キジバトの特徴は?生態や分布、鳴き声は?

ヤマバトの別名でも知られるキジバトは、鳥綱ハト目ハト科キジバト属に分類される鳥です。地味な鳥だと思われがちですが、よく観察してみるとグラデーションが繊細で美しいですよ。

この記事ではキジバトの特徴や生態、分布、鳴き声についてまとめました。

 

キジバトの特徴は?

キジバト3

大きさ

  • 約33cm

外見の特徴

  • 体色は茶褐色~紫灰色
  • 翼と背中にある黒と赤褐色の鱗模様
  • 頭の側面にある青と白の横縞模様

キジバトは全長約33㎝、翼開長55cmほどの鳥です。

体色はオスメス共に茶褐色から紫灰色をしており、翼と背中には黒と赤褐色のうろこ模様がありますよ。頭の側面に青と白の横縞模様があるのも特徴的ですね。

ちなみにみに和名であるキジバトは、キジの雌に体色が似ていることが由来とされていますよ。

 

キジバトの生態は?

キジバト4

生態

  • 都市部への進出
  • 雑食性
  • 一夫一婦

 

都心部への進出

キジバトはもともと山里で繁殖をして冬になると市街地を訪れる漂鳥でしたが、近年では都心でも見かけるほど身近な野鳥になりました。

都内の公園はもちろん、近所の住宅地で見かけることも多いですよね。

 

雑食

雑食性であるキジバトは「果実」や「種子」を主に食べますが、「昆虫類」「貝類」「ミミズ」なども食べますよ。

 

一夫一婦制

キジバトは一夫一妻制ですが、番(つがい)の関係は長くは続きません。繁殖がうまくいかなかった場合は1回の繁殖サイクルだけで番を解消するパターンが多いですよ。

繁殖期は1年を通してあり、1回に2個の卵を産みます。抱卵日数は15~16日で夕方から朝までの夜間はメス、昼間はオスというように分担して抱卵します。ヒナは孵化後、約15日で巣立っていきますよ。

 

キジバトの分布は?どこに生息している?

キジバト2
キジバトは、ユーラシア大陸東部と日本に分布しています。

日本では北海道や本州北部に分布する個体は越冬のために南下する夏鳥ですが、それ以外の地域では国内で繁殖する留鳥として1年を通して観察する事ができますよ。

 

キジバトの鳴き声は?

キジバトのオスは、「デデッポッポー」という特徴的なさえずり声で鳴きます。主に早朝にさえずる事が多いですね。

また、餌を巡って喧嘩をしたり相手を追い出す場合には、いつもとは違う「プウー」という声で鳴きますよ。

 

身近で観察しやすい野鳥、キジバト

キジバト1
かつては山岳部で生息し人前に姿を現す事は滅多に無かったキジバトですが、最近では都市部などでも見かけることが増えてきました。

口から出すピジョンミルクで子育てをしたり、巣のつくりが雑だったりと他の鳥と異なる点が多い身近な鳥なので、観察してみると面白いですよ。