クレートの準備に関して悩む飼い主さんは多いです。柴犬は体重も重いし、クレートにいれて移動する機会も少ないのでは?
この記事では柴犬にクレートが必要な理由や、サイズの選び方、購入や買い替えの時期をまとめています。
クレートとは?

クレートとは犬を入れて運ぶためのケースです。別名「ケージ」や「バリケン(商品名)」といい、販売者が「ハウス」「キャリーカート」「キャリーケース」とよぶこともあります。
呼び方の違いから商品の大きさや用途が少し異なることもありますが、大きな違いはないので気にする必要なあまりありませんよ。
大きすぎて持ち運べないサイズのもの、スペースを仕切るためのサークル、屋根がついているだけのベッド、屋外用の犬小屋はクレートとは異なる商品です。
柴犬にクレートは必要?理由は?

柴犬の飼育にクレートが必要な理由
- 室内でリラックスできる場所になる
- 災害時に臨時避難できる場所になる
柴犬は成犬になると比較的体重が重いので、クレートを持ち上げて移動することは大変で現実的ではありませんよね。
多くの柴犬の飼い主さんがクレートを必要ないと感じている理由といえます。ただ、移動する目的以外の理由で、柴犬の飼育にクレートは大切な役割を果たしてくれますよ。
室内でリラックスできる場所になる
柴犬にとってクレートは「室内でリラックスできる場所」として大切なアイテムになります。
柴犬は意外と臆病な性格の子が多く、広すぎず適度な暗がりがあるクレート内は心を落ち着かせる機能があるからです。
災害時に臨時避難できる場所になる
クレートには屋根があるので、災害時に身を守る場所としても有効です。
愛犬の柴犬をクレート内で寝るようにしつけていれば、就寝後に地震が起きても転倒した家具から体を守ることができるのです。
また「ハウス!」の掛け声でクレート内へ入る訓練をしておけば、愛犬を臨時避難させることもできます。なれない避難所での生活でもクレート内で落ち着いていてくれることが多いです。
このような訓練を「クレートトレーニング」や「ハウストレーニング」とよびますが、日本のような地震大国では特に大切なしつけの1つといえますよ。
訓練と聞くとハードルが高そうに思えますが、こちらの記事で一般家庭でもできるハウストレーニング法を紹介していますよ。
柴犬に合うクレートのサイズは?

クレートのサイズは、中で寝転がったときに愛犬の背中がどこかにくっつく広さを選びます。少し狭いくらいがリラックスできるサイズなのです。
柴犬は体高40cmほどの大きさに成長するので、中型犬用のクレートがおすすめです。
柴犬のクレート、購入時期は?
クレートの購入時期は成犬になってからが一般的です。柴犬の場合、1歳を超えたあたりで体の成長が落ち着くので、その頃に合わせて購入してあげることがおすすめです。
「成犬になると新しい環境に慣れてくれにくくなる」という理由から、子犬期に前もって成犬用のクレートを購入する飼い主さんもいます。
たしかに柴犬は警戒心の強い性格の持ち主なので、成犬になるとクレートを嫌がって入らないことも考えられます。
しかし子犬は特に、広いスペースを与えられるとそこにオシッコやウンチをしてしまうことがよくあります。
そのしつけも別途必要になりますし、飼い主さんのことを信頼してくれていれば、政権になってからでもクレートを受け入れてくれることが多いです。
クレートの購入は成犬になってからがおすすめですよ。
子犬期には、ダンボールの中に噛みちぎれないような丈夫な布を詰めて、クレートを代用している飼い主さんもいます。
柴犬のクレートの買い替え時期は?

柴犬のクレートの買い替えることはあまり起こりませんが、クレート内で体を丸められないほど柴犬が成長したら買い替えてあげます。
また噛み癖の強い柴犬の場合、かじりすぎてクレートが壊れてしまうこともありますよ。
愛犬のために!

柴犬は穏やかな性格で飼い主さんに従順な反面、周りの環境変化に敏感な繊細さを持ち合わせています。
特に「音」に敏感に反応する柴犬の場合、カミナリが鳴っている日や来客が多い日は心が不安になってしまいます。
そんなときに四方八方を囲まれたクレートが1つあると、不安なときにそこへ逃げ込むことができます。クレートは柴犬にとって、穏やかな気持ちでくつろげる自分だけのスペースになるのです。
飼い主さんにとっては愛犬を守ってくれる頼もしいアイテムにもなるので、ぜひクレートを活用してみてはいかがでしょうか。