エメラルドツリーボアの種類は?野生下での餌や天敵は?

エメラルドツリーボアは、アマゾンを代表するヘビの一つです。

アマゾン川流域に広く生息しているので地域による模様の差異も見られますが、それぞれがとても美しい体色をしていますよ。

この記事では、エメラルドツリーボアの種類や餌、天敵についてまとめました。ぜひ参考にしてくださいね。

 

エメラルドツリーボアの体色の種類は?

エメラルドツリーボア7

体色の種類

  • アマゾンベースン
  • スリナム、ガイアナ

エメラルドツリーボアには亜種はいませんが、生息している地域によって色の濃淡や模様などが異なります。

日本では「アマゾンベースン」「スリナム産」「ガイアナ産」などが流通していますよ。

 

アマゾンベースン

エメラルドツリーボアの中でも有名なのがアマゾンベースンです。エメラルドツリーボアの中でも大きく、大人しい個体が多いと言われています。

名前の通りアマゾン盆地の一地域を産地とする個体で、「深みのある緑の体色」と「背中の斑紋をつなぐように縦に貫く白いライン」が特徴的です。

体色は背面から側面にかけてが鮮やかな緑色で、上下の顎から腹部は黄色みがかったクリーム色をしています。地域によっては白い斑や暗色の模様が入っていたり、キャリコ模様になっている個体、模様が全くない個体など様々です。

幼蛇は全身が赤褐色(赤っぽい茶色)や黄色であることが大半ですが、まれに成体と同様の全身グリーンの個体もいますよ。

 

スリナム、ガイアナ

日本で流通しているエメラルドツリーボアは、スリナム産やガイアナ産の個体が多いですね。

「明るめの黄緑色の体色」と「横縞のような斑紋」が特徴的なヘビですよ。斑紋が三角形をしている個体もいます。

サイズはアマゾンベースンと比べると小さめですよ。

 

グリーンパイソンとそっくり?

エメラルドツリーボアは、東南アジアなどに生息しているグリーンパイソンと色や模様が類似していることでも知られています。

この2種は別種ですが、生活環境が似ていることによる「収斂進化(環境に合わせ、種にかかわらず同じように進化する事)」の一例とされていますよ。

エメラルドツリーボアとグリーンパイソンは、頭の形や口周りにある赤外線を感知する器官(ピット)の数などの違いで見分けることが出来ます。

 

エメラルドツリーボアの餌、野生化では何を食べている?

エメラルドツリーボア12

野生化での餌

  • 小型哺乳類
  • 小型鳥類
  • 爬虫類

エメラルドツリーボアの食性は動物食です。

野生下では主に「小型哺乳類」や「小型の鳥類」「トカゲ」「カエル」などの餌を食べていますよ。幼蛇の食性も大人のヘビとあまり変わらず、主に「小型の爬虫類」や「カエル」を食べていることが分かっています。

ピットを使って獲物となる鳥や哺乳類などを樹上で捕食、細長い体で絞殺してから丸呑みしてゆっくり消化しますよ。樹上でとぐろを巻いた姿勢でいることが多いので、地上で暮らす他のヘビに比べるとエメラルドツリーボアの食餌は少なめです。

 

エメラルドツリーボアの天敵はいる?

エメラルドツリーボア1

天敵

  • 猛禽類
  • ジャガー

エメラルドツリーボアは主に樹上で生活していますが、大きな猛禽類やジャガーなどの肉食獣が天敵となります。

ジャングルの緑に溶け込めるような体色や樹上でとぐろを巻いてジッとしている事が多いのも、こうした天敵から身を守る為なのかもしれませんね。

 

世界に一つだけの模様を持つエメラルドツリーボアを見つけよう!

エメラルドツリーボア2

エメラルドツリーボアは、背中にある斑紋が個性的であることも魅力の一つです。

中でも綺麗な縦ラインが入ったアマゾンベースンは特に人気がありますよ。

流通が多い種とは言えませんが、爬虫類専門店では実際に展示されていることもあるので自分の目で見て気に入った色味や斑紋をしているエメラルドツリーボアを探してみてくださいね。