フラワーホーンの飼育まとめ・選び方、育て方は?

フラワーホーンは人工的に作り出された魚で、本来自然界には存在しません。

体の斑点を花(フラワー)、おでこのコブを角(ホーン)に見立てたことが名前の由来ですよ。人間によく懐くだけでなく、飼育も簡単なことから初心者から上級者まで幅広く人気の魚ですね。

この記事では、フラワーホーンの選び方や育て方などの飼育に関することをまとめました。

 

好みの見た目に育てよう!

フラワーホーン

フラワーホーンは飼育方法によって、色・形・コブの大きさを好みの見た目に育てることができます。

幼魚から世話をすることで「変化を楽しみ」、世界で1匹だけの自分のフラワーホーンに「仕上げ(育て)」ます。育てるのは飼育者の腕前が試されますが、同時に熱帯魚飼育の醍醐味でもありますね。

良い見た目の若魚・成魚は高価です。体長20㎝ほどの若魚であっても優れた姿かたちの条件を満たしていると20万円の値が付くこともありますよ。「色が赤く鮮やか」「おでこが前に出っ張っている」「顔がサルに似ている」ほど良いとされ、高額になりますね。

成長を楽しむ以外にも、若魚や成魚が高額なため比較的安い幼魚から育てることが多いですが、高い素質があると3万円ほどすることもあります。

 

いいフラワーホーンの条件・選び方とは?

フラワーホーン

いいフラワーホーンの条件・選び方

  • 頭のコブがよく発達している
  • 目が赤い
  • ひれがよく伸び、欠けや傷がない
  • 赤を主体によく発色している
  • 珍珠(青いスポット)が強く出ている
  • しっかりとした四角形の体型

良いフラワーホーンの条件とは、幸運を呼ぶ条件でもあります。

フラワーホーンは「幸運を呼ぶ魚」と呼ばれ人気です。風水学的にみると、赤は「幸運」、体の側面に並ぶ黒い斑点は「金運」、体全体に出る珍珠(青い斑点)は「愛情運」を意味しています。赤色が広く鮮やかに発色しており、斑点が強く出ていてバランスが取れていると良いですね。

オスのみに見られる、おでこの大きいコブは悟りを開いた僧を想像させ、コブが前に出ている個体ほど良いとされます。中国では昔からサルが縁起の良い動物だったので、サルに似ている個体も良いとされますよ。

幼魚の段階でも個体差が出てきますが、これらの条件だけで決めるのではなく、自分の好みと照らし合わせて選ぶことをおすすめします。

 

フラワーホーンの育て方は?

フラワーホーン

フラワーホーンは何でも食べるので飼育が簡単ですが、体を大きくさせ美しく発色させるには餌の種類や与え方にも工夫が必要です。

餌として「生きたメダカ」や「金魚」「昆虫」を与えると、水槽の中で追いかけまわし興奮します。興奮するとおでこのコブの発色だけでなく、体格も良くなりますよ。遊んであげて興奮させる方法もあります。

赤色色素の元となるアスタキサンチンを多く含む、スジエビ・ザリガニといった「甲殻類」を与えると、色揚げに期待が持てますよ。大きく健康に育てるためには、栄養が偏らないようにすることが大切です。

ただ、餌を与えすぎると消化不良を起こし、最悪の場合死んでしまいます。餌の目安は1日2回以上・腹八分目程度で、水槽の底に餌が落ちる前に食べきれる量が理想ですよ。

 

幸運を引き寄せよう!

フラワーホーン

フラワーホーンは、繁殖が簡単で良い成魚になれば高値で取引されます。

高額になると数百万から数千万円という値が付くので、東南アジアでは「一攫千金」を夢見る繁殖家がたくさんいますよ。自分でフラワーホーンを幼魚から育てるとどんな成魚になるか、成長も楽しんでみてくださいね。

フラワーホーンは育てるのが楽しいだけでなく、縁起の良い魚でもあるので飼育にはぴったりですよ。