スフィンクスと同じように珍しい無毛種の猫であるドンスコイについての記事です。「ドン・スフィンクス」ともよばれています。性格、体重や被毛の特徴、寿命、病気、歴史についてまとめました。
この記事でまとめたこと
猫のドンスコイ、性格は?

性格
- 穏やか
- 人見知りをしない
- 遊び好き
- 飼い主に従順
ドンスコイは穏やかで人見知りをしないので、飼い主家族や他のペットとも仲良くなりやすいです。好奇心が旺盛で遊び好きな反面、寂しがり屋なので、飼い主がずっといる家庭や多頭飼いに適しています。
また、飼い主に従順な賢さがあり、しつけ次第では飼い主の声での指示を覚えてくれますよ。暴れることも少なくしつけがしやすい猫といえますね。
猫のドンスコイ、体重や被毛の特徴は?

体重
- 2.5~4.0kg
被毛
- ブラッシュ以外は無毛
ドンスコイの体重は2.5~4.0kgです。特徴はなんといっても無毛の体です。
スフィンクスという猫種も被毛がないことで有名ですが、遺伝に違いがあります。スフィンクスは劣性遺伝なので無毛の個体は誕生しにくいのに対し、ドンスコイは優性遺伝なので優先的に無毛の個体が誕生します。
被毛のタイプは「ラバーボールド」「フロックド」「ベロア」「ブラッシュ」の4種で、「ブラッシュ」以外は全て無毛です。
体の特徴は?
無毛の体は、筋肉質なドンスコイの体をさらに引き立てています。足に水かきがついていることも大きな特徴ですね。目はアーモンド形で、頭頂部にはシワがあります。
皮膚はとても弾力があるので、触り心地はとてもなめらかです。体のぬくもりが直接伝わってくるのは無毛ならではで魅力的ですよ。
さらにドンスコイは汗腺を持っているので、猫には珍しく汗をかくことができます。汗による夏場の体温調節と、冬場は胸部としっぽの先に毛が生えるという特徴もあります。
猫のドンスコイ、寿命は?気をつけたい病気は?

寿命
- 10~13年
気をつけたい病気
- 皮膚病
ドンスコイの寿命は10~13年で、平均的な猫の寿命と変わりません。無毛の体なので、太陽の紫外線の影響を受けやすいです。特に冬は体の抵抗力も落ちるため、日頃からの健康管理が長生きの秘訣になりますよ。
気をつけたい病気は「皮膚病」です。体は汚れやすいですし、日焼けもしやすいです。特に夏は「日焼け止め」や「日焼け対策のウエア」を着せてあげることをおすすめします。基本的に外出はさせないようにしてくださいね。
被毛は皮脂やホコリなどをキャッチする役割がありますので、ドンスコイの場合は汚れが表皮に溜まってしまいます。体臭の原因にもなりますので、温かい濡れタオルで体を拭いてあげる習慣もおすすめですよ。
冬は寒さに注意が必要です。胸としっぽの先に被毛は生えてきますが、室温や寝床の温度管理に注意してあげてください。
猫のドンスコイにおすすめのキャットフードは?
カナガン

ドンスコイには、「カナガン」がおすすめです。
カナガンには、ストレス緩和に役立つ「カモミール」や泌尿器系のケアに役立つ「クランベリー」が豊富に含有されています。被毛が薄く肌にストレスを感じやすいと考えることができるドンスコイにとってぴったりのフードといえます。
猫が最も必要とする動物性タンパク質やビタミン類、セレンを豊富に含む「乾燥チキン」「骨抜きチキン生肉」を主原料に使用している、ドンスコイに最適なフードですよ。
アーテミス『オソピュア』

「アーテミス『オソピュア』」は、良質な動物性タンパク質が摂取でき、ビタミンB1・カルシウム・カリウムなど猫に必要なビタミンやミネラルを多く含む「ガルバンゾー豆(ひよこ豆)」も使用されているためおすすめのキャットフードです。
また猫の身体にやさしいグレインフリー(穀物不使用)かつ無添加です。
「アーテミス『オソピュア』」についてさらに詳しくまとめた記事はこちらです。
ドンスコイにおすすめな最高級キャットフードはこちらの記事からも確認できます。
猫のドンスコイ、歴史は?

ドンスコイは1986年ロシアの都市「ロストフ・ナ・ドヌ」で拾われた猫が祖先だとされています。その猫はいじめられており、エレーナ・コバレワという女性が助けました。繁殖をして、無毛の遺伝をもつことが明らかになります。
無毛でない猫も生まれましたが、やがて無毛になってしまうことに興味を持ち、ブリーダーの「イリーナ・ネミキナ」という女性が猫たちを引き取り、繁殖を始めて現在に至ります。
ドンスコイという名前は2005年にTICAの公認を受けた際に登録された名前ですが、FIFeやWCFでは「ドン・スフィンクス」という名前で登録されています。
ドンとは発見された場所の近くの川の名前で、スフィンクスとは既に猫種登録があった「スフィンクス」からきています。
出典:TICA「Donskoy Breed」
神秘的な外見が目を引く猫

無毛の猫は珍しく、日本ではあまりみかけない猫種ですね。被毛がないからこそ体のラインがくっきりしており、神秘的な外見をしています。
穏やかで人懐こい性格で被毛の手入れが不要なので、あまり世話を焼かずに飼うことのできる猫種といえます。