犬の散歩まとめ!しつけ、時間、回数、距離は?拾い食いを防ぐには?

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愛玩動物看護師
監修者:渡邉鈴子

栃木県生まれ。帝京科学大学にて4年間、動物看護学をはじめとした動物関連の科目を学び、2023年5月には愛玩動物看護師免許を取得。これまでにうさぎや猫の飼育経験あり。現在では、ペット栄養管理士の資格取得に向けて勉強中。

犬を飼ったら、毎日の散歩タイムが楽しみになりますよね。

適度な散歩をする上で大事なしつけ、散歩の時間や回数、距離、また散歩に行くときの持ち物についてチェックしておきましょう。

多くの飼い主さんが困る「拾い食い」を防ぐ方法についてもご紹介します。

 

犬の散歩をしないとどうなる?

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犬の散歩には様々なたくさんの良いことがあります。

運動不足を解消して健康な肉体の維持や増進をします。筋肉は衰えてしまうと回復に時間がかかってしまいます。また有酸素運動は自律神経や脳を活発にする作用があります。食欲増進や便通の促進、快眠などに繋がりますよ。

犬は集団行動をする動物で社会性を持っています。散歩中に出会った他の犬とのコミュニケーションだけでなく飼い主さんとの関係を深くしてくれるものでもありますよ。

散歩について具体的な内容はこちら

 

子犬はいつから散歩していいの?

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子犬の散歩はワクチン接種が終わってからが良いですよ。

それより前だと十分な免疫力がつけられてなく、地面や他の犬との接触で感染症にかかってしまうことがあるからです。地面を歩かせるのは一般的には2回目のワクチン後でおよそ生後3ヶ月程度が目安です。

それ以前なら飼い主さんが抱っこしながら散歩したり、カートやバッグにいれてあげると安心です。ただ、空気感染の可能性もあるので絶対的に安全というわけではありません。

 

散歩の前に首輪とリードに慣れさせるのがしつけのコツ

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散歩に出かける前に、まずは首輪とリードに馴れさせる必要があります。

飼い犬を首輪とリードなしで散歩することは、周囲の人を危険や迷惑になりうるので避けましょうね。最初は室内でかまいませんので練習をすることが大切です。

具体的には、「首輪とリードをつけ、飼い主とつかず離れずの距離を保っていればご褒美のおやつをあげる」ということを学習させましょう。

 

散歩前に犬がトイレをするようにしつける

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犬と散歩をするときは、飼い主が自分のペースを意識して主導権を握るようにします。

犬は飼い主との主従関係を認識することで飼い主への信頼を深めます。犬にとって、頼れるリーダーがいればそのリーダーに従うのが一番楽なことです。また、散歩の前になるべくトイレを済ませておきましょう。

散歩の際、外でフンや尿をさせる習慣をつけてしまうと、犬は「トイレは外でするもの」として学習してしまい、それ以降も繰り返してしまいます。

 

犬の散歩、時間、回数、距離は?

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犬によって必要な運動量は異なります。体の大きい犬、若い犬、運動が好きな種類の犬ほどたっぷりの運動量を確保する必要があります。

小型犬の場合は「1回20〜30分の散歩を1日に2回」、大型犬の場合は「1回30〜60分の散歩を1日に2回」が大まかな目安です。

犬や飼い主のペースにもよりますが、距離としては20〜30分なら1〜2キロ程度、30〜60分なら3〜4キロ程度になります。

もちろんこれらは目安なので、犬の反応を見て散歩の時間や距離を調節しましょう。散歩から帰ってきても元気があるようなら延長して構いません。

逆に散歩から帰った後でくたびれているようなら、散歩の時間が長かった可能性があるので、次回以降の散歩のときに短くするように調整してあげてくださいね。

具体的な散歩の方法やルールについてはこちら

 

雨の日の散歩は?

雨の日は散歩に行くかどうか悩んでしまいますよね。

愛犬にとっては雨の日はいつもと違う知らない世界です。雨の日もすすんで散歩することで雨の環境や雨具に慣れることができ、緊急時に雨の中を移動しなければならなくなったときでもパニックになりにくいメリットがあります。

愛犬の体を雨や泥から守るために、レインコートやドッグブーツなどを利用するといいですね。散歩後のケアが楽になるだけでなく、転倒時の怪我を防ぐ役割を持ちます。

散歩後はタオル・ドライヤーでしっかりケアをして、皮膚トラブルや風邪などを未然に防いであげてくださいね。

ドライヤーを嫌がる犬は、お部屋に入れるだけで快適に乾かせる「ペットドライルーム」がおすすめですよ。

 

散歩に行くときの持ち物

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散歩に行くときに必要なもの、あると便利なものをご紹介します。これらのものを散歩専用のバッグにまとめておきましょう。

 

首輪、リード

思わぬ脱走事故や飛び出しを防ぐため、必ず用意しましょう。

リードの長さは小型犬で3メートル、中型犬・大型犬で5メートル程度が目安です。少し長めで余裕があるものだと、犬がのびのびと動きやすいですよ。

 

ビニール袋、ティッシュペーパー

道端で犬がフンをしたときに使います。家の外で犬がフンをした場合、必ず片付けるのが飼い主としてのマナーです。

 

ペットボトルの水、水筒など

犬と飼い主両方の水分補給のために持っていきましょう。外で水をよく飲む犬であれば水飲み皿もあると便利です。

犬が外でフンや尿をした場合、マナーとして流すのにも使います。

 

犬の身元がわかるもの

首輪に取り付ける迷子札など。万が一、飼い主とはぐれて迷子になってしまったときの手がかりになります。

 

犬用のレインコート

雨や雪の日に散歩をする場合、体が冷えすぎないようにレインコートを着せてあげましょう。

簡易的なものから、足元まで覆う本格的なものまで種類が豊富に揃っていますよ。おしゃれなものを着せてあげるのも散歩が楽しくなるポイントですね。

散歩中に犬が拾い食いをしないためのしつけ

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室内飼いのときとは異なり、路上での犬の拾い食いは嫌な気がしますよね。

犬は人間に比べて胃腸が丈夫にできているため、腐りかけのものでも少量なら食べても平気だといわれています。

しかし、犬にとって有害な食べ物まで口に入れてしまうと命の危険にもつながります。そこで、飼い主が許したもの以外は口に入れさせないようなしつけが必要になってきます。

拾い食いをやめさせるためのしつけには「その場で」ご褒美と罰を与えることが大切ですよ。具体的には、1回の散歩を通して、食べ物が落ちていたにも関わらず拾い食いをしなかったときにご褒美となるおやつを与え、逆に拾い食いをしてしまったときにはその場で罰となるように叱ります。

ご褒美に関しては最初は毎回与え、2回に1度に減らし、4回に1度に減らし、という具合で徐々に減らしていきましょう。継続してしつけを行うことで犬も学習してくれますよ。

散歩中の拾い食いなどに関して詳しくはこちら

 

散歩中のトラブルはしつけが大切

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犬と散歩に出かけると、路上にはさまざまな誘惑や障害があり、犬が歩かなかったり、リードを引っ張ったりして困惑するかもしれません。

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