フクロネコは、茶色い体に白い丸もようが可愛らしいフクロネコ科の有袋類です。
英名では「クウォール」と呼ばれ、お腹のポケットで赤ちゃんを育てますよ。
この記事ではフクロネコの生息地、会える場所や餌などについてまとめました。ぜひ参考にしてくださいね。
この記事でまとめたこと
フクロネコはどこに住んでいる?分布は?
分布域 | オーストラリア大陸 |
---|---|
タスマニア島 | |
ニューギニア島 | |
生息域 | ユーカリ林 |
熱帯雨林 | |
森林 | |
草原 |
フクロネコの分布域と生息域は、種類によって変わってきますよ。
Western Quoll(オグロフクロネコ)
オグロフクロネコの分布域は西オーストラリア州で、生息地は「ユーカリ林」です。夜行性(特に夕方)で、主に地上で生活していますよ。
Northern Quoll
オーストラリア大陸の北部(クイーンズランド州・ノーザンテリトリー・西オートラリア州)に分布しており、「岩場」「ユーカリ林」「サバンナ」に生息しています。夜行性で、地上や木の上で生活していますよ。
Tiger Quoll(オオフクロネコ)
オーストラリア大陸の東部(クイーンズランド州・ニューサウスウェールズ州・ビクトリア州・タスマニア州)に分布しており、「熱帯雨林」「ユーカリ林」に生息しています。夜行性で、主に木の上で生活していますよ。
Eastern Quoll
タスマニア島に分布しており、「熱帯雨林」「牧草地」「低木が密生した荒地」に生息しています。夜行性で、日中は岩の割れ目や木の穴で眠っていますよ。
Bronze Quoll
ニューギニア島の南部に分布しており、インドネシアとパプアニューギニアですね。生息地は「森林」や「草原」ですよ。
New Guinean Quoll
ニューギニア島の北西部・北部・東部・南東部に分布しており、生息地は「森林」です。
フクロネコは動物園で会える?
残念ながら、日本でフクロネコに会える動物園はありません。
海外だとオーストラリアにある「ワイルドライフシドニー動物園」「タロンガ動物園」「パース動物園」や、タスマニア島にある「タスマニア動物園」などで会うことが出来ますよ。
「ワイルドライフシドニー動物園」は首都シドニーの中心部から徒歩10分の場所にあり、自然が豊かな環境の中でオーストラリア固有の動物をたくさん見ることができるのでおすすめです。また、「パース動物園」は人気観光都市パースの中心部から車で5分の場所にあります。放し飼いのような、自然に近い環境で動物を見られるのが魅力ですね。
フクロネコの餌は?何を食べる?
野生下での餌 | 昆虫 |
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爬虫類 | |
鳥 | |
小型の哺乳類 | |
腐った肉 |
動物園などの飼育下で与えている餌はわかりませんが、肉食性なので野生下では様々なものを食べますよ。
「昆虫」・トカゲやヘビなどの「爬虫類」・「カエル」・「鳥類」・ネズミやウサギなどの「小型の哺乳類」・「腐った肉」を食べています。その他にも「小型の有袋類」や「果物」を食べることもありますよ。
絶滅回避の手助け!?
絶滅危惧種に指定されている「Northern quoll」の生息数が減った原因のひとつに、毒を持つオオヒキガエルを食べてしまうことが挙げられています。
生態工学の研究者が「Northern quoll」に「味覚嫌悪反応トレーニング ※」を行ったことろ、オオヒキガエルを食べなくなりました。自然界で自分の意思でオオヒキガエルを食べなくなった個体もでてきています。このトレーニングが絶滅回避のきっかけになれば良いですね。
※ 吐き気がする物質を食事に混ぜて与え続けることで、その食事を摂取することを回避するようになること