ピーターボールドは無毛種のドンスコイと、すらっとした外見が特徴のオリエンタルショートヘアーを交配して誕生した猫種です。
新しい猫種ですが、友好的な性格でしつけやすいですよ。
この記事ではピーターボールドの性格、体重や被毛の特徴、寿命や病気、歴史をまとめました。
ピーターボールドの性格は?

性格
- 飼い主に従順
- 好奇心旺盛
- 友好的
- 甘えたがり
ドンスコイの飼い主に従順な性格と、オリエンタルショートヘアーの好奇心旺盛な性格を兼ね備えています。運動量が多くて飼い主と遊ぶことが好きなので、少し手を焼くかもしれませんね。
こどもや他の動物にも温厚で友好的に接してくれますよ。甘えたがりでしつけやすい猫種といえますが、飼い主に構ってもらえずにすねることがあります。
ピーターボールドの体重や被毛の特徴は?

体重
- オス 3~6kg
- メス 2.5~5kg
ピーターボールドの体重はオスが3~6kg、メスが2.5~5kg です。大きくて離れた耳でほっそりとした体つきをしています。
ピーターボールドの特徴は被毛のタイプが大きく分けて3種類いることです。産毛もまったく生えていない「ウルトラボールド」、桃のような手触りの産毛のある「ベロア」、普通に被毛が生えている「ヘアリー」の3種です。
ウルトラボールドは皮膚がしっとりとしていて温かみがありますよ。
ピーターボールドの寿命は?気をつけたい病気は?

寿命
- 14~15年(推定)
気をつけたい病気
- 皮膚病
- 熱中症
ピーターボールドは最近になって発見された猫種なので、寿命や親からの遺伝性疾患は明確に判明していません。寿命はオリエンタルショートヘアーの平均寿命である14~15年だと推定されています。
無毛種の猫種にとって気をつけたい病気は「皮膚病」です。
ホコリや皮脂をキャッチする被毛が存在しないので、皮膚に汚れがたまりやすいのです。皮脂が皮膚のシワの間に入りこむと、炎症やかゆみの原因になってしまいます。
また、被毛が少ないと温度差に弱く、夏場の温度管理は徹底してあげないと、熱中症など命にかかわる症状につながります。紫外線からの攻撃にも弱いので、完全室内飼いをおすすめします。
ピーターボールドにおすすめのキャットフードは?
カナガン

ピーターボールドには、「カナガン」がおすすめです。
カナガンには、ストレス緩和に役立つ「カモミール」や泌尿器系のケアに役立つ「クランベリー」が豊富に含有されています。被毛が薄く肌にストレスを感じやすいと考えることができるピーターボールドにとってぴったりのフードといえます。
猫が最も必要とする動物性タンパク質やビタミン類、セレンを豊富に含む「乾燥チキン」「骨抜きチキン生肉」を主原料に使用している、ピーターボールドに最適なフードですよ。
アーテミス『オソピュア』

「アーテミス『オソピュア』」は、良質な動物性タンパク質が摂取でき、ビタミンB1・カルシウム・カリウムなど猫に必要なビタミンやミネラルを多く含む「ガルバンゾー豆(ひよこ豆)」も使用されているためおすすめのキャットフードです。
また猫の身体にやさしいグレインフリー(穀物不使用)かつ無添加です。
「アーテミス『オソピュア』」についてさらに詳しくまとめた記事はこちらです。
ピーターボールドにおすすめな最高級キャットフードはこちらの記事からも確認できます。
ピーターボールドの歴史は?

この無毛の猫が発見されたのはなんと極寒の地、ロシアでした。
1990年代にロシアのブリーダー「オルガ・ミノロワ」が無毛種であるドンスフィンクスのオスと、オリエンタルショートヘアーのメスを実験的に掛けあわせたことでピーターボールドは誕生しました。
1996年にはロシアの猫品種登録団体SFFに正式に猫の新品種として登録され、1997年には世界的猫品種登録機関TICAに認定されました。
出典:TICA「Peterbald Breed」、タムシン・ピッケラル著/五十嵐友子訳/アストリッド・ハリソン写真「世界で一番美しい猫の図鑑」
極寒の地で生まれた無毛種

ピーターボールドは日本ではペットショップやブリーダーでの販路が少なく、購入先は海外となります。スフィンクスやドンスコイ、バンビーノと同じく無毛の猫種は、皮膚のお手入れが欠かせません。
定期的に入浴やお湯で濡らしたタオルで体を拭く必要があります。また、極寒の地で生まれたからといって寒さに強いわけではありませんので、冬の室内環境にも注意してくださいね。