ミドリフグの9つ習性は?繁殖や産卵条件、稚魚の育て方は?

小さく丸い体型がキュートなミドリフグ。多くの熱帯魚ショップで販売されており手頃に飼育できる熱帯魚の1種です。今回はそのミドリフグがみせる特有の習性や繁殖、産卵条件や稚魚の育て方についてまとめました。

 

ミドリフグの持つ特殊な習性

ミドリフグ

ミドリフグは、他の熱帯魚ではあまり見せることのない習性を持っています。飼育しているうえで「様子がおかしいな。」と思っても元気な証拠である場合もありますよ。

 

色が変わる

ミドリフグには体調によっての体色が変わる習性があります。お腹あたりが黒い時は「体調が悪い」「驚いてストレスが溜まっている」「水質が酸性に偏っていて合っていない」証拠です。

 

色が薄くなる

ミドリフグの色が変わるのは体調が悪い時だけではありません。ミドリフグが休んでいたり、眠っているときには、模様も含めて全体的に色が薄くなります。

 

跳ねる

ミドリフグは水面から跳びはねるような行動を頻繁にとります。もっとも事故につながりやすい習性ですよ。高くジャンプして水槽から出てしまうこともあるので、ふちまでしっかりと埋まるフタや金網をしてあげて対策します。小さいミドリフグだと小さな隙間からも飛び出してしまうこともあるので注意してくださいね。

 

眠る

いつもは元気なミドリフグが水槽の底の方でじっとしていて色が薄くなっていれば、それは眠っているときです。全てのミドリフグに当てはまるわけではありませんが、中にはしっぽを丸めてボールのように丸くなって眠る子もいてとてもかわいいですよ。

 

けいれんする

ミドリフグはたくさん動き回る魚なので、泳ぎの中でけいれんしているようなしぐさを見せることもあります。元気な場合は特に問題ないと思いますが、けいれんと一緒に呼吸が荒くなって、暴れるような泳ぎ方が見られるときは、アンモニア中毒になっている可能性があるため注意が必要です。

アンモニアはミドリフグにとって猛毒で、死んでしまうこともある危険なものです。食べ残しや排泄物から発生するので、見つけたらすぐ取り除くようにしましょう。アンモニアを分解するバクテリアを十分に発生させておくことも大切です。アンモニア中毒でのけいれんは末期症状ともいえるので、そうなる前に水換えを行うなどの対処をしてあげてくださいね。

 

 

上下に泳ぐ

ミドリフグ特有の行動で水槽の底から水面へ上がったり下がったりしながら泳ぎます。特に体調が悪くない元気な時の行動なので、心配する必要はありませんよ。

 

砂を口に含む

熱帯魚の中では珍しく、ミドリフグは歯が伸び続けてしまう魚なので、自然界では硬いものを噛むことで歯を削っています。しかし市販の餌は柔らかいので歯が伸び続けてしまいます。底砂のサンゴ砂を噛んで歯を削るのです。

 

ミドリフグの繁殖、初心者には難しい?

ミドリフグ

ミドリフグの繁殖を水槽で行うことは難しいです。ミドリフグは気性が荒く、2匹以上飼うとオスメス関係なく喧嘩をしてしまうからです。飼育は単体でが望ましいので、初心者が繁殖を行うのはかなりのハードルですよ。

オスメスの見分けもつきにくいです。自然界では春が繁殖期のようですよ。

 

ミドリフグの稚魚、育て方は?

ミドリフグ

ミドリフグは成長に伴って飼育環境を変える必要がある熱帯魚です。特に水槽の塩分濃度が大切で、稚魚は海水の4分の1倍、成魚は1倍程度が適切ですよ。

また、歯が伸びすぎると餌が食べられなくなってしまうため、定期的に歯をニッパーで切ってあげる必要もありますよ。ミドリフグは2~3cmの稚魚で販売されているので、稚魚の育て方は知っておいてくださいね。

 

観察していて楽しい熱帯魚、ミドリフグ

shutterstock_196099406

ミドリフグは他の熱帯魚とは違った行動をたくさんみせてくれますよ。体色で体調が読み取れたり元気なときには上下に泳ぎまわってくれたりと、観察していて飽きない習性が人気の秘密です。