鹿(シカ)まとめ!大きさや特徴、生態は?

鹿は、鯨偶蹄目シカ科に属する哺乳類です。

秋になるとオスがメスを求めて哀愁を帯びた声で鳴くことから、秋の季語として使われることも多いですよ。

この記事では鹿の大きさや特徴、生態についてまとめました。

 

鹿(シカ)ってどんな動物?

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ウシ目に分類される鹿の祖先は、始新世のユーラシア大陸・北アメリカ大陸に分布していた小型有蹄類だったと考えられていますよ。

 

人間との関わり

人間と鹿の関わりは、5000~6000年前の縄文時代まで遡ることができます。

縄文時代には鹿は狩猟対象であり、食用として人々の生活と深く関わりがあったことが分かっていますよ。

現在では害獣として駆除の対象になることもありますが、動物園などで触れ合うことができる馴染み深い動物でもありますね。

 

鹿(シカ)の大きさや特徴は?

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鹿の大きさ 体長:70~180cm
体重: 6~825kg
鹿の特徴 年2回の換毛
鹿の子模様
鹿の寿命 約4年(野生下)

鹿の大きさは、体長70~180cm・体重6~825kgとかなり幅があります。

一番小さい鹿はチリの固有種である「プーズー」で体長70~90cm・体重6~13kgほど、一番大きい鹿は「ヘラジカ」で体長240~310cm・体重200~825kgほどです。

 

鹿の特徴

鹿(ニホンジカ)は1年に2回、夏と冬に換毛します。

春先になると「鹿の子模様」とよばれる茶褐色(こげ茶色)に白い斑点がある被毛になります。秋頃になると斑点が消えてオスとメスで体の色が変わりますよ。メスは灰褐色(灰色がかった茶色)、オスは濃い茶色の体色へと変化します。また、発情期のオスの首周りにはタテガミが生えるという特徴もありますよ。

寿命は種類によっても変わってきますが、日本人に最も馴染み深いニホンジカであれば4年前後です。

 

鹿(シカ)の生態は?

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生態

  • ツノ
  • 跳躍力
  • 色盲

鹿(シカ)の生態は大きく分けて「ツノ」「跳躍力」「色盲」の3つです。

 

ツノ

鹿のツノはオスだけに見られる特徴です。

メスにもコブ状の突起はあるのですが、オスのツノのように長く伸びることはありません。毎年、春に抜け落ちては生え変わるというサイクルを繰り返しながら、4年ほどで成熟した立派なツノになりますよ。

1歳頃から生え始め、1年目は枝分かれしないで1本の状態で伸びていきます。翌年には2本に枝分かれしたツノ、3年目には3つ又に分かれたツノ、最終年である4年目には4つに分かれたツノになります。

 

跳躍力

鹿は跳躍力が優れていることでも知られています。

高さ1.5mほどであれば助走なしでも飛び越えることができますし、危険が迫っている時などは3m近い幅で飛び跳ねるように逃げますよ。

 

色盲

一時期、奈良公園にいる鹿が信号を守っている!と話題になったことがあります。

しかし、鹿は「色盲」なので色を区別して認識することは出来ません。色ではなく、周りの人の様子を判断しながら行動していたのかもしれませんね。

 

マナーを守って鹿と接しよう!

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奈良公園で飼育していた鹿の胃の中から、4kgにもなるビニールなどの異物が見つかったという悲しいニュースも報道されています。

シカは何でも口にしてしまううえに、一度口にしたものを吐き出すのがとても難しい動物です。我々人間の身勝手な行動が、野生動物の命を奪っているのだという自覚を持って鹿と接することが大切ですよ。