ヨーロッパクサリヘビの種類は?野生下での餌や天敵は?

ヨーロッパクサリヘビは、ヨーロッパをはじめユーラシア大陸北部に広く生息している毒ヘビです。「クサリヘビ」という名の通り、背中にはジグザグの鎖のような模様が入っているのが特徴です。

この記事ではヨーロッパクサリヘビの体色の種類や野生下での餌などについてまとめました。

 

ヨーロッパクサリヘビの体色の種類は?

ヨーロッパクサリヘビ9

体色の種類

  • オス
  • メス
  • メラニスティック

1. オス

オスのヨーロッパクサリヘビは灰色をしています。首には黒色のV字型の模様があり、背中にそってジグザグの鎖のような模様が尾まで続いています。オスはメスに比べるとメラニンが少ないため、地色の灰色はメスよりも薄めの色をしてますよ。

 

2. メス

メスはオスと違って褐色(赤茶色)をしているため、容易に見分けることができます。模様の形状は個体にもよりますが、オスと同じように背にそって続くジグザグ模様で、色は濃い焦げ茶のような色をしています。

 

3. メラニスティック

ヨーロッパクサリヘビの中には、まれに全身が黒色の黒化個体も存在します。突然変異的に発生する個体で、主にメラニンの多いメスがこの黒化個体になると言われていますよ。

 

ヨーロッパクサリヘビの餌、野生化では何を食べている?

Common European Adder

野生化での餌

  • 小型哺乳類
  • は虫類
  • 両性類
  • 鳥類

ヨーロッパクサリヘビの餌は主にネズミなどの「小型哺乳類」です。しかし「は虫類」やカエルなどの「両生類」、「鳥類」、時にはイタチやモグラなどと様々なものを食べています。低木の多い林では鳥やその卵を食べるといったように、どのようなエサを食べるかは生息している地域によって変わると言われていますよ。

 

ヨーロッパクサリヘビの天敵はいる?

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天敵

  • 猛禽類
  • 哺乳類

ヘビの天敵は主に大型の猛禽(もうきん)類や肉食哺乳類などです。ヨーロッパクサリヘビの場合、特に北の寒い地域に生息する個体であれば天敵は少ないかもしれません。

 

ジグザグが特徴的!

ヨーロッパクサリヘビ10

ヨーロッパクサリヘビには特徴的な模様があり、オスとメスで色が違うので見分けがつきやすいですね。日本では見られないもののヨーロッパなどでは広い範囲で生息しており、高緯度の北欧地方や標高の高いアルプス山脈でも見られるそうですよ。

ヨーロッパクサリヘビの毒は主に出血毒で神経毒もわずかに含まれています。毒自体は、あまり強くないので死に至るようなことは珍しいですよ。

野生の個体は日本に生息していないため、国内でかまれるような事はまれです。旅行などで遭遇し、かまれてしまった場合は出来るだけ早く病院に行くことをおすすめしますよ。