犬の被毛には空気中の汚れや臭いが付着しています。汚れをそのままにすることは、悪臭や皮膚炎の原因となります。犬は自分の被毛をなめて清潔に保つという習性が無いため、飼い主による定期的なシャンプーが大事です。
この記事では、愛犬にシャンプーする目的と頻度、やり方などについてまとめました。
この記事でまとめたこと
犬にシャンプーする目的は?
犬の被毛には、散歩をするたびに汚れやノミを付着することがあります。汚れをそのままにすると、悪臭や毛のもつれの原因となってしまいますよ。また、犬の温かい被毛の中はノミやダニなどが住みやすい環境が整っています。
シャンプーをして被毛を清潔に保つことで、皮膚病やノミやダニの対策につながります。
愛犬とのシャンプーの時間は、ただ汚れを落とすためだけでなく、声がけや犬の体を触ることを通して、愛犬の体調管理や絆づくりになるので大事ですよ。
犬はシャンプーが好き?嫌い?
シャンプーが苦手な犬はとても多いです。
初めてシャンプーされる犬にとって、シャワーの水音、香り、熱いお湯、大きな音を出すドライヤーなどは恐怖の対象となります。そうした状態で無理やり全身を洗われ、顔に水をかけられたら大きなストレスとなり「嫌い」になってしまうかもしれません。
飼い主と一緒だといつも楽しいと認識し、飼い主を信頼することで「好き」という感情になりますよ。
犬がシャンプーを嫌がる場合は?
多くの飼い主さんは、愛犬をお風呂場でシャンプーしていると思います。お風呂場に慣れていない頃に、怖い思いや不快な思いをすると「お風呂場は嫌な場所」と学習してしまい、シャンプーを嫌がるようになります。
まずは、体が水に濡れることに慣らしていきます。水が平気でもお風呂場で暴れる場合は、お風呂場で遊ばせてオヤツを与えてみるのもおすすめですよ。
いきなり体を洗うと驚いてしまうので、足を拭くところから始めて少しずつ慣らしていきます。お風呂場を、嫌いな場所から楽しい場所に変えていくことが大切です。
子犬のシャンプーはいつから?
生後2~3ヶ月で、1回目のワクチン接種を済ませてから2~3日後が良いといわれています。ワクチンを接種していない時は、子犬の体が無防備な状態なので、シャンプーで風邪をひいてしまったり体調を崩してしまう場合があります。
ワクチン接種した当日は、ストレスを抱えて疲れがあることと、激しい運動を控えるよがあるのでシャンプーは避けましょうね。
犬のシャンプーの頻度は?
- シャンプーの頻度
- シャンプーの頻度が高い犬種は?
- シャンプーの頻度が低い犬種は?
- 年齢別は?
シャンプーの頻度
シャンプーは月に1~2回程度が良いでしょう。犬は自分の匂いが消えることを生理的に嫌うため、頻繁にシャンプーをすることで体の匂いが変わるとストレスを感じてしまいます。
過度なシャンプーは犬の皮脂を洗い流してしまい、かえって皮膚炎の原因になってしまいますよ。
シャンプーの頻度が高い犬種は?
ブラッシングで汚れがなかなか取り除けない犬種は、シャンプーの頻度が高くなります。スタンダードプードル、ゴールデンレトリバー、アフガンハウンド、ラフコリー、ボーダーコリーなどのロングコートの大型犬、ラブラドールレトリバー、シベリアンハスキー、柴犬、ジャックラッセルテリアなどが挙げられます。
シャンプーの頻度が低い犬種は?
被毛が短い犬種や被毛の量が少ない犬種は、洗いすぎると皮膚を傷つけるためシャンプーの頻度が低くなります。ミニチュアピンシャー、スムースコートチワワ、スムースコートのミニチュアダックスフンド、フレンチブルドッグ、チワワ、ヨークシャーテリア、マルチーズ、ロングコートのミニチュアダックスフンドが挙げられます。
年齢別は?
犬の個体差にもよりますが、体がまだ不安定な生後2~3ヶ月の子犬の時期、足腰が不安定になるシニア期以外は、シャンプーしても問題がないといえます。
シニア期を迎えた犬は、筋力や体力低下により長時間のシャンプーとドライヤーが体の負担となりストレスになります。お湯や高い湿度で息苦しくなったり、加齢により心臓病を発症しやすいため注意してくださいね。
犬のシャンプーを選ぶポイントは?
犬の皮膚は人間の皮膚よりも薄く弱いため、低刺激シャンプーを選ぶのがおすすめです。室内飼育をしている犬は、エアコンの影響で皮膚が乾燥しがちなので乾燥肌用、シーズーや柴犬など皮膚がべたつく犬には脂漏症用など、皮膚の状態に合わせて選択します。
犬の嗅覚は非常に優れているため、匂いの控えめなシャンプーを使うことをおすすめします。シャンプー選びを間違えると裏目にでるので、不安がある場合はトリマーや獣医師さんに相談することをおすすめします。
シャンプーの正しい選び方やおすすめシャンプーは関連記事もご確認ください。
犬のシャンプーのやり方は?
まず、ブラッシングで被毛のもつれや汚れを取り除きます。35~37度のぬるま湯で、足から胴の順番に皮膚までしっかりと濡らします。顔を濡らす時は手やスポンジなどで濡らします。
次に、シャンプーを泡立ててから体につけていき、被毛よりも皮膚を洗うつもりで優しくマッサージするように洗っていきます。目にシャンプーが入らないように注意してくださいね。すすぎは、顔から首、背中、尻尾、お腹の順に行い、脇や内股にすすぎ残しがないようにしっかりと流します。
最後に、タオルで水分をしっかり取ってあげてから、ドライヤーで速やかに乾かしていきます。
やり過ぎにも注意!
犬の肌はとてもデリケートなので、シャンプーのやりすぎには気を付けてくださいね。やりすぎは皮膚を保護する脂分を洗い流してしまいます。乾燥肌は皮膚病の原因となるので注意が必要です。
汚れが気になる時はシャンプーを使わず、お湯で洗い流すか濡れたタオルで優しく拭き取るだけでも良いですよ。
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愛犬にもシャンプーを!
皮膚や被毛をきれいにするだけでなく、皮膚トラブルを早期に発見できるきっかけになるため、定期的にシャンプーしてあげることは大事です。
大切な家族の皮膚トラブルを避けるためにも、適切で正しいシャンプーを行って、愛犬の体調管理をしてあげましょうね。
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