エジプトコブラの種類は?野生下での餌や天敵は?

エジプトコブラはアフリカ大陸北部を中心に生息しているヘビで、「アスプコブラ」とも呼ばれます。

インドコブラと並んで、最もよく知られている毒ヘビの一種ですよ。

この記事では、エジプトコブラの種類や野生下での餌、天敵についてまとめました。

 

エジプトコブラの体色の種類は?

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体色の種類

  •  褐色(基本色)

 

 褐色(基本色)

エジプトコブラの体色は、基本的に褐色です。

ただ、体色には個体差があり、「黄褐色(黄色がかった茶色)」「赤銅色」「黄色みがかった灰色」「黒褐色(やや黒みがかった茶色)」とさまざまですよ。腹板と呼ばれる腹部は白色をしています。体に黒褐色の模様がある個体もいますが、模様は大小さまざまでバンドのような幅の広い柄が入ることもあります。

ちなみに、エジプトコブラは分布域によって数種類に分けることが出来ますよ。ノーマルタイプの「Naja haje」以外に、「N. h. arabica」と「N. h. legionis」などの亜種がいます。

モロッコに生息している「N. h. legionis」は「モロッコ個体群」とも呼ばれ、全身がほとんど黒褐色をしていますよ。アラビア半島に生息している「N. h. arabica」は、頭部が黒色で黄色い体をしています。

 

エジプトコブラの餌、野生化では何を食べている?

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野生化での餌

  • ヒキガエル
  • 小型の動物
  • ハ虫類や鳥類の卵

エジプトコブラの食性は動物食です。

「カエル」が好物で特にヒキガエルを好んで食べますが、「トカゲ」「ヘビ」「ネズミ」「ニワトリ」「爬虫類や鳥類の卵」を食べることもありますよ。

エジプトコブラは獲物の体にかみついて牙から毒を注入します。神経毒によって麻痺させてから丸のみにして食べますよ。

 

エジプトコブラの天敵はいる?

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天敵

  • ラーテル
  • マングース

エジプトコブラの天敵は、「ラーテル」「マングース」です。

世界一怖い物知らずの動物としてギネズブックに登録されているラーテルは、食欲旺盛でヘビも餌にしますよ。コブラ科の「神経毒」に対する免疫があるので、かまれても亡くなることはありません。

マングースもコブラ科のヘビが持つ「神経毒」の免疫があります。戦って必ず勝てる相手ではないのでめったなことでは獲物にしませんが、エジプトコブラが小さいうちは、数少ない天敵となりますよ。

ちなみに、エジプトコブラは危険がせまると「フード」と呼ばれる首の部分を広げて敵を威嚇しながら「シュー」という噴気音を出します。敵が逃げない場合は死んだふりをすることもあります。

 

生息地では信仰の対象にもなっている!

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エジプトコブラは毒蛇として畏怖の対象にもなっていますが、ネズミを捕食する農業の守り神としても昔からの信仰対象にもなっていますよ。