いつかは来てしまうペットとのお別れ。限りある時間を、悔いのないように一緒に過ごしてあげてくださいね。この記事では犬種別の寿命の長さと、老犬期に気をつけたいことをまとめました。
目次
チワワの寿命
クリクリでウルウルした目がかわいい、世界で一番小さな犬種です。
平均寿命は約14~15歳で、日本では最長で25歳まで生きたチワワもいます。犬の中ではトップクラスの寿命です。死因は老衰が多いことから、シニア期間のケアをしっかりとすれば、長生きさせてあげることができますよ。
チワワは歯や歯茎の病気にかかる確率が高いのでドライフードであればお湯でふやかして柔らかくして食べさせてあげます。10歳を越えると消化器官が弱まり軟便になることがあります。一日の食事量を減らし回数を多くしてあげてください。
元から寒さに弱い犬種ですので、老犬期には特に室温に気をつけてくださいね。
ミニチュアダックスフンドの寿命
不動の人気を誇る、胴長で長い垂れ耳のかわいい小型犬です。平均寿命は約14~15歳で、日本では最長で22歳まで生きたミニチュアダックスフンドもいます。
14歳は人間の年齢に換算すると70歳ほどになります。先天性の病気を持った犬が多く売られているため、幼くして亡くなる個体もいます。基本的に年をとるのがゆっくりな犬種なので、健康な子は長生きする子が多いといえます。
老犬期では、歯が弱くなるのでドライタイプのドッグフードを柔らかいミルクやスープで柔らかくして食べさせます。常に新鮮な水を与えることも忘れないようにしてあげてください。
トイプードルの寿命
若い女性を中心に人気のトイプードルの平均寿命は約13~14歳で、日本では最長24歳まで生きたケースもあります。
都市部ではマンションで飼われることが多いので、散歩が少ないとストレスが溜まりやすくなり、寿命も短くなってしまうといわれています。
老年期は筋力維持と運動不足解消を兼ねて20分程度散歩をします。皮膚病対策のためにブラッシングでのケアもしてあげてください。
歯も弱くなってきますが、柔らかいものばかり食べさせるとさらに弱くなってしまうので、獣医と相談して噛み応えのある食事も取り込むようにします。
柴犬の寿命
和犬の代表格であり主流である賢い中型犬です。平均寿命は約12~13歳、日本では最長で21歳まで生きたケースもあるようです。
少し前まで柴犬は家の外で飼うことが主流でしたが、最近は室内飼いの柴犬が増えており、室内飼いによってフィラリアに感染して亡くなる柴犬が減少し、近年寿命が長くなっているといわれています。
13歳前後からは痴呆症に注意が必要で、痴呆症の犬種の8割は日本犬が占めています。幼犬期の頃から魚中心の食生活を心がけると良いですよ。
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ドーベルマンの寿命
番犬のイメージが強いドーベルマンですが、平均寿命は約10~11歳、日本での最長は18歳です。
とてもエネルギッシュな性格で、激しい運動が大好きなこともあり、心臓に負担を掛けてしまうことが多いようです。チワワやミニチュアダックスフンドと比較すると、少し短い寿命ですね。
老年期には「粘液水腫性昏睡」に注意が必要です。好発年齢は4~10歳で治療開始から12~24時間でほとんどの患犬が死亡するといわれています。飼い主が「甲状腺機能低下症」を長期間放置してしまうことで発症します。
ゴールデンレトリバーの寿命
金色の毛並みがとても美しい大型犬です。平均寿命は約10~11歳で、日本では最長で19歳まで生きたケースもあるようです。7歳を超えると体の機能が低下するので、食生活や環境を見直す必要がありますね。
環境変化への適応力も落ちるので、活の様々な刺激や変化にストレスを感じやすくなります。
ポメラニアンの寿命
ヴィクトリア女王に飼われた事で爆発的な人気になった小型犬で、平均寿命は12~16年です。日本記録は23歳ですがドイツでは24歳という記録が残っています。
ポメラニアンは20歳前後まで生きる個体も珍しくなく、健康面に気をつけてあげれば長生きな犬種です。
心臓が強くないので、老年期には特に注意が必要です。肥満に気をつけてくださいね。
ヨークシャーテリアの寿命
世界中で最も人気のあるテリアで動く宝石とも呼ばれている小型犬です。平均寿命は13~16年で日本記録は24歳です。
肥満と老化が原因になる「気管虚脱」を発症しやすい犬種なので、老年期に運動量が減ってきたら気をつけるようにします。
フレンチブルドッグの寿命
シワだらけの顔がとても愛嬌たっぷりな小型犬です。平均寿命は10~12年で日本記録は20歳です。
フレンチブルドッグは7~8歳前後から老化がみられます。「内臓機能の低下」「運動不足」「便秘」に注意してあげます。老犬期の食事には食物繊維の多い食事をあげるようにしてください。
「消化機能」や「循環機能」の低下で、感染症などに対する抵抗力が落ちるといわれていますので、「ケンネルコフ」などにも注意します。
他の有名犬種の寿命は?
シーズーの寿命
平均寿命は10~16年で日本記録は23歳です。7~8歳ころから老化がみられます。
ウェルシュコーギーの寿命
平均寿命は12~13歳、日本では19歳まで生きた個体がいます。体格のわりに運動不足になりがちな犬種です。
マルチーズの寿命
平均寿命は12~15年で日本記録は24歳です。10歳前後から老化がみられます。
パピヨンの寿命
平均寿命は13~15年で日本記録は23歳です。7歳を過ぎると徐々に体が衰え始め、10歳を過ぎると老化のサインがみえ始めます。
小型犬は大型犬より長生き?
小型犬の方が大型犬より寿命が長い傾向にあります。大型犬は体格に対して心肺機能が比較的弱いことが原因です。
また大型犬のほうがガン細胞の発生率も高いです。病気になるリスクが小型犬に比べて高いことも、大型犬の平均寿命を短くしている理由といえます。
長い時間を愛犬と過ごしたい方には小型犬が合っているといえますが、体の大きさに関わらず健康管理次第で寿命は伸ばせるといえます。生殖器関係の病気のリスクが減らす意味で、避妊と去勢もおすすめですよ。
犬の寿命、ギネスは?
ギネスワールドレコーズによると、世界で最も長く生きた犬はオーストラリアで牧牛犬として暮らしていたオーストラリアン・キャトル・ドッグの「ブルーイ」という名前の犬で、29年と5ヵ月を生きたそうです。人間の年齢にすると、なんと200歳以上を生きた計算になります。
日本で最も長く生きたのは「プースケ」という名前の雑種犬で、26年8ヶ月を生きました。
出典:Guinness World Records「oldest dog ever」
犬の寿命は普段の健康管理で変わる
犬の寿命は同じ犬種においても、普段のペットフードや飼育環境など、健康管理によって大きく差が出ます。平均寿命と最高寿命の差が大きい1つの要因ですね。
しっかりとしたケアをしてあげて、愛犬と長い時間を一緒に過ごしてくださいね。