ブレーメンパーク2017 Happylabs

ゴールデン・ラブラドールなどのレトリーバー種を専門に、各地の迷い犬や愛護センターに収容された犬を保護し、新しい飼い主さんを探すお手伝いをしている団体です。

「大人しく、賢いだろう」と思ってレトリーバーを飼われる方は多いのですが、しつけや運動・金銭面の問題、思ったより大きくなってしまったなどの理由で飼いきれなくなり、愛護センターに持ち込まれてしまうケースも数多くあるのが現状です。

レトリーバーへの愛情と豊富な知識・経験により、保護・譲渡活動のほかに現在レトリーバーを飼っている方やこれから里親になる方に対して親身にアドバイスを行っています。

 

Angel’s Tale シーズーレスキューネットワーク

ブレーメンパーク2017 Angels tale

東京都・川崎市・横浜市を中心に、愛護センターに収容されたシーズーや飼育崩壊・ブリーダー崩壊などで行き場をなくしたシーズーたちを保護・ケアし、新しい家族を探す活動を行っています。

英語で「天使の物語」という意味をもつ団体名には、「1度辛い経験をした子たちが幸せな第2の犬生を見つけ、そして天寿を全うするまで幸せに満ちた物語を綴って生きてほしい」という願いが込められています。

老犬や傷病犬であっても分け隔てなく引き取り、将来的には国内全域にわたってシーズーのレスキューを行っていく予定です。

 

はーと in はーと ZR

ブレーメンパーク2017 はーとinはーと

「人間と動物とが共生し、幸せに満ちた毎日を過ごせること」をモットーに、動物保護・譲渡活動、動物福祉活動、啓蒙活動などに取り組んでいます。

下北沢の駅前で第一日曜日、第三日曜日は青山の国連大学で譲渡会を実施しています。初めは個人の小さな団体としてスタートしましたが、熱意ある活動により500頭以上の幸せを支えられることができました。

動物たちを取り巻く環境や、保護団体のあるべき姿がより良くなるようにと、「心」と「心」を大切に繋いでいく活動を続けています。

 

福島アダプトネットワーク

ブレーメンパーク2017 福島県アダプトネットワーク

「殺処分ゼロ、棄てる人ゼロ」を目指し、福島県・山形県・栃木県の保健所に収容された犬の保護・譲渡や心身のケア、事情で飼えなくなった飼い主さんとの相談・引き取りなどを行っている地域密着型の団体です。

地元では月に1回「会いに行ける」譲渡会を行っています。買い物帰りに訪ねてみたり、ちょっとお話しするだけでもいい、気軽に立ち寄れる場所づくりをしています。

譲渡の際は地域密着型だからできる徹底的なアフターフォローにより、本当に飼いたい人が飼えるようにサポートしています。

「犬が飼い主さんに幸せをもたらし、飼い主さん周辺の幸せにもつながる。そして飼い主さんの幸せは犬のさらなる幸せにつながる」ことを信じ、活動しています。

 

アネラ

ブレーメンパーク2017 アネラ

主に西東京で保護・譲渡活動を行っている、個人ボランティアの集まりによる団体です。主な活動メンバーは10人ほどですが、友人や地域の方々など多くの人にご協力いただいています。

現在では東村山わん友会、葛飾地域猫の会の創設メンバーとして、ふん拾いボランティアや地域猫のお世話・避妊手術などを行っています。

保護活動に関するポスターや会の気持ちを綴った「ラブレター」をつくるなど、地元の方々全員に保護活動を丁寧に説明し理解してもらい、地域ぐるみで活動を続けています。

 

動物共生推進事業『ペットと暮らそう』

ブレーメンパーク2017 ペットと暮らそう

ペットと人とのより良い暮らしづくりを目指し、動物の保護や譲渡、保護団体の方たちへの支援、現在動物を飼っている方への情報発信の場として「ペットカフェ」の運営などを行っています。

飼育未経験者や高齢者の方でも安心してペットと暮らせるよう、飼育支援や飼育保証、もし飼えなくなったとしても無料で再度引き取ることをしています。

「ペットとは、一緒にいるだけで生活をより色鮮やかにしてくれる存在。より多くの方にペットと過ごす素晴らしさを伝えたい」という想いで広く活動を続けています。

 

地域猫サポーターズ

ブレーメンパーク2017 地域猫サポーターズ

当団体では主に猫後天性免疫不全症候群(猫エイズ)を持っている猫の保護、病気や負傷した猫の保護を行っています。

エイズといえばどうしても敬遠されがちですが、猫エイズは基本的にはほとんど移らない病気です。もちろん、人に移ることもありません。

さらに猫エイズを持つ猫は「自分は弱い存在」ということを知っているので、大人しくて人懐っこい子が多いといわれています。

猫エイズを持っていたとしても、1頭の命であることに変わりはありません。多くの人に猫エイズを理解してもらい、1頭でも多くの猫が幸せになれるよう活動しています。

 

170フレンズ

ブレーメンパーク2017 170フレンズ

関東にある約170頭の猫が暮らす公園を拠点に、猫ごはんの支援や負傷した猫の保護・治療、避妊・去勢手術のお手伝いなどを行っています。

数人の個人ボランティアの集まりなのでたくさんの命は救えないけれど、「自分の目に留まった子だけでも救いたい」という信念のもと活動を続けています。

野良猫の捕獲や保護の要請があったときは、ただやってあげるのではなく、その地域の人と一緒に取り組むことを心掛けています。愛護団体だからといって上から目線ではなく、地域の方々と一緒の目線で、一緒に猫たちと向き合っています。

 

ネコリパブリック

ブレーメンパーク2017 ネコリパブリック

「2022年2月22日までに、日本の行政による猫の殺処分をゼロに!」という目標を掲げ、地域の保護団体やボランティアと協力しながら保護猫の保護・譲渡活動を行っています。

全国に7店舗ある「保護猫カフェ」の運営や、保護猫を里親として迎え入れるということを広めるイベント・セミナーなどを行っています。

お客様がカフェを利用したりペット用品をお買い物したり、「猫が好き!」という愛情が猫の幸せにつながります。そんな「楽しみながら、猫助けできる」活動を続けています。

ネコリパブリックのホゴネコ譲渡会「ネコ市ネコ座」をpepy編集部が取材レビュー!

 

husse japan船橋

ブレーメンパーク2017 husse japan船橋

スウェーデン発祥のペットフードメーカー「husse」のペットフードやグッズを取り扱っている、日本第1号の販売店です。

ペット先進国である欧州の厳しい審査基準をクリアした、安心・安全なペットフードを直輸入し専門販売しています。大切な家族に安心して与えられると高い評価を受けていますよ。

また、家族のいない犬・猫も心から幸せになってもらいたいという想いから、犬・猫の保護や譲渡のお手伝いも行っています。

譲渡後も飼い主さんと綿密なコミュニケーションを取りながら、飼い主さんと保護犬・保護猫どちらも幸せで楽しい時間を過ごせるようサポートしています。

 

ねこひげハウス

ブレーメンパーク2017 ねこひげハウス

埼玉県八潮市を拠点に約120頭の犬・猫を保護し、里親探しや終生飼育、野良猫の捕獲・不妊手術などを行っている団体です。

知人が保護した140頭を超える野良犬・猫を助けたいというところからはじまり、現在にわたって献身的にケアや新しい家族探し、譲渡会を行っています。

ボランティアや寄付してくださる方々のご協力のおかげにより、小さいながらも一歩ずつ着実に活動を続けています。同じ志をもつ方々の願いや全ての動物たちの幸せをつなぎ合わせていきたいと考えています。

 

ゆめネコ譲渡会

ブレーメンパーク2017 ゆめネコ譲渡会

東京都動物愛護推進員、愛玩動物飼養管理士が中心となり、東京都や千葉県の動物愛護センターから乳飲み子・負傷猫を引き取り、ケアやお世話をしています。

もとは拾った子猫の貰い手を探す活動からはじまり、現在においても地域の保護猫活動のほか飼い主さんのいない猫の避妊・去勢手術の推進、新しい家族探しに取り組んでいます。

譲渡会は毎月2回行っています。保護猫に辛い思いをさせないよう、安心して暮らせるような環境であるかをしっかりと確認したうえで譲渡を行っています。

 

LOVE & Co.

ブレーメンパーク2017 love & co.

都内で小さなシェルターを運営しながら、飼い主のいない犬・猫の保護や里親募集、コーヒーや雑貨のブランド「LOVE ME SHOP」を運営しています。

LOVE ME SHOPでは、保護したキュートな犬・猫たちがパッケージモデルを務めます。事業利益はシェルターの運営費に充てられ、長期的に活動できる仕組みを整えています。

「美味しくて、かわいくて、思わず買いたくなってしまう商品をお届けし、広がり続けることで犬・猫たちの命も繋がっていく」という信念のもと、楽しく明るくオシャレに活動を続けています。

 

ねこねこ亭の小さな命を守る会

ブレーメンパーク2017_ねこねこ亭

都内で発生した猫の多頭飼育崩壊をきっかけに発足し、野良猫の捕獲や避妊手術の実施、病気や負傷した猫の治療、保護した猫の里親募集などを行っています。

「個人個人が無理せず、少しずつでもできる範囲で活動していくことがより多くの幸せに繋がっていく」ということをモットーに、活動を続けています。

毎月2回開催している譲渡会は、みなさんが気軽に何度も遊びに来られる雰囲気です。初めて飼う方でも安心して猫との生活を始められるように、飼い方・接し方の相談はもちろん、譲渡後のサポート体制も充実しています。

 

日本動物愛護協会

ブレーメンパーク2017 日本動物愛護協会

1948年に設立された、最も歴史のある動物愛護活動団体のひとつです。

新しい家族探しや不妊・去勢手術の助成などを行う「動物の命を守る活動」、動物愛護に関する広報誌や講座による「動物を知ってもらう活動」、人と動物とのより良い共生を目指す「社会への提言活動」をメインに活動しています。

多くの方のニーズに応じて、写真展を開いたり、漫画仕立ての冊子やポスターを作成しています。大きな反響があり、学校の授業にも採用されました。

「不幸な動物たちができるだけ少なくなるように」という戦後から一貫した想いで愛護活動を続けています。

 

猫の森

ブレーメンパーク2017 猫の森

飼い主のいない子猫・妊婦猫・病気やけがを負った猫など緊急性の高い猫を保護している団体です。以前は個人によるボランティア活動でしたが、2017年4月にNPO法人として設立しました。

今後はシェルターの確保や法人や行政と提携しながら、TNRの推進やより多くの助けを必要とする猫たちに救いの手を差し伸べていくことを目標に活動を続けていきます。

保護猫カフェのスペースを借りて、毎週「ふれあい譲渡会」を開催しています。

 

もひかん王国~命の部 愛の手課~

ブレーメンパーク2017 もひかん王国

「ひとつでも多くの命を助け、動物と人とが幸せに暮らしていける街づくり」を目指し、保護・譲渡・地域猫のTNR活動を中心に行っています。

TNRとは、地域の野良猫を捕獲し・避妊手術を行い・元の場所に戻してあげることをいいます。地域で協力し合い、「殺される命を産ませない」ことによって猫の殺処分を減らす努力をしています。

里親募集中の動物たちは「モヒカンっ子たち」というキュートな名前で呼ばれ、多くの方に親しみやすい譲渡活動を行っています。

 

編集部後記

ブレーメン支援シングルとして書き下ろされたSEKAI NO OWARIの楽曲『Hey Ho』の一節に、このようなフレーズがあります。

 

「誰かからのSOS
ずっと耳を塞いできたこの僕に」

「誰かからのScream Of Silence
この嵐の中、船を出す勇気なんて僕にあるのかい」

 

殺処分の現状、引き取り手のいない動物たちの声なき訴え。耳を塞ぎたくなってしまいますが、これが紛れもない現実です。

辛いですが、現実を知り受け入れることによって、「自分になにができるのか」が見えてくるはずです。

そして1人1人がその「できること」を少しずつでも続けていくことが、失われる命を救うきっかけになるのではないでしょうか。