ゴールデン・デルモゲニーの繁殖方法まとめ。産卵から稚魚の育て方まで

安価で販売されており、初心者でも飼育が簡単なゴールデン・デルモゲニー。繁殖の難易度も低く、「普通に飼育していたら稚魚が産まれていた!」なんてこともあるくらいです。

今回はゴールデン・デルモゲニーの繁殖方法について、産卵から稚魚の育て方までを詳しくまとめました。

 

ゴールデン・デルモゲニーの繁殖、必要な環境は?

素材

必要な環境

  • 産卵用のケース

ゴールデン・デルモゲニーの繁殖には特別に準備するものは「産卵用のケース」くらいです。出産の兆候が親魚にみられたら、ケースに移してあげてください。

産まれてくる稚魚を安全な環境で育てることができますよ。

 

ゴールデン・デルモゲニーの繁殖方法、産卵は?

素材 水槽

繁殖方法

  • 卵胎生

ゴールデン・デルモゲニーは卵胎生の繁殖方法をとります。そのため「グッピー」や「プラティ」などの卵胎生メダカと同様に繁殖をします。

卵胎生とは、メスが卵を孵化(ふか)するまでお腹の中に溜め込み、稚魚が孵化してから外に産みだすという産卵方法です。

卵胎生をとる熱帯魚は、卵をかえす手間がなく他の熱帯魚による食卵の危険性もないため、繁殖がスムーズに成功しやすいのです。

 

出産の前兆

出産が近くなるとメスのお腹が大きく膨らんできます。この変化はわかりにくい場合もあるので日頃から観察するようにしてくださいね。

 

稚魚の隔離

ゴールデン・デルモゲニーの親は自分の産んだ稚魚を食べてしまいます。そのため「ホテイアオイ」や「ウキゴケ」などの浮草をたくさん浮かべて稚魚の隠れ家を作るのが一般的です。

確実に食卵を防ぐためには、出産する前に親魚を産卵用のケースから隔離しても良いですよ。お腹がへこんで出産が終わった親魚はすぐに産卵用のケースから出してあげてくださいね。

 

ゴールデン・デルモゲニーの稚魚、育て方は?

素材 水槽

稚魚の餌

  • ブラインシュリンプ

水質

  • 親魚の水槽と同じ水

成魚との合流時期

  • 生後1~3ヶ月

 

稚魚の餌

卵胎生の熱帯魚は卵から孵化(ふか)してから産まれてくるため、ヨークサックの栄養を使い切っています。そのため稚魚が産まれた次の日から餌を与えるようにしてください。

稚魚は定番の「ブラインシュリンプ」を食べてくれますよ。沸かす手間はありますが、栄養が多いためすぐに親魚と合流できるサイズまで成長させることができますよ。

 

水質

産卵用のケースも隔離している場合も今まで親魚を飼育していた水質で問題ありません。アルカリ性への偏りや、強い酸性への偏りに注意してあげてくださいね。

 

合流の時期

生後1~3ヶ月ほどすると稚魚が成長してきます。大きめの個体から入れてみて、親魚に食べられないようでしたらどんどん合流させてあげてください。

 

ひと手間で繁殖率UP!合流時期が重要!

ゴールデン・デルモゲニーは卵胎生であることから繁殖させやすいです。稚魚を「産卵用のケース」に隔離すると親魚からの捕食を防げるのでより繁殖の成功率があがりますよ。

親魚と合流する時期は、成長スピードに個体差があるため、1匹ずつ大きさを見極める必要があります。

育てた稚魚が合流させて食べられてしまうとかなしいですよね。焦らず慎重に稚魚の成長を見守ってあげてくださいね。