アカハラはスズメ目ツグミ科に属する野鳥です。
昔から、茶色いツグミと書いて「茶鶫」と呼ばれています。現在ではお腹が赤くみえることから「アカハラ」とよばれていますよ。
この記事ではアカハラの特徴や生態、分布、鳴き声についてまとめました。
アカハラの特徴は?
大きさ
- 約24cm
外見の特徴
- 頭部と背中が茶褐色
- 胸部からわき腹部はオレンジ色
アカハラの大きさは全長が約24㎝です。ツグミやムクドリとほとんど同じ大きさですね。
頭部と背中はオリーブ褐色のような色合いですよ。オスは頭部の黒味がすこし強くなり、くちばしから目にかけて黒色が広がっていますよ。オスメス同色とされますが、メスのほうが淡い色合いになっていますよ。
胸部からわき腹部にかけての赤〜オレンジ色は名前の由来となっています。
アカハラの生態は?
生態
- 本州中部以北で繁殖
- 落ち葉返し
本州中部以北で繁殖
アカハラの繁殖場所は本州中部以北の平地や高原、山林で、夏になると飛来しますよ。つがいになると直径300mほどの狭い範囲で縄張りを作ります。
木の上に枯れた細枝やコケ、泥で作ったお椀型の巣をつくりますよ。5~8月には3~5個の卵を産みます。
メスは抱卵してから11~14日でふ化します。ヒナも生後11~14日ほどで巣立ちます。
落ち葉返し
アカハラは雑食ですが動物食がメインで、昆虫類やミミズを好んで食べますよ。餌は落ち葉の下に隠れていることが多いですね。
カサカサ音をたてながら、落ち葉に顔をつっこんで葉をひっくり返して餌を探します。特徴的な餌の探し方なので「落ち葉返し」と呼ばれていますよ。
アカハラの分布は?どこに生息している?
アカハラの繁殖地は主に日本になります。北海道、本州と四国の一部が繁殖地になりますよ。
繁殖期を終えた秋冬には、中国南部、台湾、フィリピン北部に南下します。
日本では九州と沖縄、本州と四国の一部が越冬地になりますね。主に平地に生息していて、街中の公園でみかけることもありますよ。
アカハラの鳴き声は?
アカハラのさえずりは「キョロロン」「キョロン」「チー」と澄んだ鳴き声です。繁殖期になると林から聞こえてきますよ。
地鳴きは「シー」「ツィー」などです。飛び立つときには「クワックワッ」と鳴きますよ。
バードウォッチングで発見しやすい野鳥
北海道では夏鳥、九州と沖縄では冬鳥、本州と四国では留鳥になりますよ。
「キョロロン、キョロン、チー」というわかりやすい鳴き声と「落ち葉返し」のときの大きなガサガサという音から、バードウォッチング等では発見しやすい鳥です。
ただ、警戒心が強いので近づきすぎるとすぐに逃げてしまいますよ。