馬の祖先は5500万年前から存在していたといわれており、現代馬の祖先は約100万年前に現れました。
人間との関わりは紀元前3500年頃に家畜としたことから始まり、以来時代に応じて様々な活躍をしています。
この記事では、馬と人間の関わりを歴史ごとにまとめました。ぜひ参考にしてくださいね。
馬と人間の関わりはいつごろから?
日本における最初の馬との関わり | 弥生時代末期 |
---|---|
海外における最初の馬と人間の関わり | 紀元前3500年 |
日本
日本における馬との関わりは、弥生時代末期が最初だと考えられています。
「軍事用」「輸送用」「農耕用」など様々な使われ方をしていましたが、軍事用に使われることが多かったですよ。
海外
人類が馬を家畜化したのは、紀元前3500年頃の中央アジアだと推測されています。
牽引用としての使用だけでなく、オス馬は肉用、メス馬は乳用としても用いられていましたよ。その後、馬具や車輪が開発されると牽引の威力に注目が集まり、軍事用の主力として使われるようになりました。
日本の馬の歴史、縄文時代編
縄文時代の馬とのかかわり
- 乗馬
- 軍事
弥生時代以前の日本列島に馬が存在し、馬産が行われていた証拠は発見されていません。
4~5世紀初頭(古墳時代)に朝鮮半島から乗馬技術や飼養技術とともに渡来し、ほどなくして軍事用として活躍し始めますよ。
日本の馬の歴史、平安時代編
平安時代の馬とのかかわり
- 競馬
- 軍事
- 馬産
平安時代になると競馬が盛んに行われ始めます。
乗馬の早さを競うものから、弓を射る騎射などによりさまざまな競馬が行われ、時には賭け事としても利用されていましたよ。貴族社会でも競馬が流行ると、祭礼の儀式としての競馬が営まれるようになりました。
馬は軍事用としても活躍しており、8世紀には関東に誕生した大規模な牧場で年間200~300頭の馬産が始まりましたよ。
日本の馬の歴史、鎌倉時代編
鎌倉時代の馬とのかかわり
- 軍事
- 運輸
- 農耕
鎌倉時代になると、馬は主に軍事用として活躍します。
馬に乗ったまま崖を駆け下りた、騎射により敵陣に突進した、騎乗集団が軍事演習を行っていた、など「平家物語」や「蒙古襲来絵詞」などの物語では馬の活躍が語られていますよ。
鎌倉時代になり中型馬が多数を占めるようになったことで、「運輸」や「農耕」としての役割も果たすようになりました。
日本の馬の歴史、江戸時代編
江戸時代の馬とのかかわり
- 戦馬
- 農耕
- 馬産
江戸時代になると馬術の稽古場が作られるなどして乗馬技術の向上が行われていましたが、騎乗が許されたのは旗本以上の階級の人のみだったので著しい乗馬技術の成長は行われませんでしたよ。
馬産も活発に行われており、年間2000~3000頭の馬が誕生していました。
日本の馬の歴史、現代編
現代における馬とのかかわり
- 乗馬
- 農耕
- 交通手段
- 競馬
- スポーツ
明治時代になると平民の乗馬が許可され、娯楽として乗馬を楽しむ機会が増えました。
明治から昭和の初期にかけては交通手段や農耕用としても活躍し、1932年には113万頭の農耕馬と30万頭の馬車馬が日本で活躍していましたよ。
その他、競馬やポロなどのスポーツでも我々を楽しませてくれていますね。
馬と人の歩み
馬は古くから人と共に歩んできた動物で、我々の生活を豊かにする手助けをしてくれていました。
最近では、情操教育※1の一環として幼稚園や小学生向けの乗馬体験が行われる事も多いですよ。人と馬が触れ合えるイベントがこれからもっと増えるといいですね。