ツグミの種類まとめ!大きさや色の違いは?

冬鳥の代表格であるツグミですが、ツグミの種類も様々で、色や大きさが違いますね。

この記事では、ツグミの種類やツグミによく似た鳥をまとめました。ぜひ参考にしてみてくださいね。

ツグミにはどんな種類がいる?

ツグミ
ツグミはアジアを中心に世界のあちこちに分布しています。アジアだけでなくヨーロッパに生息する貴重なツグミも紹介していますよ。

ツグミの種類

  • アカハラ
  • ウタツグミ
  • コマツグミ
  • シロハラ
  • トラツグミ
  • ノドグロツグミ
  • ノハラツグミ
  • ハチジョウツグミ
  • ハワイツグミ
  • ヤドリギツグミ
  • ルリツグミ
  • ワキアカツグミ

アカハラ

アカハラは、本州の高原や北海道の山林で繁殖し、冬は暖かい地方の平地へ移動する渡り鳥です。

夏鳥ですが、冬になると海外から渡来してくる様子も確認されていますよ。

体長は24cmで、胸からお腹が赤く、上側が緑がかった茶色をしています。鳴き方にも特徴があり、「シー」や「ツィー」、「キョキョキョッ」など特徴的な鳴き方をすることでも知られています。

ウタツグミ

ウタツグミは、ヨーロッパからロシアの東南方面内のバイカル湖付近までに分布・繁殖し、冬は西南アジアや北アフリカなど温暖な地域に渡ります。

体長は約23cmで、外見は胸部から腹部にかけて黒いまだらがあり、上側が茶色です。

コマツグミ

コマツグミは北アフリカに分布しています。体長が23cmで、胸が赤色です。胸が橙赤色の「ヨーロッパコマドリ」にちなみ、「アメリカンロビン」とも呼ばれます。

シロハラ

シロハラ※1は主に東アジアに分布する渡り鳥です。

中国東北部からロシア沿岸地方にかけての地域で繁殖し、日本や朝鮮半島などで越冬します。

体長24cmで、頭が灰色、上側が茶色っぽいです。胸からお腹がツグミよりも白くなっていますよ。

※1 鳥類保護法によって禁猟とされているため、捕まえると処罰対象になる

トラツグミ

トラツグミは、ロシア連邦東部から朝鮮半島の間で繁殖し、冬はインド東部やインドシナやフィリピンに渡ります。日本では、北海道に夏鳥として渡来し、本州~九州の低い山に繁殖していますよ。

体長は30cmで、飛ぶと翼の裏側に白い線があることがわかります。鳴き方が、「ヒョー、ヒョー」や「ヒー」などさえずるため「鵺鳥(ぬえどり)」とも呼ばれていますよ。奄美大島には亜種のオオトラツグミもいますよ。

ノドグロツグミ

ロシア連邦東部から中央アジアで繁殖し、西アジアやインド、アフガニスタン、バングラディシュで越冬します。日本では日本海側で観測されたこともあります。

特徴は、喉から胸にかけて黒く、お腹より下が白色です。頭から翼が灰色がっかった茶色、尾は黒色です。喉が赤いノドアカツグミという亜種もいますよ。

ノハラツグミ

北ヨーロッパからバイカル湖付近で繁殖、冬はヨーロッパ中南部からトルコ・イラン側へ渡ります。ロシアの西部・ドイツの北部にも生息していますよ。

体長は25.5~26cmで、ツグミよりもやや大きめです。特徴は、頭から耳羽付近は青色がかった茶色で背中は赤紫色っぽい茶色ですよ。

ハチジョウツグミ

夏はシベリア北部で繁殖し、冬になると中国北部へ南下します。日本には越冬のため飛来することがあり、名前は八丈島で捕獲されたことに由来します。

上側の羽衣が暗めの茶色、下側の羽衣と尾は赤みがかった茶・橙色です。胸からお腹にかけて羽縁がうす茶色です。

ハワイツグミ

ハワイツグミは、その名前のとおりハワイ島の固有種です。ハワイ語で「オーマオ」と呼ばれているため、日本でもオーマオと呼ばれていることが多いですよ。

体長は18cmほどで、上側が灰色がかった茶色、下側は明るい灰色をしていますよ。

ヤドリギツグミ

ヨーロッパやアフリカ北側からバイカル湖にかけて分布・繁殖をしていますよ。

体長は27~28cmほどで、ツグミよりも大きく、見た目がウタツグミと似ていますよ。

ルリツグミ

アメリカ東海岸から中・南部にかけて生息しています。体長は17cmほどで、頭や背中は青色、喉や胸から両脇にかけて明るい茶色、腹部は白色をしています。

ワキアカツグミ

アイスランドからスカンジナビア半島・ロシア極東のツンドラ地帯にかけて繁殖します。冬になるとヨーロッパ中部や南部、アフリカの北部へ渡りますよ。

体長は21cmほど、ツグミより小さめです。上側は茶色、胸からお腹は茶色いまだらな点があり、名前の通りワキが茶色がかった茶色をしていますよ。

 

ツグミに似た鳥たち!

ムクドリ

ツグミによく似た仲間としては、ムクドリが知られています。

ムクドリ

体長は24cmほどですが翼を開くと約40㎝になるため、ツグミのほうがスマートな体型をしています。

全体的に茶色を帯びた体色に黄色い嘴(くちばし)と黄色い脚が特徴的ですよ。

繁殖期が終わる秋から冬にかけては何万羽にもなる群れを作るため、騒音被害が社会問題として取り上げられることもあります。

 

ツグミの中にも・・・

ツグミ

ツグミは茶色を中心に様々な色を帯びた種類がいます。日本に多いのは地味目なツグミですが、海外に生息するものを見ると、色が明らかに違います。運が良いと、珍しい鳥が日本にやってくるかもしれないですね。