愛犬が散歩中にリードを引っ張る理由は?しつけは必要?

愛犬にリードを引っ張られてしまい、思うような散歩ができない。多くの飼い主さんが抱える悩みですが、リードを引っ張られてしまう原因は何なのでしょうか。

この記事では、愛犬が散歩中にリードを引っ張る理由やしつけの必要性についてまとめました。

 

愛犬がリードをグイグイ引っ張るのはなぜ?

愛犬がリードを引っ張る理由

  • 単なる好奇心
  • 何か怖がっている

リードを引っ張る行為は「しつけがなっていない」「飼い主を下に見ている」ゆえの行動と言われることも多いですが、それは間違いです。

以下のようにちゃんと他に理由があります。

 

単なる好奇心

目の前にある魅力的な場所やモノに、早く近づきたいという好奇心から生じる行動です。

子どもがデパートで好みのおもちゃを見つけたときのように、無邪気に近づいていく様子を想像するとわかりやすいかもしれませんね。

 

何か怖がっている

「ほかの犬」「標識」「車」といった、愛犬の視界の先にある何かに対する恐怖から逃れるためにリードを引っ張っていることがあります。

「引っ張っているから問題行動だ。ヤメさせなきゃ!」ではなく、「何が怖いの?何かあった?」と寄り添う姿勢がとても大切です。

 

どうしても怖くて前に進めないようであればその区間だけ抱っこしてあげたり、道を変えるという選択肢もあります。

 

長く勘違いされてきた間違った考え方

一昔前までは、「リードを引っ張って飼い主の前を歩くのは、主従関係が逆転していて飼い主のことを下に見ているから」という考え方が一般的でした。

これは犬の先祖であるオオカミの社会は強い主従関係で成り立っていて、リーダーとなるオオカミを決めて従う習性が犬にもあると信じられていたからです。

 

最近になってわかったこと

オオカミの群れにおいては、そんな上下関係がはっきりと分かれた主従関係は存在しないことがわかっています。

リーダーといえど、君主のような絶対的な存在ではなく、家族でいう父親や母親のようなときにはじゃれあったり冗談を言い合ったりする関係性で成り立っているのです。

 

愛犬との散歩で大切なこと

散歩で大切なことは、愛犬と飼い主がお互いを気づかいあって、一緒に歩けることです。散歩とは本来、お互いの絆を確かめあう場なのです。

ときには危険を避けるために飼い主さんがリードを引っ張ることも大切です。愛犬が好奇心からリードを引っ張って先導することもあるかもしれません。

 

他者に迷惑をかけず危険がない状況であれば、好奇心が勝ってリードを引っ張ってしまっても全く問題ないのです。

愛犬との対話を重視し、いざというときにだけはしっかりと対処できるような備えをしておいてください。

 

まとめ

いかがでしたか。

愛犬が散歩中にリードを引っ張ることに困っている方は、散歩に対する考え方・取り組み方から変えてみてください。

もし、記事内の内容でも解決できない場合には、以下の散歩中のしつけについてすべてまとめた記事をご確認ください。