宮廷への献上物として、歴代の皇帝に贈られてきたペキニーズ。
小柄ながらも、ライオンのような見た目が印象的な犬種です。
この記事では、ペキニーズの性格、大きさ・体重など体の特徴、しつけのポイントをまとめました。
ペキニーズの基本情報

歴史
ペキニーズの祖先はヨーロッパ系の小型スパニエルとされており、シルクロード等の交易ルートを経て中国に伝わったとされています。
中国では1000年以上に渡って皇帝の「独占物」として寵愛をうけてきましたが、アヘン戦争に敗北した事でイギリスに持ち帰られることになります。
1893年にドッグショーに出陳された事で人気に火がつき、やがて世界中に広がることとなりました。
被毛の特徴
被毛は厚めのアンダーコードと硬くて長いオーバーコードのダブルコートです。
被毛カラーは定番の「ホワイト」「ブラック」「フォーン」の他にも、「レッド」「ブラックタン」「パーティーカラー」など明確な毛色の規定がないほど多彩です。
日本における飼育頭数
JKCの犬種別犬籍登録頭数によると、2019年の登録数は2970頭です。
※JKC 2019年(1月〜12月)犬種別犬籍登録頭数
ペキニーズの性格

ペキニーズの性格は、「マイペース」「媚びない」「負けず嫌い」などです。
犬でありながら、猫のように自由気ままに過ごすことを好む子が多いですね。飼い主さんに干渉したり依存したりすることも少ないですよ。
ペキニーズの食事

食事量
ドッグフードの裏面に記載されている量をあげるようにします。
ただ、体重との換算表は、愛犬が「理想体型」であることを前提としているので、太っている子や痩せている子は量の調整が必要となります。
ドッグフード

ペキニーズには、「モグワン」がおすすめです。
モグワンはチキン生肉とサーモンを中心とした「動物性タンパク質」が50%以上を占める高タンパクフードで、香料や着色料も不使用です。
一粒一粒に栄養素がギュッと詰まっているので、少しの量でも十分な栄養を摂取することができますよ。
ペキニーズのしつけ

リーダーは飼い主であることを理解させることが大切です。
独立心の旺盛な犬種なので、一度格下に見られてしまうということを聞かない、わがままな犬になってしまう恐れがあるからです。
ペキニーズの飼育のコツ

ペキニーズに快適に過ごしてもらうためには室内環境の整備はもちろん、ライフステージごとや季節ごとに気をつけなければならないことがあります。
飼育のコツについては、関連記事をご確認ください。
ペキニーズの被毛ケア

カット法
ペキニーズはロングヘアーの犬種なので、様々なカットが楽しめます。
「ライオンカット」や「サマーカット」のほか、日々のお手入れのしやすさを重視した「丸刈り」などがありますよ。
抜け毛対策
ペキニーズはダブルコートの犬の中でも特にアンダーコートの量が多いので抜け毛は多いです。
皮膚疾患を予防するためにも、小まめなブラッシングが欠かせません。
ペキニーズの寿命・病気

寿命・病気
ペキニーズの寿命はおよそ13年で、小型犬としては平均的です。
比較的丈夫な犬種といわれますが、「椎間板ヘルニア」「鼻腔狭窄」「白内障」などに気をつけてくださいね。
涙やけ
ペキニーズは涙やけになりやすい犬種といわれています。
これは目が大きくゴミなどが付着しやすいために涙が過剰に分泌されやすいからです。
涙やけについては関連記事をご確認ください
ペキニーズの迎え入れ

迎え入れ費用
ペキニーズの迎え入れにかかる費用は、およそ25万円です。
白一色の「ホワイト」や白地に1~2色の班が左右対称で体に入る「パーティーカラー」の場合は、通常より高くなる傾向があります。
迎え入れ先
ペットショップで扱われること少ないため、「ブリーダー」「里親」からの迎え入れがメインとなります。
それぞれにメリット・注意点があるので、自分にあった最適な方法で迎え入れるといいですよ。
里親
保健所やインターネットなどでも探すことはできますが、日本には「ペキニーズレスキュー」という愛護団体もあります。
ペキニーズレスキューについては関連記事をご確認ください。
ペキニーズのミックス犬

ペキニーズには、他の犬種をかけ合わせたミックス犬がたくさんいます。
ペキニーズとトイプードルをかけ合わせた「ペキプー」や、ミニチュアダックスフンドとかけ合わせた「ペキックス」など、魅力的な犬種ばかりです。
まとめ

この記事では、ペキニーズの飼い方について紹介しました。
すでに飼育している、これから飼育を考えている皆様のお役に立てる情報があれば幸いです。
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