マヒワの特徴は?生態や分布、鳴き声は?

マヒワは、スズメ目アトリ科に分類される鳥です。

群れで生活することが多く、みんなで元気よく鳴くので賑やかな可愛らしい鳥ですよ。

この記事ではマヒワの特徴や生態、分布、鳴き声についてまとめました。

 

マヒワの特徴は?

マヒワ1
大きさ 12~13cm
外見の特徴 黄色い体色(オス)
太い翼帯になる翼中央付近の黄色まだら(オス)
黒くなっている額から頭頂・目先・喉(オス)
黄色みが淡い体色(メス)
体下面にある褐色の縦まだら(メス)
背中にある黒い縦まだら(メス)
凹型をしたしっぽ(共通)

マヒワの大きさは12~13㎝ほどです。スズメよりも一回り小さいサイズですよ。

オスは顔から体下面が黄色く、額から頭頂・目先・喉・頬が黒っぽくなっています。背中は緑色を帯びる黄色で、細く黒いまだら模様がありますよ。翼としっぽは黒く、羽の中央にある黄色い筋模様が太い翼帯になります。風切羽の縁としっぽの付け根も黄色くなっています。

メスは全体的に黄色みが薄く、背中の黒いまだら模様が明瞭です。体下面は白っぽく、赤茶色のまだら模様が全体的に目立ちます。

しっぽはオス・メス共に短く、凹型をしていますよ。

 

マヒワの生態は?

マヒワ2

生態

  • 植物食
  • 群れで生活
  • 繁殖

植物食

マヒワの食性は植物食です。「植物の種子や芽」「植物の葉」「植物の実」「昆虫」などを食べます。

松ぼっくりなどを小さなくちばしで上手にこじ開けて中の種子を食べますよ。木の上を活発に動き回って餌を探し、時には逆さまの状態で餌を取ることもあります。

 

群れで生活

単独で行動することはほとんどなく、群れを作って生活しています。

冬先になって枯れ木にマヒワの群れが止まっている姿は、まるでたくさんの花が咲いたようで綺麗ですよ。

 

繁殖

繁殖期になると番(つがい)になり、樹上に木の枝や苔・草・獣毛などを組み合わせた巣を作って営巣します。

一腹卵数は5~7個で、約11~14日のメスによる抱卵を経て孵化します。ヒナはおよそ13~15日で巣立っていきますよ。

 

マヒワの分布は?どこに生息している?

マヒワ4

マヒワはヨーロッパ・アジア東部・北アメリカ・中央アメリカの山地などに分布しています。

寒い地域に住むマヒワは冬になると中国や朝鮮半島・日本などに渡り、越冬します。

日本では「冬鳥」として親しまれていますよ。各地に飛来し、平地から山地にかけての針葉樹林などに生息します。北海道や本州北部では「留鳥」として留まり、夏には繁殖も行います。

 

マヒワの鳴き声は?

マヒワ3

マヒワは「チュイーン、チュイーン」と高い声でさえずります。細い声ですが、群れで一斉にさえずるととても賑やかですよ。

 

色の名前の由来にも

マヒワ5

日本には「鶸色(ひわいろ)」という、緑がかった暗い黄色を指す色合いがあります。これはマヒワのオスの体の色を模してつくられました。

冬の無彩色な背景にマヒワの黄色はとてもよく目立ちます。静かな公園の木々の枝先を注意深く観察すると、華やかなマヒワの群れを見つけられるかもしれませんよ。