「ロイヤルカナン インドア」は運動不足になりがちな室内飼いの猫の健康維持に配慮したキャットフードです。
この記事では「ロイヤルカナン フィーラインヘルスニュートリション インドア」を、含まれる原材料や成分から徹底評価しています。評価は「子猫(離乳~1歳)」と「成猫(1歳以上)」に分けて、それぞれ100点満点にて行っています。
この記事でまとめたこと
キャットフード「ロイヤルカナン インドア」を評価

ロイヤルカナン インドアの総合得点
- 58点(100点中)
内訳 | 得点/配点 | |
---|---|---|
子猫 | 成猫 | |
主原材料 評価 | 30/30点 | 30/30点 |
その他原材料 評価 | 109/40点 | 10/40点 |
合成酸化防止剤使用 | 0/10点 | 0/10点 |
人工添加物不使用 | 10/10点 | 10/10点 |
タンパク質量 | 0/5点 | 5/5点 |
粗脂肪量 | 5/5点 | 5/5点 |
合計得点 | 55/100点 | 60/100点 |
総合得点は、「(子猫の合計得点+成猫の合計得点÷2)」で算出しています(小数点未満四捨五入)。
キャットフード「ロイヤルカナン インドア」の得点の内訳は?

主原料評価
動物性タンパク質を使用している場合、満点(30点)と評価しています。
本フードの場合、主原料に動物性である「肉類(鶏、七面鳥)」を使用しているため、30点となります。
その他原料の評価
原材料表を参考に、全原材料のうち粗悪な原材料が含まれる割合を考慮し、減点しています。粗悪な原材料を1つも使用していない場合、満点(40点)と評価しています。
本フードの場合、粗悪原料である「米」「小麦」「とうもろこし」「植物性分離タンパク」「動物性脂肪」「加水分解タンパク(鶏、七面鳥)」「小麦粉」「ビートパルプ」「大豆油」「魚油」を使用しているため10点となります。
本フードに使用されているすべての原材料と成分表はキャットフード「ロイヤルカナン インドア」の詳しい原材料と成分一覧は?」にてまとめています。
合成酸化防止剤
不使用の場合、満点(10点)と評価しています。
本フードの場合、合成酸化防止剤が使用されているので0点となります。
合成酸化防止剤とは人工的に合成された化学物質のことで、愛猫の体に悪影響を及ぼしかねない危険なものです。
本フードでは「BHA」「没食子酸プロピル」が使用されています。
人工添加物(着色料、着香料、発色剤など)
不使用の場合、満点(10点)と評価しています。
本フードの場合、これらの人工添加物が使用されていないので10点となります。
猫はにおいで食べ物を判断するため、着色料や発色剤はほとんど意味を成しません。着香料が使われているのも、粗悪な食材をごまかそうとしているためかもしれません。
ほとんどが石油や化学物質でできているので、与え続けると猫の体に悪影響を及ぼす可能性があります。
タンパク質
AAFCO最低基準
- 子猫:30.0%以上
- 成猫:26.0%以上
AAFCOが定めるタンパク質(乾燥重量比)の最低基準を満たしている場合、満点(5点)と評価しています。
本フードの場合、「26.7%」と成猫の基準は満たしているが、子猫の基準は満たしていないため、幼猫は0点、成猫は5点となります。
粗脂肪
AAFCO最低基準
- 子猫:9.0%以上
- 成猫:9.0%以上
AAFCOが定める粗脂肪(乾燥重量比)の最低基準を満たしている場合、満点(5点)と評価しています。
本フードの場合「11.8%」と、子猫・成猫の各基準を満たしているため、どちらも5点満点となります。
キャットフード「ロイヤルカナン インドア」の基本情報は?
※赤字で示した部分がペットにとって「好ましくない」といえる原料です。
商品名 | ロイヤルカナン フィーラインヘルスニュートリション インドア |
---|---|
分類 | 総合栄養食 |
定価 | 3402円(税込) |
内容量 | 2kg |
カロリー | 375kcal/100g |
賞味期限 | 開封前:製造から1年半 開封後:1~1.5ヶ月 |
生産国 | フランス・オーストリア・オーストラリア・カナダ |
販売元 | ロイヤルカナンジャポン |
対応年齢 | 生後12ヶ月~7歳 |
メイン食材 | 肉類(鶏、七面鳥) |
穀物 | とうもろこし・小麦・米 |
酸化防止剤 | BHA・没食子酸プロピル |
人工添加物 | 不使用 |
粒の大きさ | 1cm以上 |
問合せ先 | 0120-125-850 |
配達までの期間 | 1週間前後(Amazon) |
キャットフード「ロイヤルカナン インドア」の詳しい原材料と成分一覧は?

ロイヤルカナン インドアの原材料
※赤字で示した部分がペットにとって「好ましくない」といえる原料です。
主原料 | 肉類(鶏、七面鳥) |
---|---|
その他原材料 | 米、小麦、とうもろこし、植物性分離タンパク、動物性脂肪、加水分解タンパク(鶏、七面鳥)、小麦粉、植物性繊維、ビートパルプ、酵母および酵母エキス、大豆油、フラクトオリゴ糖、魚油、サイリウム、アミノ酸類(DL-メチオニン、タウリン、L-カルニチン)、ゼオライト、ミネラル類(Ca、Cl、Na、K、Zn、Mn、Fe、Cu、I、Se)、ビタミン類(A、コリン、D3、E、C、ナイアシン、B2、パントテン酸カルシウム、B1、B6、葉酸、ビオチン、B12)、酸化防止剤(BHA、没食子酸プロピル) |
「フラクトオリゴ糖」はお腹の健康を維持し、便秘など健康リスクの低減につながると考えられています。愛猫の便臭が気になる方にもおすすめですよ。
便秘対策のキャットフードについてはこちらの記事、便臭対策のキャットフードについてはこちらの記事で詳しく確認頂けます。
ロイヤルカナン インドアの成分分析値
成分名 | 成分含有率 | 乾燥重量比 |
---|---|---|
粗タンパク質 | 25.0% | 26.7% |
粗脂肪 | 11.0% | 11.8% |
粗繊維 | 5.0% | 8.5% |
粗灰分 | 8.0% | 6.4% |
水分 | 6.5% | – |
粗脂肪量は11%と控えめなキャットフードです。おすすめの低カロリーキャットフードはこちらの記事、ダイエット用キャットフードはこちらの記事にまとめています。
キャットフード「ロイヤルカナン インドア」の賞味期限は?

賞味期限
- 開封後:製造から1年半
- 開封後:1~1.5ヶ月
キャットフードの賞味期限は、あくまでも目安です。
保管方法によっては記載の賞味期限よりも早く品質の低下が進んでしまうことがあるので、購入後は早めに使い切るようにしてくださいね。
キャットフード「ロイヤルカナン インドア」の保管方法は?

キャットフードは、封を切った瞬間から湿気を吸収し酸化が始まります。開封後はしっかりと密閉し、空気に触れる時間をできるだけ短くすることがポイントです。
また、温度や湿度の変化も品質低下の原因になります。「直射日光が当たらない」「涼しくて風通しが良い」場所で保管するようにしてくださいね。
詳しい保管方法やおすすめの保存用グッズは、こちらの記事を参考にしてくださいね。
キャットフード「ロイヤルカナン インドア」の体重ごとの目安給餌量、1日あたりの価格は?

体重 | 目安給餌量 | 1日あたりの価格 |
---|---|---|
1kg | 26g | 45円 |
2kg | 44g | 75円 |
3kg | 60g | 102円 |
4kg | 74g | 126円 |
5kg | 87g | 149円 |
6kg | 100g | 171円 |
7kg | 112g | 192円 |
8kg | 124g | 212円 |
9kg | 136g | 231円 |
10kg | 147g | 250円 |
15kg | 199g | 339円 |
20kg | 247g | 421円 |
30kg | 335g | 570円 |
40kg | 416g | 708円 |
50kg | 491g | 836円 |
目安給餌量は「避妊・去勢済の成猫のカロリー必要量÷本フードのカロリー×100」で算出、1日あたりの価格は「目安給餌量×価格÷内容量」で算出しています。
キャットフードの目安給餌量は、ライフステージや活動量などで計算方法が異なります。愛猫に合った目安給餌量の計算方法などはこちらで紹介しています。
販売会社について

「ロイヤルカナンインドア」は、ロイヤルカナン ジャポン合同会社で販売されています。
犬や猫を熟知し、尊重するという「Dog and Cat First」という企業哲学をもとに、主に広大な敷地にあるフランス本社で「研究」「開発」「製造」「販売」「管理」を行っています。
フランス本社以外でも、11工場をもつまでに成長し、世界92ヵ国に製品を輸出している世界的な企業です。
ロイヤルカナンはキャットフードだけでなく、ドックフード、わんちゃんねこちゃんの療法食を取り扱っています。
編集部まとめ

主原料に動物性タンパク質を含む肉類が使用されていますが、「グレインフリーではない」「AAFCOの最低基準を満たしていない」「合成酸化防止剤が使用されている」ことが理由で、積極的におすすめできるフードではありません。
本フードでは、「米」「小麦(粉)」「とうもろこし」といった穀類が使用されています。穀物は猫にとって全く必要のない栄養どころか、摂取することによってアレルギーを引き起こしてしまう危険性がある原材料です。
穀物を多く使用している分、猫に最も重要な栄養素である動物性タンパク質の割合が低くなっています。AAFCOの定めるタンパク質の最低摂取量を満たしていないため、本フードだけを与え続けるとなると栄養不足に陥ってしまう可能性がありますよ。
また、猫に有害だとされる合成酸化防止剤の「BHA」「没食子酸プロピル」が使用されている点も気になります。
愛猫のためにも「グレインフリー」かつ「無添加」のキャットフードを与えることをおすすめしますよ。
グレインフリーについてはこちら、無添加についてはこちらの記事から詳しい説明を確認いただけます。
ロイヤルカナンは「猫の健康に影響を及ぼす量ではない」ことを説明していますが、少なくともこれらが添加されている時点で猫にとって良い影響はないと考えて問題ありません。
室内飼いの愛猫用であっても、最低限の栄養基準を満たしているキャットフードを選ぶことが大切です。当サイトいちおしのキャットフードはこちらの記事にまとめていますよ。
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