猫のハバナブラウン、性格、体重や被毛の特徴は?寿命や病気、歴史は?

ハバナブラウンはイギリス原産の猫で、もともとは「チェスナットフォーリンショートヘア」という名前でした。

シャム猫から派生した猫種で、魅力的なグリーンの目をもちます。

この記事ではハバナブラウンの性格、体重や被毛の特徴、寿命や病気、歴史についてまとめました。

猫のハバナブラウン、歴史は?

猫の画像
ハバナブラウンは1950年代のイギリスで誕生した猫だといわれていますが、そのルーツを遡ると、数百年前のシャム(現在のタイ)に辿り着きます。当時のシャムではダークブラウンの猫が好まれており、悪霊を撃退するとも考えられていました。

そのダークブラウンの猫がイギリスに渡ったのは1800年代後半で、当時のキャットショーではスイスマウンテンキャットという名前で紹介されることもありました。その後しばらくは注目されましたが、段々と人気は落ちていきました。

ところが1950年代の初めに、イギリスのブリーダーたちによって交配がなされたことをきっかけに、1958年にはチェスナットフォーリンショートヘアという名前で公認され、1970年に種名がハバナに変更されました。

ハバナブラウンの名前の由来は?

ハバナという名前の由来には2つの説があり、1つは濃い茶色が特徴的であるハバナ産の高級葉巻をもととするもの。もう1つは、チョコレート色のハバナラビットといううさぎをもととするものです。

アメリカでは1950年代半ばに、初めてイギリスからハバナブラウンが輸入されました。

この時輸入されたルーフスプリンガー・マホガニー・クインという雌は、同じく輸入された雄と交配し、のちにハバナブラウンとして初めて全米グランドチャンピオンになるクインズ・ブラウン・サテン・オブ・シドロを産みました。

この血統は、現在の全てのアメリカ産ハバナブラウンに受け継がれています。

出典:タムシン・ピッケラル著/五十嵐友子訳/アストリッド・ハリソン写真「世界で一番美しい猫の図鑑」

猫のハバナブラウン、体重や被毛の特徴は?

ハバナブラウン

特徴

  • 体重 2.7~5.0kg
  • 被毛 光沢があり柔らかい
  • 被毛カラー チョコレート、フロスト

ハバナブラウンは体重2.7~5.0kgで、他の猫種と比べてやや小ぶりです。グリーンの目とブラウンの長いひげが特徴的です。

見た目の特徴

イギリスとアメリカでの「スタンダード」とされる特徴が異なります。イギリスでは細身の筋肉質で、アゴは小さい「オリエンタルタイプ」がスタンダードです。一方、アメリカでは大きな耳を持つがっちりとした体型で、アゴもしっかりしている「セミフォーリンタイプ」がスタンダードです。

被毛の特徴

被毛は光沢があって柔らかいです。毛色は「チョコレート」が圧倒的に多く、稀に「フロスト」のハバナブラウンもいます。「フロスト」はロシアンブルーとの交配の名残とされていますよ。

猫のハバナブラウン、性格は?

ハバナブラウン

ハバナブラウンの性格

  • 明るくて愛情深い
  • 犬のように賢い
  • 嫉妬深い

明るくて愛情深い

ハバナブラウンの性格はシャム猫に近く、明るくて活発です。飼い主やその家族に対して愛情深く、コミュニーケションを好み甘えてきます。長い期間家を空けてしまうと、いじけて飼い主の聞かなくなってしまうこともあるようです。積極的にかまってあげる必要があります。

犬のように賢い

ハバナブラウンは知能が高いことから、猫には珍しく芸を覚えることもできるようです。犬のように名前を呼べば振り向いてくれることもありますよ。

嫉妬深い

嫉妬深い性格なので、飼い主の愛情が分断されてしまう多頭飼いには向かない猫種といえます。常に飼い主の愛情を注いでほしいと思う傾向が強い猫です。

猫のハバナブラウン、寿命は?気をつけたい病気は?

ハバナブラウン

寿命

平均寿命

  • 11~14年

ハバナブラウンの寿命は11~14年です。室内猫の平均寿命は12~18年程と言われていますので、やや短命と言えます。寂しさや嫉妬からくるストレスが寿命に多少影響しているのではないかといわれています。

長生きの秘訣は運動量を充分に確保できる環境を整え、肥満などの生活習慣病にならないように気をつけてあげることです。高タンパク・低カロリーのエサを与え、細身で筋肉質な体型を保てるようにしてあげましょう。

病気

気を付けたい病気

  • 猫風邪

ハバナブラウンは病気にかかりにくい健康的な猫種ですが「猫風邪」には注意が必要です。

猫風邪

「猫風邪」とは猫がひく風邪の総称で、くしゃみや鼻水、高熱、目やに、食欲不振といった症状が現れます。さまざまな症状を併発する恐れがりますので、早めに動物病院で診察してもらうことがおすすめです。

抗生物質を投与すれば数日~数週間で完治しますが、子猫の場合は免疫力が低いので命に関わることもあります。

他にも猫が一般的にかかりやすい「下部尿路疾患」「腎臓病」などに注意してくださいね。

猫のハバナブラウン、飼い方は?

ご飯を食べている猫の画像
ハバナブラウンは日本では珍しい猫種です。ハバナブラウンはキューバ原産の猫で非常に希少。

その特徴的な被毛と魅力的な外観から、人気がありますが、日本での飼育数は限られています。

ハバナブラウンを飼う場合は、専門のブリーダーや猫愛好家のコミュニティで情報を探す必要があります。

一緒にいる時間を作れる人向け

ハバナブラウンは人とのコミュニケーションを好む猫なので、たくさん構いたい人や家を空けることが少ない人向けの猫と言えます。

おもちゃなどを使ってたくさん遊んであげてくださいね。コミュニケーションが少ないとストレスを溜めてしまいます。病気や寿命に繋がる可能性がありますので気を付けましょう。

運動ができる環境

活発に動き回ることが好きなので、健康のためにも運動ができる環境を作ってあげてください。高いところへも軽々と登るので、キャットタワーを設置してあげてもいいですね。

多頭飼育は避ける

ハバナブラウンは、飼い主さんからの愛情を1番に注いでくれることを望む傾向にあります。他の動物との飼育は飼い主をめぐって嫉妬心から争うかもしれませんので、多頭飼育の環境は避けた方がいいでしょう。

定期的なお手入れ

ハバナブラウンの被毛は短毛なので、お手入れは難しくありません。毛艶を保つためにも、毎日1回を目安にブラッシングやコーミングをしてあげてくだいね。お手入れはスキンシップにもなりますよ。

食事・キャットフード

成長期には、健康な体づくりのためにも高タンパク質なフードを与えるようにしましょう。不足すると免疫力が低下し、病気や感染症にかかりやすくなりますよ。成猫以降は、肥満に気を付けて食事量をコントロールしてくださいね。

猫のハバナブラウン、おすすめのキャットフードは?

ご飯を食べている猫の画像
キャットフードをメインで与えたい場合は、「総合栄養食」と表示されているキャットフードを選びましょう。

これは水と一緒に与えるだけで、健康が維持できるキャットフードのことです。選ぶ際は原材料を必ず確認しましょう。

手作り食をメインで与えたい場合は、「一般食」と表示されているキャットフードがおすすめです。

いわば「おかず」のようなものであり、トッピングとして利用することで手軽に栄養を追加することができます。

食事量

キャットフードの裏面に記載されている量をあげるようにします。ただ、体重との換算表は、愛猫が「理想体型」であることを前提としているので、太っている子や痩せている子は量の調整が必要となります。

フードを選ぶときのポイントは?

ハバナブラウンや他の猫種におすすめのキャットフードは、栄養バランスが取れており、高品質な成分を含んでいるものです。以下にフードを選ぶときのポイントをまとめました。

動物性タンパク質源が重要!

猫は肉食動物であり、たんぱく質は重要な栄養素です。優れたキャットフードには、動物性たんぱく源(鶏肉、魚、肉)が主原料として含まれているものをおすすめします。

適切な脂質バランス

健康な皮膚や被毛の維持には、適切な脂質の摂取が必要です。オメガ-3脂肪酸やオメガ-6脂肪酸などの必須脂肪酸が含まれているキャットフードを選ぶことが良いでしょう。

穀物は適度に!

穀物は猫にとって必要ではありませんが、適度な量であれば問題ありません。ただし、猫は主に肉を消化するため、穀物の含有量が過剰でないキャットフードを選ぶことが良いでしょう。

添加物や人工成分の少なさ

キャットフードの原料表記を確認し、遺伝子組み換えや人工着色料、防腐剤などの添加物が少ないか、または含まれていないかを確認しましょう。

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カナガンキャットフード

ハバナブラウンには「カナガン」がおすすめです。

カナガンには、ストレス緩和の働きがある「カモミール」や泌尿器系の病気のケアに役立つ「クランベリー」、被毛を美しく維持するために欠かせない「サーモンオイル」などがバランスよく配合されています。

主原料に使われている「乾燥チキン」「骨抜きチキン生肉」には、猫が最も必要としている動物性タンパク質だけでなく免疫力を高めるセレンも豊富に含まれている、ハバナブラウンにおすすめのフードです。

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ハバナブラウンにおすすめな最高級キャットフードは下記の記事から確認できます。

日本では珍しいが、ブリーダーはいる

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いかがでしたでしょうか?

ハバナブラウンは日本での知名度がまだ低い猫種といえますが、決して飼育しづらい猫種ではありません。

飼い主に全力の愛情を注いでくれる可愛らしい性格をしています。

日本での飼育数も少ない状況ですがブリーダーは存在するので、気になった方はぜひ販路を調べてみてくださいね。

ハバナブラウンを日本で飼育しようとしたときにかかる初期費用や餌代は下記の記事にまとめていますので、ぜひご覧ください。