ニードルガーは南アジアから東南アジアの河川の下流汽水域に幅広く生息しています。
汽水域に生息していますが、成魚は純淡水でも飼育可能ですよ。
この記事ではニードルガーの繁殖方法について産卵から稚魚の育て方までをまとめました。
この記事でまとめたこと
ニードルガーの繁殖、必要な環境は?
必要な環境
- 葉の大きな水草
- 稚魚隔離用の水槽
- 汽水
ニードルガーは水草の裏に粘着性のある卵を産み付けます。この産卵ができるだけ上手くいくように大きめの葉の水草をたくさん植えてあげます。
ニードルガーは汽水域に生息する熱帯魚なので、稚魚は汽水で飼育してください。親魚に捕食されることを防ぐためにも隔離用水槽を準備しておくと安心ですね。
ニードルガーの繁殖方法、産卵は?
繁殖方法
- 自然繁殖
ニードルガーは、一般的な熱帯魚と同じように繁殖を行います。餌を十分に与えて飼育していると水草の裏に産み付けられた卵をみつけることができます。水草のたくさん植えられた水槽に何ペアかで混泳させると繁殖が成功しやすいですよ。
繁殖にはオスメスのペアを揃える必要がありますが、見た目でみわけることができますよ。オスは背びれと尾びれの縁が黒くなっています。
産卵の前兆
メスは抱卵すると若干お腹が大きくなってきます。卵を持ったメスは水槽内では午前中に産卵を行うことが多いですよ。
卵の隔離
ニードルガーは肉食性が強いため親魚からの捕食を避けるために卵は隔離してあげます。植え付けられた水草の葉ごとちぎって隔離してしまうと楽ですよ。
ニードルガーの稚魚、育て方は?
稚魚の餌
- イトミミズ
- 小型魚の稚魚
水質
- 海水の5分の1塩分濃度
成魚との合流時期
- 生後6ヶ月〜1年
ニードルガーは産卵してから10日ほどで孵化します。稚魚の大きさは12mmほどです。
餌
ブラインシュリンプをはじめ口に入る大きさのイトミミズやグラミーの稚魚を餌にします。ブラインシュリンプを与える飼い主さんが多いですよ。
水質
淡水でも飼育できますが、稚魚はなるべく汽水で飼育するようにします。塩分濃度は海水の5分の1程度がオススメですよ。汽水は熱帯魚ショップや通販などで購入することのできる「海水の素」を使って作ってあげてください。
合流の時期
生後6ヶ月〜1年で成魚と比較しても劣らないほどの十分な大きさに成長したら、元の飼育水槽に合流させてください。成魚を純淡水で飼育しているのであれば、徐々に水合わせをする必要があります。
有名ではないが飼いやすい熱帯魚
ニードルガーの成魚は純淡水でも飼育することができますが、稚魚の育成は汽水が無難といえます。水草の裏に植え付けられた卵をみつけたら、隔離用の水槽に汽水を準備して移しかえるのがオススメです。
またニードルガーの肉食性を考慮して成魚との合流はしっかりと成長するまで待ってから行うと安心ですね。あまり有名な熱帯魚ではありませんが、グッピーやクマノミと同じように飼育しやすい熱帯魚ですよ。