チョウゲンボウの特徴は?生態や分布、鳴き声は?

チョウゲンボウはタカ目ハヤブサ科に属する猛禽類の一種です。

体をやや斜めに傾けたままホバリングして飛び姿が特徴的です。近年では都市部のビルや橋にも巣を作るためみかけることが多くなりました。

この記事ではチョウゲンボウの特徴や生態、分布地域、鳴き声などをまとめました。

 

チョウゲンボウの特徴は?

チョウゲンボウ

大きさ

  • オス:33cm
  • メス:38cm

外見の特徴

  • 丸い頭
  • 鋭い瞳
  • オス:やや青みがかった灰色の羽毛
  • メス:赤みがかった褐色の羽毛

チョウゲンボウの大きさはオスが33cm、メスは38cmほどでメスのほうが大きいです。ハトとほぼ同じ大きさですよ。フクロウなど他の猛禽類に比べて小型な鳥といえます。

体は丸い頭と鋭い瞳が特徴的で、飛行中の空気抵抗を抑えられるよう進化を遂げています。猛禽類の特徴ともいえる獰猛さはきちんと兼ね備えていますよ。

羽毛の色はオスとメスで異なります。オスは頭と尾が青みがかった灰色であり、メスは赤みがかった褐色の羽毛をしています。黒い斑点模様はどちらも共通していますよ。メスはオスよりも翼が鋭く尖ってみえるのも特徴の1つです。

 

チョウゲンボウの生態は?

チョウゲンボウ

生態

  • ホバリング
  • 紫外線を感知
  • 繁殖場所

チョウゲンボウは主にハタネズミやミミズ、モグラ、爬虫類、昆虫を捕獲て餌にしています。特徴的な生態は「ホバリング」「紫外線を感知できること」「繁殖場所」があげられます。

 

ホバリング

チョウゲンボウは「ホバリング」とよばれる低空飛行をして一点に停止するという飛行法を行います。獲物を定めると一気に急降下して捕獲するのです。

 

紫外線を感知

チョウゲンボウをはじめ猛禽類の多くは、人間には感知することのできない紫外線を感知することでハタネズミやうさぎなど獲物の存在を確認しています。

 

繁殖場所

チョウゲンボウの繁殖は天敵の少ない断崖で巣を作って行われていましたが、20世紀の後半頃から都市部のビルや橋など、人工物でありながら人の手が入りにくい場所で巣作りする様子も確認されています。

 

チョウゲンボウの分布は?どこに生息している?

チョウゲンボウ

チョウゲンボウの生息分布はロシア北部から東南アジアまで広く、主に草原や川原、農耕地に生息しています。

温暖な地域を好むので寒帯地域で生息するチョウゲンボウは夏の終わりから秋にかけて温暖な地域へ渡来します。

日本でも北海道から九州まで全国的に確認できます。北海道や東北地方など寒冷な地域では確認できる個体数は少ないようですよ。

 

チョウゲンボウの鳴き声は?

チョウゲンボウは「キィ、キィ、キィ」と高くて短い声で鳴き、さえずる時は「ケェケェケェケェ」と鳴き声がだんだん高くなっていきます。

 

フクロウの次にポピュラーな猛禽類!

チョウゲンボウ

チョウゲンボウは日本に生息する猛禽類の中ではフクロウの次にポピュラーな鳥といえます。

特徴や生態を知ることでぐっと身近に感じることができますよね。空を眺めてみてください。今飛んでいる鳥はもしかしたらチョウゲンボウかもしれませんよ。