子犬の散歩はいつから始めればいいの?

子犬を迎えてしばらくすると、いつから散歩を始めるのかという疑問がでてきますよね。子犬に社会性を身につけさせたいけれど、ワクチン接種が終わらないと散歩はできないですよね。

この記事では子犬のお散歩はいつから始めれば良いのかについてまとめました。ぜひ参考にしてくださいね。

 

お散歩デビューはワクチン接種の後がいい?

犬 素材 病気

そもそも子犬のワクチン接種とは、子犬に十分な免疫力をつけるために行うものです。免疫力が低い子犬を地面や他の犬に接触させると、感染症にかかりやすいからですね。

地面に足をつけて歩くという点では、一般的には2回目のワクチン接種の後にお散歩デビューさせることが望ましいですね。生後3ヵ月以内には2回目のワクチンが終了します。

2回目のワクチン接種が終了する前ならば、飼い主さんが抱っこをする・ペット用のカートやバッグに入れるなどして散歩をする場合もありますよ。地面や他の犬との接触は避けてくださいね。ただし空気感染する病気もあるので、飼い主さんで判断が難しい場合は獣医さんに相談することをおすすめしますよ。

 

子犬のお散歩でおすすめの場所は?時間、回数は?

子犬の散歩は、長時間歩かせることや激しい運動をさせることが目的ではありません。社会性を身につけさせるためなので、お散歩の内容はバリエーション豊かにします。

犬が集まる公園・ドッグラン・線路沿いの道路・踏切・人ごみ・ペット同伴可能なお店など、色々な場所に連れていき、色々な音を聞かせて、色々なニオイを嗅がせて、たくさんの人や犬を見て触れ合う機会を作ってくださいね。

子犬に限ったことではありませんが、可能な限り、お散歩に行く時間も回数も不規則にすることをおすすめします。犬は記憶力が良いので、決まった時間に散歩をすることを覚え、散歩の時間が近づくと要求吠えなどをする場合があるからですよ。

お散歩デビューの子犬の場合、お散歩にかける時間は1日10~15分ほどで、1日数回行ないます。好奇心旺盛な子犬はもう少し時間を増やしても良いかもしれませんね。怖がりな子犬は無理をさせないように気を配ってあげてください。

 

成犬のお散歩を始める時期は?

本来であれば、成犬になるまでにお散歩を経験しているはずですが、何らかの事情でできなかった場合もまれにありますね。闘病中であればお散歩を始めるタイミングは獣医さんと相談したほうが良いですよ。

以前の飼い主さんにケージに閉じ込められたままで成犬になってしまった場合も、心のケアと合わせてお散歩を始めたいので、こちらも獣医さんと相談することをおすすめしますよ。

 

お散歩前に気をつけることは?

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子犬を飼い始めると「社会性」という言葉を目にすることが多いですね。「社会性を身につける」とは、生後4~13週の「社会化期」に、他の犬・家族以外の人間・他の動物・環境音などを五感を通して感じ取り、慣れることです。慣れるということは、誰とでも・どんな犬とでも仲良くでき、大きな物音を聞いても動じない成犬になることです。

ブリーダーさんから子犬を購入した場合、ギリギリまで親兄弟と接しているので問題ありません。ただ、子犬をショップで購入した場合は「社会化期」のほとんどを独りで過ごしていますね。このまま何も手を打たないでいると、臆病な性質のまま、問題行動を起こす成犬になる可能性があります。

ペットショップで子犬を飼ってきた場合、飼い主さんは子犬に積極的に色々な経験をさせてほしいのです。仮に「社会化期」を過ぎていても、生後14週~6ヵ月は「若齢期」と呼ばれ本格的に性格ができあがっていく時期なので遅くはありませんよ。

 

子犬の散歩をする時の注意点は?

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生後1年未満の子犬は骨がまだ成長途中です。長時間の散歩や激しい運動をさせると骨の正常な成長を邪魔し、股関節形成不全という病気を発症しやすくなりますよ。せっかく子犬を飼い始めたので、たくさん歩いて遊んであげたいのですが、成犬になるまで様子を見てくださいね。

成長期の子犬はなんでも興味を持ち、なんでも口に入れたがることがあります。毒性のある植物や、除草剤のかかった草などを食べないように注意してくださいね。農薬はなめるだけでも中毒症状を起こしますよ。

 

毎日の散歩は大事な経験

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子犬の時期の散歩には、これから先の長い年月を共に生活していくうえで大切な経験をさせる役目があります。良い経験も悪い経験も、愛犬に一生影響を与え続けてしまいます。できれば良い経験だけを身につけて成犬になってほしいですよね。