犬のケージ飼いのメリットやコツ、ストレスを溜めないためには?

愛犬を狭いケージで飼うなんてかわいそうだと思う方もいます。ですが、実はケージ飼いは飼い主さんだけでなく、愛犬にとってもメリットになることがあるのです。

愛犬がケージ飼いに慣れてくれると、ケージは愛犬にとっての安心できる場所になりますよ。

この記事では、ケージ飼いのメリットやコツをまとめています。ぜひ参考にしてくださいね。

 

犬のケージ飼いとは?

shutterstock_732911281

ケージ飼いとは

ケージとは犬が入ることのできる籠(かご)のことです。ケージは家の中でも外でも使えます。

お家の中にケージを置き、愛犬がケージ内で暮らすのが一般的なケージ飼いです。

 

なぜケージ飼いする?

ケージは単なる愛犬のスペースではありません。ケージはいつでも落ち着ける、隠れられる、逃げられる、安心安全な場所です。

犬はケージなど限られた空間で何かに体を密着させていると安心します。逆に、広いところに放し飼いをしていると、犬は安心できる場所がなかなか定まらずストレスを感じてしまうことがあります。

狭いところにいると安心するのは犬が本来持っている習性です。犬の祖先である狼が敵から身を守るため、狭いところに隠れてやりすごしていたことに由来します。

ケージを利用することで、飼い主さんの外出中など犬が不安を感じやすい場面においても、愛犬を安心させられますよ。

 

ケージから一切出さない?

ケージ飼いは「ずっとケージ内に閉じ込め、外に出さない」というわけではありません。ケージで飼う習慣が愛犬についていれば、ケージの外に出しても大丈夫ですよ。

 

ケージの大きさ

室内飼いで使うケージは愛犬の倍以上のサイズのものを選んでくださいね。(愛犬が眠れるサイズの)ベッド・トイレトレー・食事スペースが確保できる大きさがベストですね。

また、トイレと食事スペースはなるべく離すといいですよ。横幅のあるケージであれば、トイレは左側につくり、ベッドや食事スペースは右側に配置させるといった具合ですね。

外出など移動時に使うケージであれば、愛犬が入るほどのサイズで大丈夫です。

 

犬のケージ飼い、メリットは?

shutterstock_436956118

犬のケージ飼いのメリット

  • 愛犬が安心できる個室
  • 放し飼いの危険を回避
  • 外出時のストレスを軽減

メリット1:愛犬が安心できる個室

ケージは愛犬が安心できる場所になります。人間が個室を持ちたいと思うのと同じように、犬もホッとする自分だけの居場所が欲しいのです。

犬は飼い主さんの留守中に不安になることがあります。また、雷や工事の音・来客・生活環境の変化によって恐怖やストレスを感じてしまうことがあります。

愛犬がケージ飼いに慣れ、ケージを安心できる場所と認識するようになると、ケージに入ることで不安や恐怖、ストレスを解決できます。

 

メリット2:放し飼いの危険を回避

飼い主さんがずっと愛犬から目を離さずにいるのは難しいですよね。

室内といえど飼い主さんの見ていないところで、食べてはいけないものを口にしたり、思わぬ事故が起きたりする可能性は十分あります。

また、飼い主さんの留守中に寂しさや不安によるストレスが原因で問題行動を起こしてしまう子もいます。

例として、家具や愛犬のベッドを壊したり、ゴミ箱をひっくり返したりしてしまうことがあります。

ケージ内で飼っていれば愛犬の様子が把握しやすくなるため、愛犬が問題行動を起こしづらくなりますね。

 

メリット3:外出時のストレスを軽減

近年はペットも一緒になって家族で、旅行やドライブに出かけることが増えています。

折りたたみ式のケージがあれば、外出時の移動によるストレスを軽減できますよ。動物病院に行くときにケージに入れて連れて行くのもおすすめです。

 

犬のケージ飼いのコツ、ストレスを溜めないためには?

shutterstock_506879935

コツは普段からケージ内で過ごす時間を作り、ケージに慣れさせておくことです。飼い始めのころからケージを用意しておくのがおすすめです。

飼い主さんが「ハウス」と言ったらケージに入るように教えていくのがいいですよ。その際ケージの扉は開けておき、愛犬が興味を持って中に入って行くようにします。

愛犬が中に入ってくれたら褒めてあげてくださいね。おやつを使って褒めてあげると、愛犬が喜んでくれますよ。ただし太らないよう、与えすぎには注意してくださいね。

 

ケージ飼いに向かない犬は?

ゴールデンレトリバー 犬 素材 素材

ケージ飼いに向かない犬

  • 大型犬
  • レトリバー種
  • テリア種
  • 牧羊犬種
  • 闘犬種

ずっとケージにいても平気な子がいますが、犬の種類や性格によってはケージが合わない子もいます。

大型犬の場合はケージで飼うとかえって、窮屈に感じてしまう可能性があります。

レトリバー種・テリア種・牧羊犬種・闘犬種など運動量の多い犬種は、ケージで過ごす時間・頻度を少なめにするといいですね。多めに運動させて、ケージ飼いで感じるストレスを減らしてあげてくださいね。

 

愛犬が安心できる場所にしよう!

犬 素材

愛犬がケージで飼うことに慣れてくれれば、愛犬にとってケージは安心・リラックスできる空間になります。

飼い主さんも愛犬もお互いに快適な生活ができれば、素敵ですよね。ぜひケージ飼いも考えてみてくださいね。