ラクダの生息地は?ラクダレース、ラクダ相撲とは?

ラクダは砂漠における貴重な乗り物や荷運び役として、我々人間と深い関わりがあります。

砂漠に暮らす人々の娯楽にも一役買っており、昔から今に至るまで多くの人々を楽しませてきました。

この記事では、ラクダの生息地、ラクダのレース、ラクダ相撲に関することをまとめました。ぜひ参考にしてくださいね。

 

ラクダはどこに住んでいる?分布は?

ラクダ4
ラクダの分布域 モンゴル~インド~中央アジア
アラビア半島
北アフリカ・東アフリカ
ラクダの生息域 乾燥したステップ地帯、砂漠地帯

野生のラクダはモンゴルからインドを経た中央アジア、アラビア半島、北・東アフリカを中心に分布しています。生息域は乾燥したステップ地帯や砂漠地帯などですよ。

ちなみにラクダは背中にあるコブの数で「ヒトコブラクダ」と「フタコブラクダ」に分けられるのですが、フタコブラクダは世界中を見ても1000頭ほどしか居らず、2002年には絶滅危惧種に指定されていますよ。

 

ラクダはどこに住んでいる?生息地は?

ラクダ
フタコブラクダの分布域 中国北西部
モンゴル
ヒトコブラクダの分布域 インダス川西部
ラクダの生息域 砂漠地帯
ステップ地帯

2010年のデータでは世界中にいるラクダは1400万頭とされ、そのうち90%がヒトコブラクダです。2種のラクダは一部地域を除いて、分布域が重なることはありませんよ。

 

フタコブラクダ

野生のフタコブラクダの分布域は中国北西部とモンゴルで、主に「砂漠地帯」や「ステップ地帯」に生息しています。

家畜化した個体は、西アジア北部・中央アジア・南アジア北西部・東アジア西部などの西側地域に広く分布していますよ。

 

ヒトコブラクダ

野生のヒトコブラクダは残念ながら絶滅してしまいましたが、家畜化した個体はインダス川西部に分布しています。

ヒトコブラクダの80%は西アジア全域・アラビア半島・北アフリカ・東アフリカなどに集中しており、「砂漠地帯」や「ステップ地帯」に生息していますよ。

ちなみに、オーストラリア中央部の砂漠に約70万頭いるヒトコブラクダは、19~20世紀にかけて外部から持ち込まれた個体が逃げ出して野生化したものです。

 

ラクダレースとは?

ラクダ
「競駝(けいだ)」とも呼ばれるラクダレースは、格式高い伝統的なスポーツです。

もともと、「ベドウィン」と呼ばれる砂漠の遊牧民が人生の節目に行っていたもので、ラクダを飼育している中東やアラブ首長国連邦などのアラビア半島の国々で盛んに行われていますよ。

 

レースの仕組み

開催日などは不定期ですが、レースの距離は5~10kmでラクダの性別や年齢別でレースが行われます。

レースに出ることができるのはヒトコブラクダで、レースに優勝すると賞金がもらえますよ。ただ、イスラム国家なので賭けることは出来ません。

 

ラクダ相撲とは?

ラクダ相撲
ラクダレスリングとも呼ばれるラクダ相撲は、2400年もの長い歴史を持つスポーツです。現在でもトルコを中心に行われていますよ。

発情期のメスラクダをめぐってオス同士を戦わせ、相手のラクダを地面に倒すか相手のラクダに戦意を失わせると勝ちとなります。

以前はより激しくオス同士を戦わせるために競技場の近くにメスを置いていましたが、暴力性が増すために現在では空腹状態で戦わせる事が多いです。

ちなみに、似たイベントとしては、アフガニスタンで新年に行われる「闘ラクダ」がありますよ。

 

フタコブラクダも絶滅寸前!

ラクダ
厳しい環境でも生活できるたくましいラクダですが、人間による捕獲やオオカミによる捕食・生息地の減少によって生息数が激減しています。

我々は今すぐにでも必要以上の捕獲をやめ、生息地がこれ以上減少することが無いように自然環境と向き合っていく必要がありますよ。