チャウチャウという犬種をご存知ですか。
ライオンに似た見た目としかめっ面の表情が愛らしく、舌の色がブルーやブラックと珍しい特徴がある中国産の犬種です。
この記事では、チャウチャウの性格や特徴、子犬の迎え入れ費用や迎え入れ方、しつけや寿命についてまとめました。
チャウチャウの基本情報

歴史
チャウチャウの歴史は王朝時代まで遡れるほど古いです。
「サモエドとチベタンマスティフのミックス犬」「チャウチャウ自体が超古代犬種」「古代犬種を食用に改良した」説の3つがありますが、どれも決定打を欠いているためはっきりしたことは分かっていません。
チャウチャウは食用犬?
チャウチャウは国際畜犬連盟に登録されている犬種で唯一、今でも食用として繁殖されている犬種です。
ただ、純血のチャウチャウは重宝されることから食用にする文化はありません。あらかじめ食用に改良されたチャウチャウを食用としているようです。
食用のチャウチャウは肉は食用に、骨は漢方に、毛皮はコートなどに利用されていますよ。
犬食文化について
犬を食べる文化のことを犬食文化(けんしょくぶんか)といいます。
「犬食文化=中国」と思われがちですが、中国に限った文化ではありません。
犬食文化に関しては中国国内でも温度差がありますし、日本のみならずベトナムやパラオ、ベトナム、台湾などアジアの国々で浸透していた歴史がありますよ。
性格
チャウチャウは物静かで、飼い主さんに従順な性格をしています。
警戒心の強さから、飼い主さん以外の人や他の犬に対して愛嬌を振る舞うことは少なめです。「生まれつきの番犬」と呼ばれている理由がわかる気もしますね。
大きさや特徴
男の子 | 体高:48~56cm 体重:20~32kg |
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女の子 | 体高:46~51cm 体重:20~32kg |
大きさは上記の表の通りで、大型犬に分類されます。
「ライオンのたてがみに似た顔の周りの豊かな毛」「しかめっ面のような愛らしい表情」「羊毛のようなフワフワの毛」「ブルーブラックの舌」が特徴的です。
被毛カラーは、「レッド」「ブラック」「フォーン」「クリーム」「ブルー」の5色で、斑やパーティカラーは公認されていません。
チャウチャウの快適な飼育環境について

チャウチャウとの生活をより快適なものにするために、「ケージ」「トイレ用品」「食器類」「首輪やリード」「ケア用品」をまず揃えるようにします。
チャウチャウの食事について

食事量
ドッグフードの裏面に記載されている量をあげるようにします。
ただ、体重との換算表は、愛犬が「理想体型」であることを前提としているので、太っている子や痩せている子は量の調整が必要となります。
おすすめドッグフード

チャウチャウには、「モグワン」がおすすめです。
モグワンはチキン生肉とサーモンを中心とした「動物性タンパク質」が50%以上を占める高タンパクフードで、香料や着色料も不使用です。
一粒一粒に栄養素がギュッと詰まっているので、少しの量でも十分な栄養を摂取することができますよ。
チャウチャウのお手入れについて

お手入れ項目
- 被毛ケア
- シャンプー
- 歯磨き
- 爪切り
- 耳掃除
チャウチャウとの生活をより良くするためには、日々のこまめなケアが欠かせません。
被毛ケア
普段は絡んだところを時々チェックして、ブラシをかける程度で大丈夫です。
換毛の時期は月に2度ほど下毛抜きなどでペットサロンを利用してケアしてもらうのもおすすめですよ。
シャンプー
1~2ヶ月に1回を目安に行います。
シャンプー前にブラッシングで余計な抜け毛を取り除いておくと、毛が絡みにくくなってシャンプーしやすくなりますよ。
シャンプーが終わった後は流し残しのないように、丁寧にすすぐことも忘れないでくださいね。
歯磨き
定期的な歯磨きは口腔疾患のケアに繋がります。
指に巻いたガーゼで歯の表面に付着した汚れをふき取るようにします。
爪切り
血管を傷つけないように、爪の先端から少しずつ切るようにします。万が一の時のために止血剤も用意しておくといいですよ。
耳掃除
耳掃除は、耳が汚れているタイミングで行います。
「耳垢が増えた」などいつもと違う様子であれば、病院で診察を受けるようにしてくださいね。
チャウチャウの運動について

1日2回それぞれ30分程度を目安に運動を行います。
激しい運動は不要ですが、肥満になりやすい傾向があるのでゆっくり長い距離を歩くような運動がおすすめです。
チャウチャウのしつけについて

リーダーは飼い主であることを理解させるようにします。
独立心が強く物事を自分で判断しようとするので、一度下に見られてしまうと言うことを無視するといったワガママな犬になってしまうことがあるからです。
チャウチャウの寿命・病気について

チャウチャウの寿命はおよそ10年で、大型犬としてはやや短めです。
かかりやすい病気は、「熱中症」「眼病」「皮膚病・脱毛症」「消化器系の病気」の4つです。
チャウチャウの迎え入れについて

迎え入れの方法
チャウチャウを迎え入れる方法は、「ブリーダー」「里親制度」の2つです。
それぞれの方法にメリット・注意点があるので、家庭にあった方法を吟味して選ぶようにしてくださいね。
迎え入れにかかる費用
チャウチャウの迎え入れにかかる費用は、およそ30万円です。
ただ、繁殖が難しいこと、帝王切開での出産が多いことから30万円を超えることも珍しくないですよ。
まとめ

この記事では、チャウチャウの飼い方について紹介しました。
すでに飼育している、これから飼育を考えている皆様のお役に立てる情報があれば幸いです。
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