フラワーホーンは「フラミンゴシクリッド」と「トリマクラートゥス」を交配して作られた新しい品種です。額のコブと体の側面にみられる横に並んだ黒い斑点が特徴の、人気の高い観賞魚です。
この記事では初心者にも飼いやすいフラワーホーンの混泳や、餌、寿命、飼育環境など飼育にあたっての基本情報をまとめました。
フラワーホーンは混泳できる?
混泳
- 単独飼育を推奨
フラワーホーンは同族との群泳飼育にも異族との混泳にも向きません。特にフラワーホーン同士の混泳では激しく争い、弱いほうがボロボロになるまで攻撃されてしまいます。
日本に輸入されるフラワーホーンは、観賞用の綺麗な見た目とは裏腹に凶暴な性格をする「オス」です。混泳しても繁殖には至りませんよ。
フラワーホーンは縄張り意識が強い熱帯魚で鋭い歯を持っているため、単独水槽での飼育が一般的ですね。
唯一フラワーホーンよりも大きな熱帯魚との混泳は可能ですが、フラワーホーンが攻撃される可能性がありますし180cmほどの大きな水槽が必要となります。
フラワーホーンにオススメの餌は?
オススメの餌
- フラワーホーン用の人工飼料
- 肉食魚用の人工飼料
- 冷凍飼料
- 生餌
フラワーホーンは基本的になんでも食べますが、より大きく美しい発色の成魚に育てるためには餌にもこだわりが必要です。
栄養が偏らないように、紹介した4種の餌をバランスよく与えることが健康に育てるコツです。
冷凍飼料は「赤虫」や「ピンクマウス」がおすすめですよ。生餌は「メダカ」や「金魚」「昆虫」などが適しています。
生餌の利点は追いかけてフラワーホーンが興奮することです。興奮すると額のコブの発色が鮮やかになるのです。体の幅も厚みを増すので見た目も良くなりますよ。生餌と人工飼料をバランスよく与えることが大切です。
フラワーホーンの寿命や大きさは?
寿命
- 10~12年
体長
- 30cm
フラワーホーンの寿命は10~12年とされていますが、日本に輸入されたのは2001年とまだ日が浅く、どれほど長生きするのかは統計的に不明な点がある現状です。
丈夫で病気知らずであるため初心者にも飼いやすいのですが、消化器系が弱く「消化不良」が原因で2年ほどで死んでしまうこともあります。
体長は30㎝とされますが、栄養バランスのいい餌の与え方をすることでもっと大きく成長してくれます。
フラワーホーンの飼育、適切な飼育環境は?
飼育環境
- 水温:28~30℃
- 水質:pH6.0~7.5
フラワーホーンの飼育で適切な水温は28~30℃ほどに少し高めがオススメです。東南アジアの気候と同じ環境に寄せてあげてください。
水質は神経質になる必要はありません。「カルキ抜き」という塩素を抜くために水道水をバケツなどに入れて、2~3日放置しておいた水槽がオススメです。
日本の水道水をそのまま水道水を水槽にいれて飼育することも可能です。水道水の基準はpH5.8~8.6でフラワーホーンの適切水質はpH6.0~7.5なので、ほとんどかぶっているといえます。
様子をみておかしいと感じたら、市販の「熱帯魚飼育等の水質検査 PHメーター ペーハー測定器」を使って測定してみましょう。2000円ほどで購入できますよ。
飼い主の顔を覚えるきれいな熱帯魚
フラワーホーンは金魚のように飼い主に懐く魚として知られています。美しい観賞魚を育て上げたい熱帯魚初心者にもおすすめですが、健康で長生きしてくれるきれいな観賞魚を求めている方にもおすすめできる熱帯魚です。
飼い主の顔を覚えてくれて、餌を与えると嬉しそうに愛嬌を振りまく姿は観賞魚というより「家族」に近い存在になってくれますよ。