犬がうんちを食べた!?犬の食糞の原因と対策は?

排泄物であるうんちを放置していたら愛犬が食べてしまった、そんな経験に悩んでいる飼い主さんも多いのではないでしょうか。

うんちを食べることを食糞といいますが、食糞の原因には様々なものがありますよ。

この記事では犬の食糞の原因と対策についてまとめました。ぜひ参考にしてくださいね。

 

犬の食糞って?

食糞とは

  • 自分や他の動物の糞を食べること

食糞とは、動物が自分自身または他の動物の糞を食べることです。

母犬や子犬が行う一時的な食糞は本能なので問題ないですが、長引いたり他の時期に行われる場合は注意が必要ですよ。

ストレスや健康状態の異常などでも起こるので、適切な対処を行わなければなりません。

 

ほっておいていいの?犬の食糞の危険性は?

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食糞の危険性

  • 様々な病気への感染

犬の食糞を放置したままでいると、悪化して他人の糞まで食べるようになる場合があります。

糞には寄生虫の卵や感染症の病原菌などが一緒に排出されるため、他の動物の糞を食べた場合はその動物が罹患している病気へ感染する可能性もありますよ。

 

犬の食糞の理由は?

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犬の食糞の理由

  • 本能
  • 本能以外

犬の食糞には本能に基づいたものとそれ以外のものがあります。

 

本能に拠るもの

母犬や子犬が、一時的に行う本能的な食糞であれば問題ありません。

母犬が子犬のうんちを食べる行為は、野生下で赤ちゃんの存在を他の動物から隠すようにしていた頃の防衛本能です。

また、子犬がうんちを食べるのも自分のうんちを含めた全てのものに興味を持っているからで、好奇心に拠るものですよ。

 

本能以外

1歳未満の子犬の食糞であれば問題はないのですが、1歳を超えた成犬が食糞をしている場合は接し方や環境を変える必要があります。

1歳を超えても食糞をしている犬を放置しておくと、一生食糞癖が治らないまま生涯を過ごすことになってしまいますよ。

 

犬の食糞の原因は?

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食糞の原因

  • 餌が足りない
  • 消化不良による栄養不足
  • 飼い主の気を引きたい
  • ストレス
  • 痴呆症

本能的な食糞以外の原因として、「エサが足りない」「消化不良による栄養不足」「飼い主の気を引きたい」「ストレス」「痴呆症」などが考えられます。

ただ、痴呆症による食糞の場合は、しつけによる対処は難しいので飼い主さんが素早くうんちを片付けるようにしてくださいね。

 

犬の食糞をやめさせるときに気を付けること、心掛けること

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食糞をやめさせるときに気をつけること

  • 怒らない、叩かない
  • 焦らない
  • 留守中に気をつける
  • すぐに糞を片付ける

食糞をやめさせるには、「怒鳴ったり、叩かない」「焦らない」「留守中に気をつける」「すぐに糞を片付ける」事が重要です。

 

怒らない、叩かない

食糞をしている場面を見たり食糞の形跡があったとしても、決して怒ったり叩いたりしてはいけません。

食糞をすると飼い主さんがかまってくれると犬が勘違いする原因にもなりますよ。

また、うんちをした事に対して怒られたと勘違いしてしまうと、うんちを隠すために食糞してしまう場合もあります。

 

焦らない

犬が食糞をしているからといって、焦って片付けようとしないでください。

うんちはとても大切なものなんだと認識してしまうと、うんちに対して強い好奇心を持ち執着する原因にもなります。

食糞している場面を見つけても焦ることなく、他のもので気を引いて、うんちから気が逸れている間に片付けるようにしてください。

 

留守中に気をつける

留守中はすぐにうんちを片付けることができないので、食糞の形跡だけが見られたりします。

留守番の時間を短くするのが一番ですが、しつけで食糞はダメなことだと理解してもらう必要がありますよ。

 

すぐに片付ける

食糞を防ぐためには、すぐにうんちを片付けることが一番です。

排便の時間を観察して排泄のサイクルをある程度把握しておくようにしてください。

 

犬の食糞が治らないときの対策方法は?

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治らないときの対策

  • パイナップル
  • 犬が嫌がるスプレー
  • 獣医師に相談

食糞がどうしても治らない時には、市販されている防止グッズを活用してみて下さい。

 

パイナップル

パイナップルを食べると体内のpHが変化して、うんちがまずくなります。

ただ、与えすぎはよくないので1日15gを上限に試してみてくださいね。

また、パイナップルにはタンパク質の分解を助け、消化器官の負担を減らすことができます。消化吸収がスムーズに行われるようになるので、栄養不足による食糞がなくなる場合がありますよ。

 

犬が嫌がるスプレー

犬が食糞をしたときに、犬が嫌がるスプレーを空間に向かって使用します。

「うんちを食べたら嫌な臭いがしてきた」と犬に理解させることで、食糞を止めてあげます。

注意点

直接犬にスプレーしないように気をつけてください。

また、犬が飼い主さんによって嫌なことが起こったと理解してしまうと、飼い主さんがいない時に食糞をするようになるので注意が必要です。

 

獣医師に相談

食糞の原因には、寄生虫による消化不良の場合があります。

寄生虫が原因の場合は寄生虫の駆除が必要ですし、消化器官に病気を抱えている可能性も考えられるので病院で診察を受けるようにしてくださいね。

 

様々なアプローチで食糞を治そう!

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食糞行動が嫌だからといって騒いだり、怒鳴る・叩くなどの体罰は絶対にやめてください。

犬は理解できる動物なので、様々なアプローチで食糞をよくないものと理解させてあげることが大切ですよ。

ひとつの方法で無理だからと諦めず、しっかりと対処して快適な生活を送らせてあげてくださいね。