ウィペットの性格、体重や特徴、飼い方は?ブリーダーや価格、しつけや歴史は?

女優の内田有紀さんや元プロ野球選手の柴田勲さんの愛犬であるウィペット。

ほっそりとした美しいスタイルが特徴的で、JKC(ジャパンケネルクラブ)が発表する「犬種別犬籍登録頭数」では、2022年に408頭と多く登録されており、人気のある犬種です。

この記事ではウィペットの性格や特徴、購入先や子犬の販売価格、しつけのコツや歴史をまとめました。

ウィペットの歴史は?

ウィペットの画像

19世紀頃に農夫がウサギを退治するために、小型の「グレイハウンド」と小型の犬種(マンチェスターテリア・ベドリントンテリア・ホワイトテリア)たちとを掛け合わせたのがウィペットの起源と考えられています。

元々は犬が仕留めたウサギの頭数を賭けるギャンブル「スナップドッグ(噛み付き犬)」にウィペットは使われていましたが、当時ウサギが手に入らなかったので、ボロ布を追いかけさせるレースで活躍していました。

1888年に犬種として認定されて以降、ウィペットは外見の美しさも評価されるようになります。上品な社交性をもつウィペットは徐々に注目を集め、熱心な愛好家も増えていきました。

出典:JKC「ウィペット

ウィペットの特徴は?どんな性格?

特徴 流線型のボディライン
筋肉質な体
スラリと伸びた脚
体高 44~51cm
体重 9~14kg

ウィペットは体高が44~51cm、体重が9~14kg程度で、引き締まった体格をした中型犬です。

一気に最高速度にもっていける加速力とすばやく体をひねって方向転換をする俊敏さは、ほかの犬種の比ではないほど。

「ダブルサスペクションギャロップ」とよばれる、前脚と後脚を揃えて動かし、背中を使って走る歩様ができるほど、パワフルな後脚とおしりの筋肉が特徴的です。

後方に寝たローズ耳は緊張すると直立立ちになり、動いているときに上向きにカーブを描く細長い尻尾もこの犬種ならではの特徴です。

被毛はきめ細かく滑らかな短毛で、カラーは「グレー」「タン」「フォーン」などがよく知られています。

ウィペットの性格は?

ウィペットの性格

  • 穏やかで従順
  • 献身的

穏やかで従順

ウィペットは大人しく穏やかで、飼い主に献身的な性格です。正統派のサイトハウンドの中でもっとも献身的に指示を聞く犬種と言われています。子どもにも穏やかに接することができるので、子供のいる家庭でも安心です。物静かなペットが欲しい方に理想的な性格といえます。飼い主の感情や気持ちを汲みとる繊細な一面もあります。ウィペットは愛情深く大切に育ててあげるだけ、より深く信頼関係を築ける犬種です。

警戒心が強い

ウィペットは警戒心が強い犬種です。知らない人や動物・犬には威嚇したり吠えることもありますが、しっかりしつけを行えばトラブルを防ぐことは出来ます。慣れさせるために、子犬の頃から触れ合う機会を作るといいかもしれませんね。運動することが大好きなので、きちんと散歩の時間が取れる人が飼い主に向いています。運動不足はストレスを溜めてしまう可能性があるので気を付けてください。

ウィペットのしつけのコツは?

ウィペットの画像

しつけのコツ

  • 叱らずにほめる
  • 服従訓練を徹底する

ウィペットは大人しくフレンドリーで飼いやすい犬種です。元々ウサギやネズミ捕りをしていたので小動物を追い駆ける本能があり、下顎が丈夫で噛み付く力が強いのでもし噛まれたら一大事ですよね。

しつけは不幸な事故を起こさないためにも大切で、しつけ不足はドッグランなどでの問題行動にも繋がります。体格が良いので凶暴になると手に負えなくなってしまう可能性が。

子犬の頃から他の犬と交流する機会を持たせ、攻撃的な態度をしないよう訓練することがおすすめです。

しつけのコツは「叱らずにほめる」ことです。繊細な性格なので感情的に叱ってばかりだと精神的に弱ってしまいます。

乱暴に接したり体罰をしたりすることは避け、指示をきちんと聞くことができたらたっぷり褒めてあげてくださいね。

ウィペットと暮らすコツは?寒さ対策と十分な運動時間を確保

ウィペットの画像

飼育するために準備しておくもの

準備するもの

  • 飼育スペース・ケージ
  • 食器類・床材
  • 首輪やリード・おもちゃ
  • ドッグフードとおやつ
  • トイレ用品
  • ケア用品
  • 動物病院

ウィペットとの生活をより快適なものにするために、「飼育スペース・ケージ」「食器類・床材」「首輪やリード・おもちゃ」「ドッグフードとおやつ」「トイレ用品」「ケア用品」「動物病院」などの生活用品や準備を揃えておきましょう。

飼育スペース・ケージ

快適に過ごせるスペースを確保します。サークルは十分な広さを確保できるもので、犬用のベッドやケージ・クレートを用意しましょう。クレートとは箱状の家のようなものであり、犬にとって寝床となったり安心できるものになります。移動するときにも使え、病院へ連れて行くときや災害による避難の際にも活躍します。

食器類・床材

ご飯を食べる時に必要な食器を用意しましょう。水のみ用のボウルとフードのためのボウルを別々に準備してあげてください。食器類を選ぶ際は「耐久性はあるか」「滑りにくくないか」「大きさは適切か」といったことを目安に探してみてください。床材についてはすべりにくい材質のものを選び、思わぬ転倒を防ぐために用意しておくと良いでしょう。

首輪やリード・おもちゃ

散歩や運動をするときのために、首輪やリード・ハーネスを準備しましょう。遊ぶためのおもちゃや知育玩具なども用意しておくと、遊びを通して良好な関係性を築くことができますよ。

ドッグフードとおやつ

健康管理のため、年齢に適した高品質の犬用のドッグフードを用意しましょう。初めて犬を飼育する方は、水と餌だけで栄養が賄える「総合栄養食」と書かれたドッグフードを用意するといいですね。飼育に応じて適切な量を与えるようにしてください。絶対に必要というわけではないですが、おやつも同時に用意しておくといいですね。しつけトレーニングの際に「ご褒美」として利用できますよ。

トイレ用品

屋内で飼育する際は、排泄物を処理するための犬用のトイレトレーを用意します。また、トイレトレーニングのために新聞紙やトレーニングパッドも役立ちますので、一緒に揃えておくといいですね。

ケア用品

健康と衛生を保つために、犬用のシャンプーやブラシ、爪切り、歯磨きセットなどのケア用品を用意します。

動物病院

何かあった際や健康管理のために、かかりつけの動物病院も見つけておくと安心です。獣医師の診察や予防接種、必要な薬やサプリメントなどを考慮し予算を立てておくのもいいですね。

運動の時間を毎日作る

筋力を生かした遊びをしてあげてください。

休日はドッグランや犬を連れて遠出へドライブして、「思いっきり走りたい」という欲望を叶えてあげると喜びます。

防寒必須!暖房器具や防寒着を取り入れる

ウィペットは毛がとても短いので、毎日のブラッシングと蒸しタオルで時々拭うだけで十分です。綺麗好きな犬種なので臭いも少ないのが特徴的。

寒さが苦手という弱点があるので、冬場の散歩は温かい服を着せるとともに、冷え込みが激しい時間帯の散歩は避けてあげた方が無難です。

室内でも暖房を使った空調管理を行うとともに、ブランケットなどで温かくしてあげてくださいね。

ウィペットにおすすめのドッグフードは?

カナガンドッグフード

ウィペットには、「カナガン」がおすすめです。丈夫で健康な体・筋力を維持するために、主原料は動物性タンパク質源を使っているフードが適しています。

カナガンには、「骨抜きチキン生肉」や「乾燥チキン」といった良質なチキンを50%以上も使用し、より自然下に近い栄養になるよう多くの自然由来の原材料からこだわって配合されています。

香料や着香料も不使用なので、安心して愛犬に与えることができますね。

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カナガンドッグフードの詳細は下記記事をチェック
カナガン(ドッグフード)は安全?原材料を徹底評価!口コミや評判もチェック

総合栄養食と一般食

ドッグフードをメインで与えたい場合は、「総合栄養食」と表示されているドッグフードを選びましょう。これは水と一緒に与えるだけで、健康が維持できるドッグフードのことです。選ぶ際は原材料を必ず確認しましょう。主原料が「肉類」であることが望ましいですよ。

手作り食をメインで与えたい場合は、「一般食」と表示されているドッグフードがおすすめです。いわば「おかず」のようなものであり、トッピングとして利用することで手軽に栄養を追加することができます。

食事量

ドッグフードの裏面に記載されている量をあげるようにします。ただ、体重との換算表は、愛犬が「理想体型」であることを前提としているので、太っている子や痩せている子は量の調整が必要となります。

ごはんを食べない・・・どうすればいい?

ご飯を食べない場合はいくつかの理由があり、主に「好みの味ではない・食べにくい」「体調不良や季節による食欲の低下」「食器や環境が気に入らない」「ストレスが溜まっている」「病気」などが挙げられます。

この場合は、以下の方法を取り入れてみてくださいね。

トッピングをしてみる

まずはドッグフードにササミなどをトッピングして与えてみて、食欲が改善されるかを確認してみてください。新鮮な生肉を原材料に利用しているドッグフードに切り替えるのも手ですよ。

フードを食べやすくする

食べづらさが原因の場合は、飼い主さんがひと手間加えてあげましょう。ドライフードであれば、ぬるま湯でふやかして香りを立たせるのも手です。ニオイで食欲を刺激することができます。
また、粒が大きいようであれば砕いてあげるのもいいでしょう。ウェットタイプとドライタイプを組み合わせれば嗜好性が高まり、また水分も一緒に摂取することができます。

食器や環境を変えてみる

食器や食事の場所が関係する場合は、これらを変えるようにしてみましょう。フードを入れる容器や水飲み場を食事しやすい食器に変更したり、落ち着いて食べられるスペースを確保してあげるといいかもしれません。「飼い主さんと過ごす時間が足りない」「運動不足」などでストレスを抱えている場合もあるので、たくさん遊んだり散歩の時間を増やしてストレスを発散させてみるのもオススメです。

動物病院で診てもらう

食べない原因が病気の可能性もあります。食べたくても、食べられないのかもしれません。「好きなおやつも食べない」「ぐったりしている」「元気がない」といった様子が見られるようであれば、かかりつけの動物病院で診てもらいましょう。

ウィペットの寿命・かかりやすい病気は?


ウィペットの平均寿命は、11~14歳ほど。日本の家庭犬の平均寿命は約14歳だと考えると、少し短命かもしれません。

かかりやすい病気3選

皮膚炎

ウィペットは皮膚炎にかかりやすい犬種で、主にみられるのはアトピー性皮膚炎。そのほか膿皮症、マラセチア皮膚炎などに注意してください。

アトピー性皮膚炎はハウスダストや花粉、ノミ、食べ物などが影響しているため、なかなか完治するのが難しいです。生活環境やごはんの内容、定期的なシャンプーなど、負担になるかもしれませんが一生付き合っていく必要あります。

愛犬が痒がっている様子を見せたり、体の臭いが強くなったように感じたりしたら、皮膚病になっている可能性があるため病院へ連れていきましょう。

骨折

病気ではありませんが、ウィペットは骨折しやすいため注意が必要です。

筋肉質で丈夫な体格ですが、ジャンプ時や高いところからの着地時に前足を骨折することがあります。休日にドッグスポーツを行ったりドッグランに連れていくときは、芝生など整備された環境を選んでください。

激しい運動でケガをしないよう、適度に行動を制御できるような徹底したしつけや肥満にならないための食事管理をしましょう。

胃捻転

文字通り、胃が捻じれてしまう病気です。胃にあるごはん等が発酵しガスが充満することで起こり、ほかの臓器が圧迫されたりほかの臓器と一緒に捻じれてしまいます。

遺伝や加齢が原因になることもありますが、食後すぐの運動や食後大量に水を飲むことで起こることも。

食後すぐの運動は必ず避け、胃捻転を起こさないようにしてください。万が一、呼吸が荒くなったり大量によだれを垂らしたり、ぐったりしている様子が見られたらすぐに病院へ連れていきましょう。早く処置をしないと命に関わる病気です。

ウィペットを飼いたい!飼うならブリーダー?子犬の販売価格は?

ウィペットの画像

ウィペットの子犬価格

  • 15~25万円

ペットショップではなかなか見かけない犬なので、ブリーダーから購入するのが一般的です。

海外から輸入した犬を親として繁殖しているブリーダーも多く、子犬が欲しいと思ってもすぐには入手できないことがあります。

ウィペットの子犬が欲しい場合は、早めに信頼できるブリーダーを見つけて、見学の予約をしておくのがおすすめです。子犬の販売価格は15~25万円程度です。

価格や飼育グッズについてはこちらの記事に詳しくまとめています。

まとめ

ウィペットは飼い主さんに従順なので、しつけやすく飼育しやすい犬種です。十分な運動時間の確保と寒さ対策に気をつけることだけ注意すれば、マンションでも飼うことができますよ。

警戒心から他の犬や人を威嚇することもあるので、子犬の頃から色んな場所へ足を運び、慣れさるようにしましょう。社会化はウィペットが穏やかに暮らすために必要ですよ。

犬種の特徴を理解した上で、ぜひ迎え入れを検討してみてくださいね。