普段は大人しい子なのに、ハウスに入ると吠えてしまう。吠え癖、問題行動として片付けられることが多いですが、吠えてしまう背景にはきちんとした原因があります。
この記事では、愛犬がハウスに入ると吠える理由としつけの考え方についてまとめました。
犬は吠えてコミュニケーションをとる
まず「犬は吠えてコミュニケーションをとる生き物である」というのが大前提です。
犬にとって吠えることは本能であり、「吠えないで」としつけることは人間の子どもに「しゃべらないで」と教育していることと同じです。
そのため完全に吠えることを辞めさせることは困難であり、愛犬にとってもあまり良いこととはいえません。
「吠える=悪」と決めつけて止めさせるのではなく、なぜ吠えているのかを明確にして吠えないような環境づくりをするによって対処することが大切です。
ハウスに愛犬が慣れるメリット
居心地の良いマイスペースができる
愛犬に「ハウス=自分にとって安心できる居心地のいい場所」だと理解してもらえれば、ハウスは愛犬の精神衛生上よい役割を果たしてくれます。
何かイヤなことがあった時や不安を感じた時に、気持ちを落ち着けられる場所になるからです。
旅行先でも安心
ハウスが落ち着ける場所だと理解してくれれば、旅行先の初めて泊まる宿といった見慣れない環境でも騒がずに落ち着いて過ごしてくれるようになります。
災害時、入院時のストレス軽減
災害時や入院時には、長時間クレートやケージの中で過ごすことが求められます。
このような状況下では愛犬がストレスを感じやすいので、クレートやケージなどのハウスに普段から慣れておくことが大切です。
愛犬がハウスに入ると吠える、よくある理由1:閉じ込められることが恐い
ハウスに慣れていないことが原因です。
ハウスは上下左右が囲われているため、狭い空間に閉じ込められていることに恐怖を感じてしまっていること考えられます。
対処法
まずは、短時間ハウスに入ることから慣れていくようにします。
いきなり長時間のハウストレーニングをしようとしても、トラウマになってしまっては元も子もありませんよね。余計に吠えたり強烈なストレスを感じてしまうこともあるからです。
愛犬の気持ちに寄り添った正しいハウストレーニングはこちらの記事をご確認ください。
愛犬がハウスに入ると吠える、よくある理由2:もっと遊びたい!
遊びを中断されて、ハウスに連れて行かれたことが不満で吠えているケースです。
この場合、ハウス自体を怖がっているわけではないので、ハウスに慣れていたとしても吠えてしまいますよ。
飼い主さんに「もっと遊びたい!」という意思を伝えたくて吠えているとキモチを理解してあげることが重要です。
対処法
時間が許す限りとことん遊んであげてください。
やむを得ず遊びを中断せざるを得ない場合は、「ごめんね、また遊ぼうね」と申し訳ない気持ちを愛犬に伝える飼い主さん側の努力も大切です。
愛犬がハウスに入ると吠える、よくある理由3:まだ出してくれないの?
ハウスの中に長時間入れられ、「飽きた」「嫌気がさした」という気持ちを伝えたくて吠えていると考えられます。
「お腹が減った」「トイレに行きたい」「体を動かしたい」など理由も様々なので、きちんと原因を把握した上で対応してあげてください。
対処法
ハウスに慣れている子であれば、ハウスの鍵は常に開けておくようにします。
まだトレーニング中の子であれば鍵をかけるタイミングも重要なので、長時間鍵をかけて愛犬を放置することがないように飼い主さんが気をかけてあげてください。
よくある理由1でも紹介したように、トレーニング中のトラウマは余計にストレスを与えて吠える原因にもなるのでご注意ください。
まとめ
「愛犬が吠える=問題行動」というわけではありません。飼い主さんの接し方が原因の可能性も大いにあります。
犬は吠える動物であるということを理解した上で、なぜ吠えているのかを理解し、原因ごとに対処してあげることが大切ですよ。
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