ボーダーコリーは運動神経抜群で、賢くて柔軟、行動力が魅力の犬種です。ドッグスポーツファンの人々から長く愛されてきた犬種でもあり、活発で並外れたスタミナを持っています。
この記事では、ボーダーコリーの特徴、性格やしつけの方法といった飼い方のコツをまとめました。
ボーダーコリーの基本情報

歴史
ボーダーコリーは、もともとスカンジナビア半島からイギリスへ持ち込まれたトナカイ用の牧畜犬がイギリスの在来犬種と交配し、牧羊犬としてイギリスの羊毛生産を支える牧羊犬に用いられたといわれています。
外見の特徴
ボーダーコリーはがっしりとした力強い体つきをしています。
大きさは男の子で体高53~55cm、女の子で50~52cm程度まで大きくなります。体重は14〜20kg程度です。
毛色の種類
毛色の種類
- ブラック&ホワイト
- ブルーマール
- レッド
- トライカラー
- チョコマール
公認されているボーダーコリーの被毛のバリエーションは、35種類です。
なかでも、黒をベースに顔や首、胸、お腹、足にホワイトが入った「ブラック&ホワイト」が一番ポピュラーですよ。
毛色のほかにも白い模様の入り具合なども異なるため、個体によって雰囲気が大きく違います。
ボーダーコリーの性格について

ボーダーコリーの性格
- 家族に対して愛情深い
- 人との作業を好む
ボーダーコリーの性格は「家族に対して愛情深い」「人との作業を好む」などです。
飼い主さんの愛情に応えようとする性格の一方で、知らない人に対しては適度に警戒する聡明さも持ち合わせています。
また、牧羊犬として作業してきた歴史があるため、人と触れ合うことを好む傾向もありますよ。
ボーダーコリーの快適な飼育環境について

ボーダーコリーとの生活をより快適なものにするために、「ケージ」「トイレ用品」「食器類」「首輪やリード」「ケア用品」をまず揃えるようにします。
ボーダーコリーの食事について

この見出しでまとめたこと
- 食事量
- おすすめドッグフード
食事量
普段与えているドッグフードの裏面に記載されている量をあげるようにします。
ただ、体重との換算表は、愛犬が「理想体型」であることを前提としているので、太っている子や痩せている子は量の調整が必要となります。
おすすめドッグフード
ボーダーコリーにおすすめのドッグフードは「モグワンドッグフード」です。
イギリス産の平飼いチキンとスコットランド産の上質なサーモンがふんだんに使われていて、50%以上が動物性タンパク質でできています。グレインフリーで消化吸収にも優れています。
香料・着色料は不使用なので、安心して愛犬に与えられますね。
ボーダーコリーのお手入れについて

お手入れ項目
- 被毛ケア
- シャンプー
- 耳掃除
- 歯磨き
- 爪切り
ボーダーコリーとの生活をより良いものにするためには、日々の小まめなケアが欠かせません。
被毛ケア
ブラッシングは、毎日、換毛期であれば1日2回を目安に行います。
スリッカーブラシで余計なアンダーコートを取り除いた後にコームで仕上げます。
シャンプー
1~2ヶ月に1回を目安に行います。
シャンプー前にブラッシングで余計な抜け毛を取り除いておくと、毛が絡みにくくなってシャンプーしやすくなりますよ。
シャンプーが終わった後は流し残しのないように、丁寧にすすぐことも忘れないでくださいね。
耳掃除
耳掃除は、耳が汚れているタイミングで行います。
「耳垢が増えた」などいつもと違う様子であれば、病院で診察を受けるようにしてくださいね。
歯磨き
定期的な歯磨きは口腔疾患のケアに繋がります。
指に巻いたガーゼで歯の表面に付着した汚れをふき取るようにします。
爪切り
血管を傷つけないように、爪の先端から少しずつ切るようにします。万が一の時のために止血剤も用意しておくといいですよ。
ボーダーコリーの運動について

ボーダーコリーは運動能力の高い牧羊犬なので、1日2回それぞれ1時間程度の運動が必要です。
牧羊犬にとって運動不足はストレスのもとであり、病気や体調不良、気性の荒さにつながってしまうからです。
毎日の散歩の他に、ドッグランに行ったり、フライングディスクやアジリティなどの知的な遊びもおすすめですよ。
ボーダーコリーのしつけについて

しつけの3つのコツ
- 叱るときは低い声で厳しく
- 上手にできたときは褒める
- 飼い主さんが先に行動する
ボーダーコリーのしつけでは、飼い主がリーダーであるという関係性を理解してもらうことが大切です。
なぜなら、賢い犬種なので、飼い主さんが曖昧な態度を取っていると言うことを聞かなくなってしまうからです。
ボーダーコリーの寿命・病気について

寿命
ボーダーコリーの平均寿命は、10~15年です。
できるだけ長い時間を一緒に過ごせるように、ボーダーコリーがかかりやすい病気の知識を蓄えておくことはとても重要です。
病気
気をつけたい病気
- 股関節形成不全
- コリー眼異常
- セロイド リポフスチン症(CL病)
- 白内障
- 進行性網膜位縮症
ボーダーコリーのかかりやすい病気の中には、遺伝性のものもあれば日頃の生活習慣によって対策可能なものもあります。
ボーダーコリーの迎え入れ

この項目では、ボーダーコリーの飼育に向く人、迎え入れ先、迎え入れにかかる費用について紹介します。
飼育に向く人
ボーダーコリーの飼育に向く人は、「十分な運動量を確保できる人」「きちんとしつけできる人」です。
運動量が不足すると問題行動に繋がりますし、きちんと上下関係が築けないと賢い犬種なので手に負えなくなってしまいます。
迎え入れ先
ボーダーの迎え入れ先は、「ブリーダー」「里親」「ペットショップ」などです。
ボーダーコリーレスキューネットワークなどの里親制度もありますよ。
迎え入れにかかる費用
ボーダーコリーの迎え入れにかかる費用は、およそ15万円です。
一般的な「ブラック&ホワイト」以外のカラーや、顔にブレーズ(顔の白いライン)が入っている子は価格が高くなる傾向がありますよ。
そのほか、血統書を持っている子や女の子も相場が高くなる傾向にあります。
選び方
ペットショップやブリーダーさんから迎え入れるのであれば、「コロコロとまん丸な体型」で「お腹が少しぷっくりとしている」個体の方が健康的です。
また歩き方に違和感がないか、毛並みにツヤがあるか、瞳が澄んでいるかなども健康的な子犬を見分けるポイントです。
まとめ

この記事では、ボーダーコリーの飼い方について紹介しました。
すでに飼育している、これから飼育を考えている皆様のお役に立てる情報があれば幸いです。
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