「ロイヤルカナン キトン(子猫)」は、成長期の子猫に必要な栄養バランスを考慮してつくられたキャットフードです。
この記事では「ロイヤルカナン フィーラインヘルスニュートリション キトン」を、含まれる原材料や成分から徹底評価しています。評価は「子猫(離乳~1歳)」と「成猫(1歳以上)」に分けて、それぞれ100点満点にて行っています。
この記事でまとめたこと
キャットフード「ロイヤルカナン キトン(子猫)」を評価

ロイヤルカナン キトンの総合得点
- 59点(100点中)
内訳 | 得点/配点 | |
---|---|---|
子猫 | 成猫 | |
主原材料 評価 | 30/30点 | 30/30点 |
その他原材料 評価 | 9/40点 | 9/40点 |
合成酸化防止剤使用 | 0/10点 | 0/10点 |
人工添加物不使用 | 10/10点 | 10/10点 |
タンパク質量 | 5/5点 | 5/5点 |
粗脂肪量 | 5/5点 | 5/5点 |
合計得点 | 59/100点 | 59/100点 |
キャットフード「ロイヤルカナン キトン(子猫)」の得点の内訳は?

主原料評価
動物性タンパク質を使用している場合、満点(30点)と評価しています。
本フードの場合、主原料に動物性タンパク源でない「肉類(鶏、七面鳥)」を使用しているため、30点となります。
その他原料の評価
原材料表を参考に、全原材料のうち粗悪な原材料が含まれる割合を考慮し、減点しています。粗悪な原材料を1つも使用していない場合、満点(40点)と評価しています。
本フードの場合、粗悪原料である「米」「植物性分離タンパク」「動物性脂肪」「とうもろこし」「コーングルテン」「加水分解タンパク(鶏、七面鳥)」「ビートパルプ」「魚油」「大豆油」を使用しているため9点となります。
本フードに使用されているすべての原材料と成分表はキャットフード「ロイヤルカナン キトン」の詳しい原材料と成分一覧は?」にてまとめています。
合成酸化防止剤
不使用の場合、満点(10点)と評価しています。
本フードの場合、合成酸化防止剤である「BHA」「没食子酸プロピル」が使用されているので0点となります。
合成酸化防止剤とは人工的に合成された化学物質のことで、愛猫の体に悪影響を及ぼしかねない危険なものです。
人工添加物(着色料、着香料、発色剤など)
不使用の場合、満点(10点)と評価しています。
本フードの場合、これらの人工添加物が使用されていないので10点となります。
猫はにおいで食べ物を判断するため、着色料や発色剤はほとんど意味を成しません。着香料が使われているのも、粗悪な食材をごまかそうとしているためかもしれません。
ほとんどが石油や化学物質でできているので、与え続けると猫の体に悪影響を及ぼす可能性があります。
タンパク質
AAFCO最低基準
- 子猫:30.0%以上
- 成猫:26.0%以上
AAFCOが定めるタンパク質(乾燥重量比)の最低基準を満たしている場合、満点(5点)と評価しています。
本フードの場合、「36.4%以上」と子猫・成猫の各基準を満たしているため、どちらも5点満点となります。
粗脂肪
AAFCO最低基準
- 子猫:9.0%以上
- 成猫:9.0%以上
AAFCOが定める粗脂肪(乾燥重量比)の最低基準を満たしている場合、満点(5点)と評価しています。
本フードの場合「17.1%以上」と、子猫・成猫の各基準を満たしているため、どちらも5点満点となります。
キャットフード「ロイヤルカナン キトン(子猫)」の基本情報は?
※赤字で示した部分がペットにとって「好ましくない」といえる原料です。
商品名 | ロイヤルカナン フィーラインヘルスニュートリション キトン |
---|---|
分類 | 総合栄養食 |
定価 | 3748円税込) |
内容量 | 2kg |
カロリー | 409kcal/100g |
賞味期限 | 開封前:製造から1年半 開封後:1~1.5ヶ月 |
生産国 | フランス・オーストリア・オーストラリア・カナダ |
販売元 | ロイヤルカナンジャポン |
対応年齢 | 生後12ヶ月まで |
メイン食材 | 肉類(鶏、七面鳥) |
穀物 | とうもろこし・コーングルテン・米 |
酸化防止剤 | BHA・没食子酸プロピル |
人工添加物 | 不使用 |
粒の大きさ | 1cm前後 |
問合せ先 | 0120-125-850 |
配達までの期間 | 1週間前後(Amazon) |
1kgあたりの価格は1874円とかなり安いキャットフードです。
キャットフードの安さの秘密や、コスパの良い食品の見抜き方はこちらの記事にまとめています。
キャットフード「ロイヤルカナン キトン(子猫)」の詳しい原材料と成分一覧は?

ロイヤルカナン キトンの原材料
赤字で示した部分がペットにとって「粗悪」といえる原料です。
主原料 | 肉類(鶏、七面鳥) |
---|---|
その他原材料 | 米、植物性分離タンパク、動物性脂肪、とうもろこし、コーングルテン、加水分解タンパク(鶏、七面鳥)、植物性繊維、ビートパルプ、酵母および酵母エキス、魚油、大豆油、サイリウム、フラクトオリゴ糖、加水分解酵母(マンナンオリゴ糖源)、マリーゴールド抽出物(ルテイン源)、アミノ酸類(L-リジン、タウリン、DL-メチオニン、L-カルニチン)、ゼオライト、ミネラル類(Cl、K、P、Ca、Na、Zn、Mg、Mn、Fe、Cu、I、Se)、ビタミン類(A、コリン、D3、E、C、ナイアシン、パントテン酸カルシウム、B2、B6、B1、葉酸、ビオチン、B12)、酸化防止剤(BHA、没食子酸プロピル) |
「フラクトオリゴ糖」「マンナンオリゴ糖」には便秘を解消する役割が期待されています。愛猫の便臭が気になる方にもおすすめですよ。
便秘対策のキャットフードについてはこちらの記事、便臭対策のキャットフードについてはこちらの記事で詳しく確認頂けます。
ロイヤルカナン キトンの成分分析値
成分名 | 成分含有率 | 乾燥重量比 |
---|---|---|
粗タンパク質 | 34.0%以上 | 36.4%以上 |
粗脂肪 | 16.0%以上 | 17.1%以上 |
粗繊維 | 3.3%以下 | 3.5%以下 |
粗灰分 | 8.6%以下 | 9.2%以下 |
水分 | 6.5%以下 | – |
粗脂肪量は16%と控えめなキャットフードです。おすすめの低カロリーキャットフードはこちらの記事、ダイエット用キャットフードはこちらの記事にまとめています。
キャットフード「ロイヤルカナン キトン(子猫)」の賞味期限は?

賞味期限
- 開封前:輸入から1年
- 開封後:1~1ヶ月半
キャットフードの賞味期限は、あくまでも目安です。
保管方法によっては記載の賞味期限よりも早く品質の低下が進んでしまうことがあるので、購入後は早めに使い切るようにしてくださいね。
キャットフード「ロイヤルカナン キトン(子猫)」の保管方法は?

キャットフードは、封を切った瞬間から湿気を吸収し酸化が始まります。開封後はしっかりと密閉し、空気に触れる時間をできるだけ短くすることがポイントです。
また、温度や湿度の変化も品質低下の原因になります。「直射日光が当たらない」「涼しくて風通しが良い」場所で保管するようにしてくださいね。
詳しい保管方法やおすすめの保存用グッズは、こちらの記事を参考にしてくださいね。
キャットフード「ロイヤルカナン キトン(子猫)」の体重ごとの目安給餌量、1日あたりの価格は?

体重 | 目安給餌量 | 1日あたりの価格 |
---|---|---|
1kg | 24g | 45円 |
2kg | 40g | 76円 |
3kg | 55g | 103円 |
4kg | 68g | 128円 |
5kg | 80g | 151円 |
6kg | 92g | 173円 |
7kg | 103g | 194円 |
8kg | 114g | 214円 |
9kg | 125g | 234円 |
10kg | 135g | 253円 |
15kg | 183g | 343円 |
20kg | 227g | 425円 |
30kg | 307g | 576円 |
40kg | 381g | 715円 |
50kg | 451g | 845円 |
目安給餌量は「避妊・去勢済の成猫のカロリー必要量÷本フードのカロリー×100」で算出、1日あたりの価格は「目安給餌量×価格÷内容量」で算出しています。
キャットフードの目安給餌量は、ライフステージや活動量などで計算方法が異なります。愛猫に合った目安給餌量の計算方法などはこちらで紹介しています。
販売会社について

「ロイヤルカナン キトン」は、ロイヤルカナン ジャポン合同会社で販売されています。
犬や猫を熟知し、尊重するという「Dog and Cat First」という企業哲学をもとに、主に広大な敷地にあるフランス本社で「研究」「開発」「製造」「販売」「管理」を行っています。
フランス本社以外でも、11工場をもつまでに成長し、世界92ヵ国に製品を輸出している世界的な企業です。
ロイヤルカナンはキャットフードだけでなく、ドックフード、わんちゃんねこちゃんの療法食を取り扱っています。
編集部まとめ

生後12ヶ月までの成長期の猫にあわせて、体をつくるもとになるタンパク質を豊富に含み、さらに消化吸収をサポートする成分が配合されたキャットフードです。
成分バランスは申し分ありませんが、「穀物が使用されている」「原材料の内容や品質が不透明」「合成酸化防止剤が使用されている」ことから、積極的におすすめすることはできません。
肉食動物である猫は、「米」「とうもろこし」「コーングルテン」「大豆油」といった穀物・大豆に含まれる植物性のタンパク質をうまく消化することができません。消化器官が未熟な猫にとっては、体に強い負担がかかってしまうことが考えられます。
愛猫の主食として与えるのであれば、穀類を使用していないキャットフードが理想ですよ。
pepy編集部おすすめのグレインフリーのキャットフードはこちらの記事から確認いただけます。
「動物性脂肪」「魚油」などはどの動物のどの部位が使われているか判断できないため、不安が残ります。
高品質なキャットフードは動物名や部位名まで明記されているものが多いので、「本フードは廃棄用の部位など低品質なものを使っているから、あいまいな表現なのでは…」と疑ってしまいますよね。
また「BHA」「没食子酸プロピル」といった合成酸化防止剤も、愛猫の体に負担がかかりやすい添加物です。発がん性や染色体異常を引き起こす可能性があるといわれていることもあるので、できれば添加されていない方が望ましいですよ。
「無添加」のキャットフードはこちらの記事から詳しい説明を確認いただけます。
猫にとって成長期は最も重要な期間なので、愛猫の体に負担がかかるような原材料は極力避けることをおすすめします。
こちらのページでは、成長期の子猫にもおすすめできる高品質なキャットフードを紹介していますので、ぜひ参考にしてくださいね。
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