ヌマチチブの混泳や餌、寿命、大きさ、水槽は?

ヌマチチブは「サハリン」や、日本では北海道から九州まで広い範囲に生息している熱帯魚です。川遊びで捕まえて、そのまま飼育する飼い主さんも少なくありませんよ。

この記事では、ヌマチチブと他の淡水魚との混泳や餌、寿命や大きさ、飼育の際の水槽環境についてまとめました。

 

ヌマチチブは混泳できる?

素材 藍藻

ヌマチチブは他の魚に対して凶暴な淡水魚です。混泳は向かないので単独飼育が望ましいです。「体の大きさ」「同種間」「遊泳層」の3つの観点から、ヌマチチブと他の魚との混泳についてまとめました。

 

体の大きさ

口に入ってしまうサイズの小さな熱帯魚やエビ類は混泳するとすぐに食べられてしまいます。

ヌマチチブは自分よりも体の大きい熱帯魚にも攻撃を仕掛けるので、混泳相手はどんどん弱っていってしまいます。それ以上大きなアロアナなどとの混泳では、逆にヌマチチブが食べられてしまう可能性があります。ほとんどの熱帯魚との混泳は向きません。

 

同種間

同種間で群泳を好む熱帯魚も多いですが、ヌマチチブは同種間でも激しく争います。一番大きくて強い個体が他のヌマチチブをいじめて殺してしまうのです。

 

遊泳層

遊泳層がことなる熱帯魚同士は一般的に混泳が可能なことが多いですが、ヌマチチブには当てはまりません。遊泳層の異なる「タナゴ」などと混泳させても、遊泳層を無視してすぐに攻撃をしかけにいきます。

 

ヌマチチブの餌は?

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  • 生餌の赤虫
  • 糸ミミズ
  • ザリガニ用の餌

ヌマチチブは肉食魚なので、「生餌」には高い嗜好性を示します。生きた「赤虫」や「糸ミミズ」は大好物の餌ですよ。

これらの生餌は底砂の砂利に潜り込んで逃げる習性があるので、食べてくれるように与え方を工夫するか、水槽に砂利はしかないことがオススメです。

またヌマチチブ同様に肉食である「ザリガニ」の餌もよく食べてくれますよ。生餌と違って長期保管もできるのでおすすめです。

 

与える量

一概に何gとはいえませんが、食べ残しの量で判断してください。寒い時期には食欲が落ちるので、少なめに調節してあげてくださいね。

 

ヌマチチブの寿命や大きさは?

素材 環境保護

寿命

  • 1年

大きさ

  • 15cm

ヌマチチブの寿命は短く1年ほどです。1年間で稚魚から成熟しきり、産卵と同時にオスメス両方とも死んでしまいます。

成魚の大きさは15cm程なので1年間で10cm以上大きくなる計算です。成長スピードの早い熱帯魚といえますね。

 

ヌマチチブの飼育、水槽は?

素材 バードウォッチング

水槽環境

  • 水質:pH6.0~7.5
  • 水温:20~25℃

ヌマチチブは日本の川や湖沼によく生息している淡水魚なので、日本の環境に住み慣れているといえます。水質はpH6.0~7.5ほどの中性付近の弱酸性、水温は20~25℃ほどが適切ですが28℃くらいまでなら対応してくれます。

夏冬には「ヒーター」や「クーラー」無しで飼育することもできますが、あまりの高水温や低水温はストレスになり寿命を縮める結果となります。

 

日本に住むヌマチチブ

愛くるしい顔のヌマチチブですが、性格は凶暴で他の熱帯魚との混泳は困難です。単独飼育する場合にはあまり飼い主さんの手を焼かせませんよ。餌は保存がきく「ザリガニの餌」が楽でおすすめです。

日本に生息する淡水魚なので、少し親近感もわきますね。